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息子の病気

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有り難し有り難し 16

20歳になる息子がいます。勉強は全くできませんが、どんな人にも偏見を持たず、受け入れる事ができる広い心を持った自慢の息子です。
8年前より、完治の難しい病気と闘っております。なぜうちの子が…と胸の締め付けられる思いで毎日苦しいのです。
幸い、現在は健康な人と変わらない生活を送れていますが、この先病気が悪化して、普通の生活が送れなくなるのではと思うと不安でたまりません。絶対に悪くなると決まっているわけではないのですが不安なんです。
どうか息子が将来、病気の事で辛く苦しい思いをしないで欲しいと毎日願わずにはいられません。多くは望みません。普通の幸せな生活が送れるだけでいいんです。
明るく笑う息子を見ると、この笑顔が曇らない事をいのるばかりで苦しくなります。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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病にかかったことを特別視せず、「今」に心を傾けていきましょう

こんにちは。亀山純史と申します。

不幸なこと、しかもそれが命に係わることになると、「なんで私だけ…」「なんで私の家族だけ…」と思うものです。しかし、そのようなことは、様々な形で私たちの身の回りにおいて起きており、多くの人が、多くのご家族が経験されているのです。難病で苦しんでいる人たちの交流サイトがあれば、そこに何と多くの人たちがその病に苦しんでいるかを知ることが出来ます。ですから、お子さんが病にかかってしまったことを特別視しないことです。そして、お釈迦さまは次のようにお説きになっておられます。

「過去を追うな。未来を願うな。 過去はすでに捨てられた。そして未来はまだやってこない。 だから現在のことがらをそれがあるところにおいて観察し、 揺らぐことなく動ずることなく、よく見きわめて実践せよ。 ただ今日なすべきことを熱心になせ。(「中部経典」より)」

まだやって来ない未来に対して、必要以上に心配することは心身によくありません。そして、もしも将来において病が進行してしまったとき、「元気だった時に、もっとああしておけばよかった」と思っても、元気だった時はすでに過ぎ去ってしまった時間なのです。ですから、「今、しなければならないこと、しておきたいこと」に心を傾けていきましょう。

以上が私からの回答です。少しでもお役に立てる回答であったならば幸いです。

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有り難し
おきもち

hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧侶です。令和6年3月に、公立高校の教員を勧奨退職しました。その後、縁あって、令和6年4月からは「まちサポ雫石」というNPO法人のお手伝い、また、令和6年10月からは公立高校の非常勤講師をしています。 浄土真宗における僧侶は、仏さまの教えに生き、その教えを伝える者であり、人を悩みから救う能力を有した者ではありません。人の悩みを救う救いの主は阿弥陀さまです。ですので、hasunohaにおける私の回答では、仏さまの教えに救われているこの私の生き方、考え方を、皆様にお見せするだけです。そして私自身、お答えできるご相談の範囲はそう広くはありませんが、皆様のお役に少しでも立てればと思い、回答させて頂いております。

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