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出産し変わりました

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先月娘を帝王切開で出産しました。里帰り出産出実家にいるのですが、その時から自分の将来に不安を覚えるようになり、死にたいと考えるようになってしまいました。娘が産まれて三日後にマタニティブルーを発症し、一度良くなったと思いきや、先日実家の母と喧嘩をして再度強く死にたいと思うようになってしまいました。数時間おきの搾乳やおむつなどのお世話、周りのプレッシャー、里帰りから自宅に戻る時のことなど、考え事が多く、いつのまにか自殺について考えるようになりました。母親なのだから自分より子供優先と言われ、子供から目を離すことも距離を置くことも難しくなり、いつのまにか子供が寝ていても自分が寝ることが出来なくなっています。
私は昔からくずでのろまなので人の気持ちを考えることが出来ないようで、母からも父からも時々友達や恋人からにさえ「いつも自分優先だ」「人の気持ちを考えていない」「もう少し他人のことを考えて行動しろ」、「人のことなんてどうでもいいと思ってるでしょ」などと言われて育ちました。私としても自分優先をやめたいのですが方法が分かりません。人から母からこんなことを言われるたびに「こんな自分優先のクズ人間は死んだ方がいい」と考えるようになってしまいました。ですが「死にたい」と言えば「また逃げるのか、死んで周りがどうなるか考えられていない、また自分のことばかりだ」と言われ、死にたくても死なないこの状況はとても苦しいです。現に私は母になったのに覚悟も自覚もなく娘に申し訳ないと思っています。この状況がとても辛く改善したいですが死ぬという逃げ道しか方法が思い浮かびません。どうしたらいいでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

一切は苦である。慈悲を育てる

仏教では、一切は苦であると言います。
たとえば、息を止めてみましょう。苦しくなります。
でば、息を吸い続けていれば?また苦しくなって、次は息を吐きたくなります。
眠らないと苦しいが、ずっと眠っていたらそれも苦しいので、起きたくなります。
赤ちゃんの泣き声を聞くのは苦痛なので、赤ちゃんを世話したくなります。
しかし、世話し続けるのも苦痛なので、休みたくなる。
自分のことばかり考えて行動するのは苦痛ですが、他人のためばかりの行動をするのも苦痛。
苦は、次から次にやってくる。
まるで波から波にサーフィンするように、私達は、こっちの苦が大きくなったらあっちの苦へ、そちらの苦が大きくなったら別の苦へと、動きまわる。
それが生きること。
生きるのは苦しみだが、死ぬのも苦しみ。
ですから、苦しみから無闇に逃げるだけではなく、「いつでも適当な苦しみとつきあってゆく」覚悟をしましょう。
雨が降ったら傘をさせばよい。
傘をさすのも苦痛だが、傘をささないよりはマシ。苦痛はゼロにはならないと覚悟をきめて、適切なレベルの苦になるようコントロールする。
苦しみを知り覚悟を決めることが、苦痛をやわらげることにつながります。

さて、他人への配慮、難しいですよね。
まずは、他人の幸せを願い、慈悲の心を育てましょう。
日本テーラワーダ仏教協会のホームページに「慈悲の瞑想(冥想)」のやり方が載ってます。
やってみてはどうでしょうか。

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