劣等感が邪魔して人と上手く付き合えない
劣等感が邪魔して人と上手く付き合えない、でも人と仲良くなりたいという場合、どのようにしたらよいでしょう?
私は、自分と同じ分野で活躍している人を見ると、すごいなと惹かれる一方で劣等感を強く感じてしまいます。
称賛したいのに素直に褒めることができなくなります。自分をとても惨めに感じてしまって、いたたまれなくなって、スルーしてしまうのです。
この劣等感と上手く付き合う方法はないものでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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誰しも少なからずは
ご自分を観察する力をお持ちですね。自分自身のことを見ることができておられるイデルさんは、もう劣等感を乗り越えられる境目まで来られていると思います。
私たちは生まれてくる時代や環境に親は選べません。その今という環境に対応していくことがすべてです。
劣等感を感じることは、人に負けたくなかったり、自信を持つことに不安を感じることはないでしょうか?
人間はすべてのことを叶えることはできず、劣等感も煩悩の一部です。
「四苦八苦」の中に、求不得苦とあります。私たち煩悩がある以上は求めるものは入らないということをお釈迦様は説いておられます。
劣等感に勝るよう思考を持つには、一つご自分自身に、絶対に負けないものを持つことです。
それは何でもいいのです。
・相手が年上であれば、僕のほうが若い。
・相手が金持ちであれば、僕のほうが友達が多い。
・相手が貧弱であれば、僕のほうが力持ちだ。
このようにご自分にしか持てない力を自覚し、勝てないものは「どうぞ、どうぞ」と譲ってあげればいいのです。
自信を持つことで、劣等感というものから離脱していきます。
合掌
質問者からのお礼
法源さま
親身になって、ご回答くださり、ありがとうございます。 自信を持つことが大切なのですね。
>自分自身のことを見ることができておられるイデルさんは、もう劣等感を乗り越えられる境目まで来られていると思います。
私自身は劣等感を乗り越えることが遠き道のりのように感じているため、なかなか実感が持てませんが、乗り越えられる境目まで来ているのでしたら、とても嬉しいと思います。
>人に負けたくなかったり、自信を持つことに不安を感じることはないでしょうか?
どちらも仰る通りでございます。負けず嫌いですし、自信を持つことへ後ろめたさのようなものも感じております。
>「四苦八苦」の中に、求不得苦とあります。私たち煩悩がある以上は求めるものは入らないということをお釈迦様は説いておられます。
分かるような気がします。
一方で、煩悩を捨てる、ということはとても難しいように感じます。
特に、人から必要とされたい、大事にされたいと思う自己承認欲求、こいつを捨て去るにはまだまだ時間がかかりそうです。
>劣等感に勝るよう思考を持つには、一つご自分自身に、絶対に負けないものを持つことです。
承知しました。 今の自分に、そのような独自性は思い当たらないのですが、独自性を獲得できるようにいろいろと試行錯誤していきたいと思います。
最後になりますが、法源様には目指すべき方向性を示していただきありがとうございました。 劣等感を本当に克服できるのは、いつになるかわかりませんが、迷いながらも前進を続けていきたいと存じます。