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地震

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有り難し有り難し 5

胆振東部地震から2ヶ月が過ぎました。
私は震源地に住んでいます。
あの日の事は忘れられません。
土砂崩れの音、タンスやテレビが次々に倒れていく光景、自然の怖さを身をもって知り
生きたい 死にたくないと初めて思いました。
生かされた私達は復興に向け日々頑張ってますが、やはり地震への恐怖は抜けません。
1番部屋が酷いことになった場所に入ると足が震えて動けなくなったり、恐怖のせいかイライラしていたり。
3歳と1歳の子が居るので今揺れたらと思うと安全確保した部屋から出れません。
亡くなった方の為にも忘れちゃいけない、忘れてはいけない出来事なのに、忘れられたら変われるのかななど思ってしまいます。
時間が解決するなど言われますが本当に解決してくれるのでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

心は無常

心は無常です。
心は変化します。
この変化には、何週間とか何年とかの単位の変化と、瞬間瞬間ごとの変化の両方があります。
地震の恐怖を克服するには、何か月とか何年とか長期間かかる人もいるでしょう。
一方で、瞬間ごとに浮かんでは消えてゆく生滅する心を見た場合、一瞬も隙間なく恐怖が継続するわけではありませんね。
法然上人という鎌倉時代の有名なお坊さんは、「一人一日のうちに八億四千の念あり」と言われました。
私達の心を映画に例えるならば、24時間の映画フィルムには8億4千コマの画像があるのです。
1日の8億4千の「念」(心の時間の最小単位)全てに恐怖が映っているわけではありません。
ハクションとくしゃみをする瞬間には、地震の恐怖はないでしょう。
そのような、恐怖のないニュートラルな場面(念)を、日々の心の映画の中に増やしていきましょう。
完全に恐怖の場面がなくならなくても良いのです。
毎日の心の映画がハッピーエンドであればよい、という気楽な感じで生きましょう。
「あ、今日も気がつけば生き長らえた。今日もこうして眠りにつける。まぁまぁハッピーな1日だった」と思いましょう。

たとえば、子育てでも、お子さんにムカつく場面もあるかもしれません。
しかし、怒りの念も無常。怒りが過ぎ去った新しい場面では、笑顔でお子さんを抱きしめてあげればよいのです。
そうすれば、その時点でハッピーエンドなドラマ第何話の完結です。

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