中絶した時の赤ちゃん
いつもお世話になり、ありがとうございます。6年前に、訳があって中絶をしましたが、いまだに罪悪感で苦しんでいます…。自業自得なので、当たり前だとわかっていますが、最近赤ちゃんが手術のとき、止めて!助けて!お母さん!と言っていたら…と考えたら、止まらず、更になんてことをしてしまったのだ、てやりきれなくてたまりません…。祟りや恨みはないと聞きますが、あの子がもし、そう叫んでいたかと思うと…。辛いです…。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
大丈夫。すでに生まれかわっているから恨みはない。
あなたは、前世であなた自身がどのような死に方をしたか思い出せないでしょう。
前世で誰かに殺されたとしても、忘れてるから、恨みも憎しみもないでしょう。
赤ちゃんも、とっくに生まれかわっています。
人間に生まれかわっているとはかぎりませんが。
寿命の短い生き物に生まれかわったとしたら、さらにそこからまた死んで、また新しい生き物に生まれかわっているでしょう。
仮に「被害者」「加害者」という言い方をしますが、
被害者側は加害者の顔どころか被害にあったことさえ忘れて気にしていない。
だったら、加害者側も、あまり気にする必要はありません。
仏教では、善いことをした功徳を他人のために回向(えこう)できると考えます。
被害者は加害者のことなんか忘れて新しい生を暮らしている。
加害者のあなたは、被害者を含めたあらゆる生きとし生けるもののために、善いことをして、その功徳を回し向けようにと願いましょう。
たとえば、南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)と念仏をとなえて、その功徳を回向するとともに、
阿弥陀仏の慈悲であらゆる生命が救われますようにと願いましょう。
その子はあなたを見守っています
拝読させて頂きました。あなたはそのことで深く後悔なさっていらっしゃるのですね。そしてその子がどのようになっていらっしゃるのか不安にさいなまれていらっしゃるのですね。
あなたのそのお気持ちを心よりお察し申し上げます。
その子が必ず仏様のお導きを受けて救われ、仏様の浄土に生まれ心から安心なさいますようにと心からお願いさせて頂き、お念仏おとなえさせて頂きます。
南無阿弥陀仏なむあみだふつ
後悔や悲しみのお気持ちは尽きないでしょうけれどもあなたもどうかその子が必ず仏様に導かれて正しく仏様の浄土に生まれ、心安らかに穏やかになりますようにと真心を尽くして仏様にお願いし、お念仏おとなえなさって下さいね。
南無阿弥陀仏なむあみだふつ
その子は間違いなく仏様に導かれて仏様の元で心安らかに穏やかになられます、そして一切の迷いや苦しみから解放されて心円満になりご成仏なさいますからね。
そしてこれからもずっとあなたやご家族の皆さんを優しくお見守りなさって下さいます。
辛い時悲しい時にはその子を思い手を合わせてあなたの思いをそのままその子にお伝えなさって下さいね。その子は必ずあなたの思いを受けとめて下さり、あなたに寄り添い優しく包み込んで下さいますからね。
あなたとその子のご縁はこれからもずっと続いていくのです。
いつでもあなたやご家族の皆さんの心に寄り添い続けて下さいます。
いつの日かあなたがその天寿を全うなさる時が参ります。その時には仏様にお導き頂き、あなたは仏様の浄土に生まれてその子に巡り会うことでしょう。その子はあなたをしっかりとお迎えなさって下さいますからね。そして共に喜び合うことでしょう。
あなたがその時仏様にお導き頂きますようにと仏様にお願いなさりお念仏おとなえなさって下さい。
南無阿弥陀仏なむあみだふつ
仏様は必ずあなたを救い導いて下さいますからね。
どうかそれまであなたは皆さんと一緒にお健やかに生き抜いて下さいね。いつでもその子はあなたのそばで守り導いてくださっていますからね。
あなたがこれからもずっとその子と共に、ご家族の皆さんと共に喜び幸せに人生を生き抜いていかれますようにと心からその子にお祈りさせて頂きます。
質問者からのお礼
大変お礼が遅れてしまったことを、どうかお許しください。辛くなると、お坊様の温かいお言葉に甘え、何度も同じ質問をしてしまいました。改めてご回答を読み返し、心に響くものがありました。今やっと、赤ちゃんと向き合えそうです。徳を積んで、この先の人生を歩んでいきたいと思います。