法名の頂き方について
法名のいただき方について教えてください。
死んでからだと自分の法名を知る事ができないし、また法名を知っておきたいという理由もあり、生きているうちに法名を頂ければと思っています。
祖父母が亡くなった時は菩提寺経由で法名を頂きましたが、浄土真宗本願寺派(我が家がお世話になっている宗派です)のホームページには帰敬式を受式する事によって法名を頂けるとありました。
信徒ではありますが、まだ本山に行った事がないので、近い将来、帰敬式受式及び、参拝に行きたいと思っています。
この場合、法名は直接本山から頂く事になると思うのですが、いつもお世話になっている菩提寺に「法名を頂きに行ってきます」「法名が欲しい」といった事前相談はしなくてもいいのでしょうか?
法名を内願する場合は菩提寺からの申請とありますが、特に希望しない場合は、相談する必要はないのでしょうか?
あと、あるサイトに「自分の名前を一文字入れておかないと、死後、法名を見ただけでは誰なのか分からないので、内願はしておいた方が良いかもしれないです」とありましたが、やはりそうなのでしょうか?
私は今のところ独り身なので、合同墓地を希望しています。
家の墓はありますが、将来的に兄家族が入ると思うので、私は入れないと思いますし、仮に入れたとしても入る気はありません。
なので、法名で「この人誰?」といった事にはならないと思っています。
法名について深く考えた事がなく、無知で恥ずかしい限りですが、ご教示いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
法名(戒名)はお弟子の印(しるし)
みちさん、こんにちは。
私は浄土真宗ではないのですが、だいたい同じなので。また浄土真宗の先達からアドバイスもあることでしょう。
法名は仏教徒の表明であると同時に、お釈迦様から続く僧侶との師弟関係の印でもあります。
本山でもらう場合もありますが、その場合だと仏事に関わることが少なくなります。本来は、どこかのお寺さんの檀信徒、お弟子になることが大切です。檀信徒になっている場合は、そこのご住職にご相談されると良いでしょう。そのお寺からの申請になると思います。法名は俗名の一字をつけてもらう場合がありますが、それはルールではないので、あくまでも師僧の考えになります。まったく俗名の一字が付かないことはいくらもであります。
今のお寺と違うお寺でご縁を結びたいのであれば、今からお寺・師僧探しを楽しみながら探しても良いでしょう。そこの合祀墓に入るという生前契約も最近は増えてきました。
せっかくなので、法名を通して、仏教を学び、あなたのご相談できるお坊様を探してみてはどうですか?応援します。がんばって!合掌
こんばんは。私は浄土真宗本願寺派に属していますが、兼業寺院ということもあり、門徒数は決して多くはありません。したがって、私が住職になってからは、本山にて帰敬式をお受けになったという門徒の方はおりませんが、以下のように回答させて頂きます。
➀いつもお世話になっている菩提寺に「法名を頂きに行ってきます」「法名が欲しい」といった事前相談はしなくてもいいのでしょうか?
→まず、法名とは仏弟子(仏教徒)としての名前であって、死者に付ける名前ではありません。したがって、法名は生前に頂くのが望ましいのです。よって、法名を頂いて良いかどうかという類いの「相談」は不要です。ただ、帰郷式の申請書には、所属寺院の番号の記載箇所がありますし、記入は各寺院ごとにお願いしたいというとが書かれていますので、一言、帰郷式をお受けになりたい旨をお伝えし、寺院番号を教えて頂ければよろしいかと思います。なお、生前に帰敬式をお受けになる機会に恵まれなかった門徒の方は、本願寺住職(門主)に代わって、所属寺院のご住職から法名を付けて頂くことになります。
②法名を内願する場合は菩提寺からの申請とありますが、特に希望しない場合は、相談する必要はないのでしょうか?
→上記➀の回答に同じです。
③「自分の名前を一文字入れておかないと、死後、法名を見ただけでは誰なのか分からないので、内願はしておいた方が良いかもしれないです」とありましたが、やはりそうなのでしょうか?
→そのようなことはありません。法名は過去帳にも記載されますので、誰の法名なのかは分かります。また、墓石あるいは法名碑には、法名だけでなく、俗名も刻まれます。
その他のこととして、内願用の申請用紙をご覧になるとわかりますが、法名の読み方は、音読みになります。たとえば、正一さんというお名前の方の法名で、釋正一とした場合、読み方は「しゃくせいいち」か「しゃくしょういち」となります。決して「しゃくただしはじめ」とはなりません。では、「しゃくせいいち」と「しゃくしょういち」の違いですが、「正」を「せい」と読むのは漢音です。一方、「しょう」と読むのは呉音です。一般に仏教の言葉は呉音で読まれております。(たとえば、お経の「経(きょう)」、六根清浄の「清(しょう)」などは、呉音読みです。)したがって、私は基本的には呉音での読み方をしております。
法名について
御質問有難うございます。金剛座寺さまも真行寺さまもすごい回答をされているので、恐縮いたしますが、私も真行寺さまと同じ宗派ですが、1点だけお伝えさせて頂きますが、浄土真宗本願寺派で帰敬式を受式される場合は御本山では御晨朝(朝6時からのお勤め)の後と午後1時30分からの2回行われます。大きな法要の際は、特別行われる事もあります。申し込みは前日でも当日でも大丈夫です。内願の場合は菩提寺の住職から2か月前までに送られるという事です。
合掌
質問者からのお礼
金剛座寺 染川智勇 様
ご回答ありがとうございました。
月命日やお盆などにお経をあげてくださるなど、私が子供の頃からお世話になっているお寺がありますので、法名を頂く際には事前に住職に相談してみます。
今回の事を機に、法名だけでなく、仏事の作法についても学んでいこうと思いました。
真行寺 亀山純史 様
ご回答ありがとうございました。
今回の件で、法名は仏弟子としての名前であって、死者に付けるものではないという事を初めて知りました…
本当に恥ずかしい限りです。
寺院番号の記載だけでなく、帰敬式受式後は所属寺院に通達があるみたいなので、法名を頂きに行く前に、お世話になっているお寺に相談する事にします。
慈敬寺 堅田正樹 様
ご回答ありがとうございました。
法名に関しては帰敬式受式後に所属寺院に通達される事や、寺院番号記載もありますので、事前にお世話になっているお寺に相談してみる事にします。
出来れば午前中に受式したいと思っていましたが、御晨朝が何時なのか分からずにいたので、助かりました。