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母との関係について

回答数回答 1
有り難し有り難し 8

母と良い関係を築きたいと思って頑張ってきたんですがその度母の言動に傷ついて来ました。家族団欒出来る家族、楽しい話のできる家族は理想でした。でも本当にもう無理なんだな...と思うことがあり諦めました。
やっと諦められてすっきりした部分もあるんですがやっぱり悲しいです。
どうすれば気持ちの整理が出来るでしょうか。
お忙しい中何度も同じような質問をしてしまいすみません。もしよろしければ教えてくれ頂けるととても有難いです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分の感情を大切に扱い昇華させていく

さくらさま

以前のご相談も読ませていただきました。家族、血縁ということで辛い思いをされてきたのですね。諦めるに至った悲しみが短い文面からも感じられました。今もまだ悲しい・・・でもこれから先も他人の幸せそうな家族の姿を目にすることはあるし、テレビドラマで家族団らんの風景をみることもありますね。そのときに「なにも感じない人」でいることは、果たしでできるでしょうか? そんな時にも心を動かさない人って、どうなふうに思いますか?

諦めることで、血を流していた傷口は治癒して激しく痛むことはなくなります。でも傷跡はかすかに残ります。そんな傷跡をもった人は人より寒さに敏感かもしれません。傷跡をかばう癖で人より少し臆病になるかもしれません。それが個性になります。

そのように自分が背負って生まれてきた家族、血縁というのは、ずっと人生に影響を与えていくものではないでしょうか。家族との縁を切っても、傷つく原因であった親が亡くなったとしても、記憶、傷跡は残ります。そういう家庭に生まれた事実も変わらないのです。家族団らんや楽しい話のできる家族への憧れを抱くのは自然な感情です。それを無理だと諦めた・・・悲しいことですよね。その悲しみの感情はあっていいものです。

アタマで納得して諦めても感情は起こってきます。その自然な感情と付き合いながら生きていくのが、あなたの生まれもった縁なのです。心に悲しみを抱いた人はやさしくもなれるし、強くもなれます。気持ちの整理とは、そのことを完全に忘れることでもなく、何も感じないことでもないと思います。自然に湧き上がる自分の感情を大切に扱ってください。そしてそれを昇華する方法を探してみてください。音楽や詩やあるいはダンスなどの芸術でもいいし、傷ついている人を助けることでもいいし・・・。それも気持ちの整理をつける一つの方法になります。

以前のご相談で、たくさん良い回答をいただいてますね。何度もじっくり味わってみてください。さくらさんがこの悲しみを乗り越えて幸せになることをお祈りしています。(合掌)

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質問者からのお礼

回答ありがとうございます。
しんどいと思った時何度も反復して大切に読んでいます。
つらい気持ちがない訳では無いですが確実に良くなっては来ていると思います。ハスノハで自分個人に対してお返事頂けたこととても大きな良い影響だと思います。これからもまた質問相談、してしまうかと思いますがお返事頂けると....と思います。お時間取っていただきありがとうございました。とても助けになっています。

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