母が嫌い。祖母が嫌い。先祖を大切にできない。
私が物心ついたころから、祖母は母を虐めてきました。祖母は、母を大切にしようとする父を憎み、ますます母を虐めました。母は、そのフラストレーションを解消する方法として、私を虐めるようになりました。
小さい頃、母に家に入れさせてもらえなかったり、あからさまに兄を贔屓し、兄は色々買い与えてもらい、習い事をさせてもらってきたのに、私は学校に必要な道具も服も買い与えてもらえず、習い事も一切させてもらえませんでした。中学生の頃は、母が信じる新興宗教の活動に参加させられました。高校生になったころ、宗教活動を拒否したら「将来あんたが幸せになったら許さない」と言うようになりました。
それが耐えられなくて20歳で実家を出て、巡り巡って今は海外に住んでいます。
私に子供が生まれてから、母は昔のことを忘れたように接してきます。子供の頃、私の写真を全然撮らなかったのに、今はメールで私の子供の写真をせがんできます。しかし、写真を要求しながら嫌味も投げかけてくるので、それに返信しないでいると、呪いの言葉を送ってきます。
最近、車関係のトラブル(交通事故、旅行前の突然の故障、保険でカバーされない修理代の発生)が頻発し、近所の日系のお寺に厄除き祈願に行ってきました。その際、住職さんに「先祖を大切にしなさい」と言われたのですが、私を虐める母とその原因の祖母のことを考えると、先祖を大切にする気持ちが全く湧きません。
母はもう何十年も私を呪うのが日常となっているので、母が変わることを期待することはできません。私はそんな母をどうしても許せません。第三者に母を許すことをアドバイスされると、自分の心が張り裂けそうになります。母と関係を持ったら、また母のストレス解消の道具にされるからです。
私はどうしたらいいでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
そのような環境で幼少期を過ごしたのですから祖母や母を恨むのも仕方のないことです。
ただ、今のあなたの命を、お子さんの命を、遥か昔から今の時代まで繋いでくれたのは、あなたの数えきれない何万人ものご先祖様なのは、お分かりでありましょう。
その事に感謝するのです。
その上で、やはり祖母や母とは仲良くなれそうにありませんから、距離を置いて暮らすのが良いと思います。
また、呪うことも恨むことも近い負の感情ですから、恨みというものは捨て去ることが、これからの人生をより明るくするためには必要です。
恨みは捨てる、しかし、再び恨みが起きないために距離を置いて暮らす、という生き方がいいと思いますよ。
また、そのような祖母や母を反面教師として、悪い見本として見て、あなたは良い母に、そして優しい祖母になってくださいね。
あなたやお子さんたち家族が明るく正しく仲良くありますように。
なお、車のトラブルがあったから厄除け祈願に行くというのは、私はお勧めしません。
トラブルには必ず原因があります。それを調査把握して、ちゃんと対策を講じることが大切ですよ。
あなたが良い御先祖になる
まずは、母や祖母の欠点を引き継いだり、再生産したり、ということが無いように気を付けましょう。
私事ですが、自分の父親の悪い点をさんざん批判しながらも、しっかりと其の悪い点を受け継いでいました。残念ながら、我が子たちも多かれ少なかれ私の悪い点を受け継いでいます。遺伝子というのは恐ろしいものだなあと思います。悪い点を受け継いでいるにしても、自分の欠点を自覚し注意と反省を重ねていけば、多少の改善はあると思います。
母や祖母を批判したくなる御気持ちは理解できます。「あなた自身もそうなる可能性を持っている。」ということをしっかり自覚しましょう。母や祖母があなたにしたことを、あなたが自分の子供にしたりしないよう、注意していくことです。母や祖母による過去の「負の連鎖」をあなたの代で断ち切り、あなたが良い御先祖となれるよう、頑張ってください。
質問者からのお礼
「恨みは捨てる、しかし、再び恨みが起きないために距離を置いて暮らす、という生き方がいい」というお言葉、ありがとうございます。
私はもう自分の家族を築いているので、いつまでも生まれ育った家に縛られていてはいけませんね。今後、恨みを捨てる努力をしていこうと思います。しかし、嫌いな母や祖母を反面教師とし、自分が子供の頃にされて傷ついたことを夫や子供にしないよう努力をしていますが、どうしても自分をコントロールできない時があります。子供を私のような悲しい人間にならないようにするためにも、もっと自分の悪いところと向き合っていかなくてはいけないと感じました。
私が母と違う点は、優しい夫と大らかな義両親に恵まれたことです。夫の家族は本当に皆優しく、私が育った家のような「上が下を虐げるのが当たり前」ではなく、「上が下を思いやって助ける」人達ばかりです。夫と出会ったことは私の人生最大の幸運だったと思っています。夫の家族と一緒にいると、どうしても歪んだ感覚を持った自分が異質な存在のような気がして、馴染めなかったり心が開けなかったりするのですが、本当は彼らのようになりたいです。
夫と子供のためにも、その後続いていく夫の家系(子孫)のためにも、自分を虐げてきた人たちへの恨みを捨て、自分の家族を幸せにできるよう反省するところは反省して頑張っていきたいと思います。優しいお言葉と真髄をついたアドバイスを頂き、本当にありがとうございました。