hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

職場でどうしても受け入れられない人がいます。

回答数回答 1
有り難し有り難し 8

44歳の働くママです。6月に営業マン育成の為に採用された60歳の方がいるのですが、この人のことを生理的に受け付けずどうしても友好的になれません。身なりはきちんとされてますが、声が大きかったり、話すときの語尾がやたら長かったり、嫌いなので嫌なところばかり見つけてしまうのかもしれません。
私は事務的な、冷めた態度しか取れず、他の人とは冗談交えて笑って話せますが、この人に対してはテンションかなり下がって事務的にしか話せません。
事務所にこの人と二人きりになってしまうこともたまにありますが、
用がなければ一切口は利きません。無理して話そうとも思いませんが、
生理的に受け付けない人に対してどう過ごしていけばよいでしょうか?


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

思ったっていいじゃない

生理的に受け入れられないということは、どのような状態にあるのかということをよく知ることです。
自分自身がどのように反応しているのかということです。
まず、その方を見るときにあなたは、必ず評価しています。その評価の軸はあなたが決めた軸。つまりあなたの価値観を通して見ているということです。仮にほかにもその方のことを嫌がる人がいたとしても、そのことは問題ではありません。あなたが嫌だと感じていることに問題があるのです。
例えば、大きな声もその他の人や、好きな音楽で聞いたら受け入れられるなんてこともあるのではないでしょうか。

人間は、嫌いだなと感じる前に出来事をありのままに受け入れている状況があります。その直後に、ジブンの価値観で物事を評価してしまう。そちらを事実だと思い、握るから苦しみとなるのです。
事実というのは、肉眼で見た様子そのもの。耳で聞いた音そのもの。その時そこで聞いたこと。そしてそれは今はもうないということ。今はすでに違う様子の中でいるということが事実でしょう。記憶や価値評価の方ではなく、この身体で周りの環境を行け入れたときの様子だけでしょう。

声が聞こえた。耳は嫌がりません。大きくても小さくてもそのように受け入れます。眼もどんなものを見ても好き嫌い言いません。ありのままを受け入れているのです。

嫌いと思っているだけ。それは事実ではない。思っただけです。消す必要もない。握る必要もない。そっとそのまま、思ったままにしておくのです。
必ず消えます。その方が目の前からいなくなるころには、違うことしてるでしょ。おいしいもの食べていたら、「おいしい」ってなっちゃうものです。
思い出してもその時っきりです。それでいいのです。

{{count}}
有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
このお坊さんを応援する

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ