幸せになりたいです
過去を振り返りすぎる、打ち込めるものもない、人よりできていることがない、物事も長続きしない、人と話すのも苦手。
このような状況で、将来どうなってしまうのだろうと不安です。
やりたいことはあるのですが、今まで続かないことばかりだったので、どうしたらいいか分かりません。
テレビなどでキラキラ輝いている人を見ると毎日羨ましいと思います。
どうしたら幸せだと自分で思えるようになりますか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
いつの話をしてるのか?
過去に執着すれば、後悔ばかり。
未来に執着すれば、不安ばかり。
しかし、実際にあなたが生きているのは”今この瞬間”だけです。
今、ここ、この一瞬一瞬に集中して生きてみてください。
勉強? 食事? 入浴? スポーツ?
いやいや、もっともっと細かく細かく、徹底的に細分化を。例えば、
歩く、止まる、右へ行く、左へ行く、立つ、座る、寝る、息を吸う、息を吐く、まばたきをする、噛む、飲み込む…
最初は、遊び半分でもいいから(笑)
そんな訓練を続けていくうちに、あなたの心配事はいつの間にか消えていることでしょう。
幸せって人と比べて優位に立つこと?
幸せとは何でしょう。自分の思い通りにことが進むことでしょうか。
例えば、周りの人よりかわいくなりたい。モテたいと思っていて友だちの彼氏まで自分のことを好きになってくれたら幸せ?
ほしいほしいと思っているものがあって、それを借金して買ってくれる人がいたらうれしい?
お友達と限定10杯のラーメンを食べにいって、あと一杯だった時、自分だけ食べられたらうれしい?
何が言いたいかというと、幸せって人と比べてどうとか、人を見て金持ちになりたいとか、そういうことではないと思います。つまり、自分の思ったことがそのようになった時、その陰で苦しんでいる人はいませんか。涙を流している人はいませんか。そういうようなことは幸せとは言いません。
仏教でいう幸せとは、
今の自分のありように満足できること。向上心がないということではなく、自分の置かれている環境の中で、満たされていることに気づくことです。
食事がとれる。味がわかる。呼吸ができる、心臓が動いている。ものが見える、音が聞こえる。肌で、暑い寒い、痛いなどの感覚でわかる力がある。
自分自身を知ること、自分に気づくことで幸せとは何かが見えてくるでしょう。
人の笑顔が自分の喜びになったり、人の悲しみを共に分かち合うことは、幸せというのではないでしょうか。