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煩悩とエゴ

回答数回答 2
有り難し有り難し 21

仕事の相談でメールや電話をしても無視するくせに私のメールの返信が少しでも遅いと、残念なひと、だと言われます。
忙しいから無視をした、自分でこたえを出せそうだと思っての無視だった、私からしたら言い訳です。
私のメールの返信が遅れたのも、その考え方でいうなら、こっちはこっちの予定があり残念なひととは失礼です。

そう腹が立ち、考えてしまう自分を何とかしたいです。
煩悩やエゴがなかったら面倒くさい生き方をしなくて済むと思うからです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

過去は幻

昔むかし、織田信長というお殿様が、家来に命じて自分と同じ生年月日の人を探したそうです。
信長は天下一の大名。一方、発見された信長と同じ生年月日の男は、天下一の貧しい男で、ボロをまとっている。
信長はその男を哀れに思いました。
しかしその男は信長に言います。
「たしかに殿様と私とは大違いですが、それは1日だけの違いです。」
どういうことか?過去は過ぎ去り、もう無い。未来はまだ無い。明日はどうなるかわからない。だから、あるのは今日1日だけ。
感心した信長は、男に褒美の金銀を与えました。男はその金銀で一生平安に暮らしました。
一方、信長はその後、家来の明智光秀に裏切られ、殺されることになります。

過去は過ぎ去りもう無い。
エゴや煩悩で腹を立てた昨日も、もう無い。
今日を平安に過ごしましょう。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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気にしないで済ませると気持ちが楽になると思います。

 御質問有難うございます。きっと自分勝手な人だと思いますねぇ。本当にお坊さんであっても同じ人間ですので、自分勝手な部分がありますが、決して自分勝手な部分(驕慢)な心で仏事を行う事は行けないと思います。やはりお坊さんも勉強(精進)が必要だと感じます。その事に触れずに、考えずに生活されると楽になるのではないかと思います。合掌

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有り難し
おきもち

山寺の住職です。他の仕事と兼務してます。
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質問者からのお礼

願誉浄史 様
なるほど。そう思いました。
分かってはいるけど難しいです。
過去のこと、今はもうない。言い聞かせながら頑張ります。

堅田正樹 様
たしかに、見なければ腹が立つこともありませんね。
人間だから仕方がない中で反面教師とし、自分の言動を考え直していきます。

「煩悩」問答一覧

「足るを知る」と「向上心」のバランス

明けましておめでとうございます。 全ての皆様にとって、健やかな一年となることを祈念いたします。   *   「足るを知る」と「向上心」をどうバランスさせるかについて質問です。   ■質問の内容 ・人間の煩悩はキリがありません ・煩悩とうまく付き合うために「知足」が重要との理解です ・一方で、より良い生を営むには、「向上心」が必要です ・しかし「知足」「向上心」は、ときに相容れないように思われます ・そこで、両者の使い分けについて、ご意見を頂戴したかったもの   ■質問の背景 ・私は肉体や精神、能力等の向上(=欲求を満たせる自分に成長すること)を目標として努力してきました ・結果、自分自身や周りの人の幸せを実現できると考えてきたためです ・しかしある時、幸福度は上昇していないことに気付きました ・そんな時に「知足」の重要性に気付き、「向上心」との折り合わせについて強い興味を抱いたものです   ・両者の使い分け方法について、下記2パターン考えました   ■仮説① 行為の目的(相手のため/自分のため)で、以下の通り使い分けるべき 【良さそうな例】 A「相手のため」×「向上心」 (例)より喜ばれる仕事をしたい B「自分のため」×「知 足」 (例)菜食で十分 【悪そうな例】 C「相手のため」×「知 足」 (例)今の仕事の質で十分 D「自分のため」×「向上心」 (例)より美味しい食事をしたい   ■仮説② ・「知足」と「向上心」のバランスを考える必要は無い。 ・自らの欲求を満たせる自分に成長する「向上心」が重要である ・逆説的だが、向上心(欲望)を満たした経験により「足るライン」を把握できるようになる ・肥大する向上心(欲望)を実現した経験が、「自らを満たさない、長く続かない」ことを体感させる ・知足は、頭で理解するものではない。体得させる必要がある    (例)お金をもっと稼ぎ、食事にお金をかける。結果、最高級の焼肉もファミチキも両方美味しいし、どっちも幸せで、(実は)どっちも大差ないことを体感する。 しかしずっと貧しいままだと、どうしてもやせ我慢での知足となる。「知足の習得」には、欲求を満たして「こんなもんか」という体験が必要不可欠。 お釈迦様が王子の頃に豊かだったことは、悟るための必須条件。。?   少し漠然とした問いで申し訳ございません。 どうぞよろしくお願い致します。

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回答数回答 4

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ