躊躇する事なく生き物を殺す事について。
私はゴキブリや、蚊、ダニ等は躊躇する事なく殺したりしますが、それは大した罪にならないのでしょうか?
それら生き物にも仲間や家族がいるかもしれません。
小さい生き物はいくらでも殺しても良いのでしょうか?
ダニの様に沢山存在する命を殺す事に対しての罪は重くないのでしょうか?
大小の生き物を殺した罪の違いはあるのでしょうか?
生き物には、微生物から大きいものまで、食べれる食べれないと、色々ありますが、お坊さんが生き物に対して殺せる境界線はあるのでしょうか?
例えば、お寺に殺虫剤や、ホウ酸団子、ハエ叩き等は常備しているでしょうか?
お坊さんは、蚊やゴキブリや、ダニは躊躇する事なく殺せるのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
❝不殺生戒❞を守れない事を自覚すること・・・。
あなたは多分仏教を学んでおり、❝不殺生戒(ふせっしょうかい)=生き物の命を奪ってはいけない❞というものをご存じなのかと推測します。
しかし、現実問題として、毒を持ったり、病原菌などが寄生している可能性があるゴキブリ・蚊・ダニ等を「躊躇なく」殺す人間がほとんどでしょう。事実、小生も蚊が止まった瞬間、たたき殺しています(まだ血を吸っていないのに・・・😅)。ゴキブリを見たら、殺そうとします。また、お寺で、お供えしている、お仏飯やお餅を食べられないように・・・という事で、ネズミ捕りの(毒)薬も置いております。
確かに、仏教では「あらゆる生き物を殺すな」と説いています。さはさりながら、人間は他の動植物を殺し、命を奪って、自らの命を生きながらえているのです。つまり、❝不殺生戒❞を「完全」に守っていくことは「不可能」なのです・・・😢。
従って、そのことを「自覚」して、むやみに生き物を殺すことは慎む。食事などでどうしても「殺す」ことになる事(仏教では直接自分が殺していなくとも同罪だと考えます)を、慚愧(ざんき=心から恥じること)し、命を捧げてくれた動植物に、合掌し「(すみません、許して下さい。あなたの命を)頂きます」と言って食べる。そして残すことなく頂き、終わった時は「ご馳走様でした」という事を「最低限」のマナーとして教えているのです。人間に限らず、あらゆる生き物は、他の命を奪って(弱肉強食)生存しているのです・・・生きるためにはどうにもならない「宿命」とも申せましょう。そのことを「自覚」することができるのは、人間だけなのです。だからこそ、お食事の作法は大事なのです・・・人間だけが慚愧し、感謝できるのですから・・・。合掌 南旡阿弥陀仏
質問者からのお礼
僕のつまらない質問に対して
ご丁寧に回答して頂き誠に有難うございます。
次の質問で、微生物等の命の重さについて教えて下さいませ。