もうこのまま…
私は息子を亡くしました。
それから考えることは『死』についてです。
やはり『死んでしまいたい』という気持ちが消えません。
前向きになっても、ふと『死んでしまいたい』と思ってしまいます。
それは、亡くなった息子に会いたいと言うよりは自分の将来が不安で生きるのが辛いからなのかもしれません。どうせ不幸が待っていると思ってしまいます。
このまま生きていくのが不安で押し潰されそうです。
仕事をし前のような生活をしたいですが、上手くいかず主人にとうとう怒られました。
『全てが中途半端』『どう生きたいんだ?』と、、主人も息子を亡くした親なのに私が甘えすぎていたのだと思います。
私のうじうじした気持ちをなくし、頑張りたいのですが将来(未来)を思うと苦しくなります…
どうすれば前向きな気持ちが続くでしょうか。どうすれば強くなれるでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
不安な時は不安なままに
まこさんこんにちは。前回もご縁をいただきました。またよろしくお願いします。
前向きになれなくても、うじうじしたままでも、強くなれなくても、そのままでいいのではないでしょうか。
前向きになろうと思ってなれるものではありません。なる時にはなっているものです。無理する必要はないのです。
前回はご主人やご両親が寄り添ってくれているとおっしゃっていましたね。きっとそれは今も変わらないのではないかなとお察ししますが、怒られてしまったのですね。
気持ちにすれ違いや行き違いが生じているのかもしれません。他のお坊様もおっしゃるように、素直に不安な気持ちをそのままご夫婦で語り合ってみてください。「怒らないで聞いてね」と前置きしてでも。
先を考えると不安になりますよね。
この感じがいつまで続くのだろう。この先どんなことがあるのだろう。ずっとこのままだったらどうしよう。
そう思うと不安がどんどん胸を締め付けることと思います。しかし不安のない未来などないのです。以前から未来は不安なものだったのです。先は誰にも分かりません。分からないことは人間にとって不安なのです。
その不安を払拭して生きるのではなく、不安を抱えたままでも生きていけることが救いなのかもしれません。
その不安は息子さんとのご縁でいただいたものでしょう。なくしてしまわなくてもよいのです。
「弱いままでいい、不安なままでいい。私があなたを救うのだから、あなたはそのまま私に任せなさい。」
そう包んでくれるのが仏様の願いです。その願いに触れさせてくださるのは今まこさんが抱えている不安なのです。そして息子さんのこと、ご主人との関係なのです。
全てがまこさんを仏様に出会わせてくれるご縁です。
別にこの世界のどこかに仏様が隠れているわけではありません。
まこさんを本当のまこさんの願いに気づかせる、まこさんの今の姿に気づかせる、そういうはたらきを仏様と讃え称するのです。
不安な時は不安なままに。
どう生きるかなんて答えをすぐに出さなくてよいのです。不安なままでも迷いながらでも願いに包まれて生きていけます。
たとえ『死にたい気持ち』に襲われようともです。否定するものは何もありません。
そのまま、ありのまま、ケセラセラです。ゆっくりと。
思う事は自由です。どうか打ち消さないでください。
拝読させていただきました。
息子様を亡くされたのですね。お悔やみ申し上げます。
前を向きたい気持ちや強くなりたい気持ちを持ちたいのがとても伝わりました。
このままじゃいけない。
以前のように仕事をしなければ。
叱られてしまう。呆れられてしまう。
甘えられない。しっかりしなきゃ。
あなたは息子様を亡くされたのに前を向こうとしている。
とても強い方という印象を私は持ちました。
しかしあなたに必要な事は過去を掘り下げて原因を追求する事でも
無理矢理前を向いて毎日を過ごす事でもなく
今、あなたが抱いている不安や悲しみと向き合う事です。
苦しんでいるあなたが今ここにいるのですから。
今の自分と向き合う事が1番辛いかもしれませんが、
自分の今持っている感情をどうか認めてあげてください。
認めず打ち消そうとすればする程、気持ちが発酵してよからぬ考えが湧き出ます。
今持っている感情をそのまま出し続けてください。
このままじゃいけないという気持ちがそう思ってはいけないと、
妨げているのかもしれません。
しかし思ってはいけない事は自死を含めて全く制限はありません。
あなたが思う事はあなたのものです。
自分1人で受け取るのではなく
旦那様にも思っている事をそのまま聞いていただく事をお勧めします。
ひょっとしたらご主人にも思う事がおありなのではと思いますがいかがですか?
あなたの思っている感情や思いを足すでも引くでもなく前でも後ろでもなく
そのまま出してみてください。
息子さんからみれば・・・
以前のご質問の続きかと思います。
たしかに、大切な息子さんを亡くされた悲しみは癒えるものではありません。
その責任は自分自身にもあったのではないかと考えたり、もっと出来ることがあったのではないかと後悔されたりと、そうかもしれませんね。
しかし、このままでは、一番苦しんでいるのは、まこさんではなく「息子さん」ということを考えたことありますか。
たしかに縁あって、一時は、親子になりました。その期間が長いか短いかではないのです。僅かであっても、ここまで母親としての気持ち、責任感、そして喜びと悲しみを体験させてくれたのも事実です。
いつまで後悔し続けるのでしょうか。いつ許して下さるのですか?
まこさんが苦しんでいることは、ご主人をはじめ家族の方も、充分分かっています。分かっているから、あなたの思うままにされているのでしょう。
ご供養をされながら、まこさんの人生を歩んでください。
そして、今ある家族と楽しく過ごすことも、供養のひとつです。
少し厳しい言葉になってしまいましたが、参考になればと思います。
これからも息子さんと共に
拝読させて頂きました。
息子さんを亡くされてあなたは深い悲しみの中におられることでしょう。大切な方を亡くされたならその悲しみは深いですよね。ましてお子様であるなら余計にその悲しみはより深いでしょうね。
あなたのそのお気持ちを心よりお察し申し上げます。
どうかそのお気持ちを仏様や息子さんに手を合わせてそのままお伝えなさってくださいね。あなたのそのお気持ちを仏様も息子さんもしっかりと受け止めて下さいます。
息子さんは既に仏様に導かれて仏様の元に生まれ変わり心から安らかになっていらっしゃいます。そして心穏やかにあなたや旦那さんを見守っていらしゃいます。
息子さんは天寿を全うして仏様のところに先にいかれてあなたや旦那さんをいちでも見守っていらっしゃいますからね。
辛い時悲しい時生きるのが辛い時にはそのまま仏様や息子さんに聞いて頂いて下さい。あなたのお気持ちやありのままを全て受け入れて下さいます。
生きることはとても辛いこと苦しいこともあります。この世で生きることというのは苦しみが伴うものです。とはいえ私達は多くの方々のご縁に守られて生きています。辛く悲しい時にはその思いをそのまま仏様や息子さんや多くのご先祖様やご縁ある方に手を合わせ真心込めてご供養なさり、お伝えなさってくださいね。
仏様やご先祖様は必ずあなたを正しくお導きなさって下さいます、そして支え励まして下さいます。
いつの日かあなたがその天寿を全うなさる時必ず仏様はあなたをお導きなさって下さいます、そしてあなたは必ず息子さんに出会うことができますからね。
それまでどうか仏様や息子さんに手を合わせてどうかお導きなさって下さい、お見守り下さいと心を込めてお願いなさりお念仏おとなえなさって下さいね。
南無阿弥陀仏なむあみだぶつと
あなたの思いは必ず仏様や息子さんに届きます。
あなたがこれからも仏様やご先祖様そして息子さんに優しく見守られながら旦那さんと心穏やかに仲良く幸せに生き抜いていかれます様心から仏様やご先祖様や息子さんにお祈りさせて頂きます。
質問者からのお礼
吉武文法様
前回もお言葉を頂き、今回も頂き有難うございます。実は私は北海道で生まれ育ちました。
ですので、前回と今回の御縁を大変嬉しく思います。
【そのままでいい】との言葉に涙致しました。
吉武文法様のおっしゃる通り今も家族は寄り添ってくれています。ただ、甘え過ぎていたと反省しました。そして、昔から自分の気持ちを話すのが苦手で今回もそうしていた為すれ違いがあり主人は怒ったのだとわかりました。【話す】ことの大切さを忘れていました、、
【不安なまま迷いながらでも願いに包まれて生きていける】とのお言葉…本当ですね。私は不安から逃げたいと昔から考える所があります。でも生きてます。生きていたから主人、息子とも出会えました。答えの出ないことを考え苦しくなるのではなく、ありのままの自分と向き合い生きていきたいと思います。
kodavids様
温かいお言葉有難うございます。どうしてここまで私の気持ちを分かって下さるのだろう?と思い泣いてしまいました、、、しっかりしないと、頑張らないと、それなのに前に全然進んでいない。焦っていました。
【不安や悲しみと向き合う】【感情や思いを足すでも引くでもなく前でも後でもなくそのまま出してみる】この事は昔からとても嫌いで逃げたいことでした。今もそうです…ですが、しなくてはならない事なんですね。自分の気持ちにとことん向き合わず逃げて、誰かに救いを求めておんぶにだっこの人生だから【不安】が現れると【死】を考えてしまうのかもしれません。自分の人生なのに、あまりにも回り(特に主人に)頼っているのだと反省しました。
今後は自分の気持ちを自分で受け入れ向き合い、それから主人に話すことを大切に忘れずにしていこうと思います。
鈴木海祥様
少し厳しい言葉だなんてとんでもないことです…私にはとても温かいお言葉でした。ここ最近の私は自分の気持ちだけを考えていました。【息子の気持ち】はなおざりにしていました。主人にも言われていたのに、、。息子を妊娠した時、息子だけではなく私も命の危険がありました。妊娠の継続が不可能になり早くの出産になりましたが、急速に進む病状のなか私が生きているのは息子のおかげです。後悔よりも息子には【ありがとう】と思うべきでした。息子が亡くなった事を嘆き後悔し息子を苦しめていました…。鈴木海祥様のおっしゃるとおり、沢山のことを体験させてくれ、悲しみ以上に喜びをくれました。本当の愛おしい気持ちを教えてくれました。それなのに、見えない不安から逃げたいが為に死にたいだなんて、、私の思うままにしてくれている家族もいるのに。これからは家族と楽しく過ごす事を大切に生きていきたいと思います。有難うございました。
Kousyo Kuuyo Azuma様
前回、そして今回と温かいお言葉とお祈りに感謝致します。【この世で生きることは苦しみが伴う】その通りですね、、苦しみが沢山あります。ですが、今を生きている証拠ですね。
私を見守っていてくれる方が沢山いて一人で生きているのではないと思うと、少し気持ちが楽になります。そのことを忘れずに生きていきたいです。
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また、この質問のような考えになることがあると思います。その時はここに訪れ皆様方から頂いたお言葉を読みにきます。
このたびはご多忙にもかかわらず誠に有難うございました。