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お布施について

回答数回答 3
有り難し有り難し 59

先月末に父が亡くなりました。
お通夜、葬儀でトラブルが発生しており、悩んでおります。
亡くなった父は80代で祖父の長男にあたります。代々のお墓を祖父から継承しておりました。菩提寺は北関東にあります。代々の菩提寺というわけではありません。
祖父の代の時に、父の腹違いの妹がお寺に嫁ぎ、その時にそれまで代々御世話になっていた菩提寺の檀家から抜けて、お墓を移しました。
父は腹違いとはいえ、妹をとても可愛がっておりましたが、母や私は叔母の言葉の端々に父をバカにしたようなところが見受けられていたことから付き合いが遠くなっておりました。きっかけは祖父が亡くなった時に、その遺産を全て叔母が独り占めしたこともあります。父は面倒はごめんだというなりになりました。父自身が働いて建てた家もあり、きちんと家族を養えるという自負もあったのだと思います。
私はサラリーマンとしてきちんと一つの会社に定年まで勤め上げ、誰にも頼らず、住宅ローンを返済し、子どもを大学まで出してくれた父をとても尊敬しています。
父の妹の嫁ぎ先はお寺として裕福なようであり、外車を何台ももったり、海外にしょっちゅういったりと派手な暮らしをしています。そうできない我が家を哀れむような言動が以前からあり、私は叔母やその家族にお寺はそんなに偉くて特権階級なもののようなものなのかと反発しておりました。(勿論、そんなお寺ばかりではないとは承知しております)
問題は父が亡くなった時、叔母は住職である叔父と副住職である息子(私の従兄弟)に通夜や葬儀のお経をあげてもらうといってきました。そのことには依存はありません。
けれども、お布施をどれほど包んだらいいかと叔母に内々で尋ねたら、本山に納める事務手数料だけを負担してほしいということで80万と言われたのです。金額にとても驚きました。その反応から、叔母達は生活保護の人にはお寺で面倒をみてやるから同じようにして欲しいなら、幾らまでなら出せるのかと聞いてきたんです。
私や母はそれが亡くなった父への大変な侮辱に思えました。お経を断れば、納骨も出来なくなるということを承知で断りましたが、結果、父の妹でありながら、通夜や葬儀に叔母は出席もしませんでした。
此で良かったのかと葬儀から1ヶ月が過ぎようとしていますが心が安まりません。お寺では叔母たちのような反応が当然のものなのでしょうか?お教え下さい。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

異常です

私は曹洞宗の僧侶ですが、曹洞宗には「本山に納める事務手数料」などというものは存在しません。他宗派にそのようなものが有るのかどうかは存じません。しかし文脈からすると「本来ならその他にお布施や戒名料などがかかるが、今回は本山に納める事務手数料だけにまけておく」というように読めます。だとすると本来なら総額いくらになるでしょうか…全国平均からみて、荒唐無稽な嘘としか思えないほど異様な金額です(全国平均がいくらとは書きません)。はっきり申しまして、十中八九、詐欺です。

まず、そちらのお寺が伝統仏教の宗門に属するお寺かを調べて下さい。もしカルト教団のお寺や宗門に属していないお寺であれば、すぐに縁を切ることを強く強くお勧めします。

もしも伝統仏教のお寺であれば、その本山に電話をして80万円の事務手数料が本当に存在するのかお問い合わせ下さい。これは単純な問い合わせではなく、通報としての意味合いも持ちますので是非ご協力ください。

必要に応じて警察や弁護士とご相談なさるのもいいかもしれません。私は法律には素人なので確かなことは言えませんが、もし「本山に納める事務手数料」というのが虚偽の名目であれば詐欺罪に当たると思います。

本来であれば静かに喪に服したいところ、このような理不尽に見舞われ心中いかばかりかとお察し申し上げます。どうぞくれぐれも心身にご無理のないよう、ご自愛くださいませ。

追記
それでは、まずは下のリンクでそちらのお寺を検索して下さい。
http://www.sotozen-navi.com/index.cfm
ヒットしなかった場合、曹洞宗の宗門に属していない単立寺院という特殊なお寺です。その場合、大変申し訳ありませんが曹洞宗ではお力になれません。弁護士等とご相談下さい。

ヒットした場合、『永平寺ではなく宗務庁に』ご相談ください。上のリンクの問い合わせからお願いします。他宗派では本山に宗務庁というしかるべき権限を持つ機関が併設されていることが多いのですが、曹洞宗は特殊です。永平寺は地方寺院に対して何の権限も持っておりません。

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曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家(捨戒済み)。仮面系お坊さんYouT...
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適切な対応を受けましょう

拝読させて頂きました。心よりお父様が仏様に導かれて心安らかになられますようにと切にお祈りさせて頂きます。そしてあなたやご家族の皆さんがこれからもずっとお父様とのご縁の中でお互いを思いやりながら仲良くお父様をご供養なさり、心穏やかにお過ごしなさって下さいますようにと切にお祈りさせて頂きます。

ご質問の件についてはやはり私も大慈 師と同意見です。既存仏教教団ではそのような法外なお布施を要求するようなことはないかと思います。一部の教団では五万円や十万円位本山に納めることはあるでしょうけれどもそのお寺さんのような要求は基本的にはないかと思います。
一度しっかりと教団の本部や本山や宗務庁に連絡を取ってご説明なさりご相談なさってみてもいいかと思います。
お布施はできる可能な範囲ですからそれぞれの方によって違いますからね。
もしもその相談によってやはりお寺さんの説明があやまりならばしっかりと正しい説明を受けるべきでしょうし、しっかりと正しい対応をされるべきかと思います。

お寺さんによってはお布施を法外な金額要求するようなところもあるのは事実でしょうからね。そのようなところには正しい教えも宗教者もいないのです。
もしもトラブルになりそうであれば第三者に依頼なさることを視野に入れておきましょう。適切なアドバイスや対応して下さる行政書士や弁護士さんもいらっしゃいますからね。
どうぞ安心なさって下さい。
そしてこれからも真心込めてお父様やご先祖様をご供養なさって下さいね。

必ず仏様やご先祖様はあなたや皆さんを優しく見守っていて下さいますからね。

再度拝読させて頂きました。
大丈夫ですよ。いつ如何なる時でもお父様やご先祖様があなたや皆さんを守っていて下さいますからね。私もあなたを心から応援させて頂きます。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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お悔やみ申し上げます。
ところで納骨はもうすませたのでしょうか?
まだでしたら、そのようなお寺とは縁を切って、納骨はしばらく保留にして、他の曹洞宗のお寺に今後の法要を頼んではどうかと思います。
お墓は近くの公営か民営の霊園でもいいです。
お父様が先祖と離れ離れになるのが気にかかるかもしれませんが、そのために今後もずっと叔母に苦しめられることはお父様も望んでいないと思いますよ。
お母様ともよく話し合ってくださいね。

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私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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質問者からのお礼

大慈様

早速のお返事に心から感謝いたします。
そして、曹洞宗のお坊様にお返事を戴けたことが本当にありがたいです。
といいますのは、父の妹の嫁ぎ先は曹洞宗のお寺なんです。叔父と叔母が私や母に話した話が全くの嘘だということが導師様のお返事で解りました。
曹洞宗の本山は永平寺様だと思いますので、母とよく相談の上でしかるべき対処をしたいと思います。
するべきことをした上で、父の供養に勤めたいと存じます。
本当にありがとうございました。

Kousyo Kuuyo Azuma様

ありがとうございます。父の臨終からまもない時間に言われたこともあり、また、私自身が恥ずかしながらこれまで仏事などは亡くなった父任せで、法事なども父について参るだけという有様だったこともあり、40代といういい年齢でありながら、もの知らずだったために、ずっと自分が非常識なのか、という気持ちになっておりました。
亡くなった大切な父のためにお金を払うべきだったのかとも思い悩む日々をここ一月あまりおくって参りましたので、導師様のお言葉に救われました。
母とよくよく相談の上で、本山に連絡をとってみたいと思います。
そして、亡き父を安心して貰えるように努めたいと存じます。
お優しいお言葉を本当にありがとうございました。

大慈様
具体的なことをお教え下さいましてありがとうございます。検索してみたところ、ヒットいたしました。宗務庁への連絡ということですね。ありがとうございます。
冷静に相談してみます。
大慈様のご助言のおかげで目から鱗が落ちる思いでした。そして、曹洞宗のお坊様にもいろいろな方がいるのだと改めて実感した次第です。叔父のような人もいれば、見ず知らずの困っている人にこうしてご助言して下さる導師様もおられる。おかげで宗派自体への不信感を持たずに済みました。ありがとうございます。

        三宅聖章様
ありがとうございます。明日が三七日にあたりまして、納骨はまだでございます。母も私も、叔父の寺には納骨したくないという思いになっております。ただ、ご明察の通り、それによって、現在お墓にいる祖父母、とりわけ、父は実母と幼い子どもの頃に死に別れておりますので、その祖母と引き離しているのは良いものなのか…と思い悩んでおりました。
けれども、母を私は守らなければなりません。三宅様におっしゃっていただいて心の中で踏ん切りがつけられそうです。通夜、葬儀は葬儀社が手配して下さった曹洞宗のお寺からいらした住職様にお経をあげて頂いておりましたが、今後、おすがりできる導師様を探してみたいと思います。
本当にありがとうございます。

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