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第四志望の職場で働くことになってもやもや

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私は地元で安定した職に就きたいという思いから地元県庁、地元市役所を第一志望として就職活動をしていました。
しかし面接が苦手な私は面接の配点が大きい官庁は合格できず、地元県庁、地元市役所はおろか地元国立大学の試験すら不採用となってしまい、結局面接の配点が低い税務署と国家一般職しか受かりませんでした。
どちらも国家公務員なので激務かつ全国転勤がある上、上層に官僚がいるので出世も望めません。なのでネットでは事務系公務員最底辺とも呼ばれています。
しかし公務員試験の事を何も知らない親や親戚は近所に私の就職先を自慢しています。それで近所の人たちからすごいねぇと言われる度に恥ずかしくなったり苛立ったりしてしまいます。

私はこんな気持ちで来年から働けるのか、働いていいのかどうか不安です。
待遇が他に比べて悪いといえども私を拾ってくれた官庁には感謝してますし、しっかり働きたいと思うのですが、国民の皆さんの税金からお給料をもらうのにこんな気持ちで働いていいのかと毎日夢の中で不安になってしまい、起床すると言い様の無い漠然とした不安が襲ってきて最近疲れてきました。何か自信をつけたり不安を解消する方法などありませんか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

どんな仕事でも尊いのですよ!

質問読ませていただきました。

就職とは人生の大きな転機です。自分の希望通りにいかなくて、色々な感情が渦巻いている事と思います。

さて、まずお仕事についてですが、周りの評価は気にする必要はありません。周りの人達は無責任に評価してくるだけで、そのことについて責任を持つわけでもありません。
他の誰でもないご自身の人生に関わってくることですので、自分の将来のためにお仕事を決めればいいでしょう。

また、仕事に貴賤はありません。どんな仕事でも、その仕事がなければ世の中は上手に回りません。あの仕事がすごい、この仕事が素晴らしい、あの仕事はダメだ、なんてのは勝手な決めつけなんです。
仏教では、このような「決めつけ」の心を捨てなさいと説きます。決めつけるから執着がうまれ、決めつけるから怒りや争いや嫉妬の心が生まれてくるのです。全ての人が素晴らしいし、全ての仕事が素晴らしい、心からそう思えれば豊かな人生を送ることが出来るでしょう。

ところで、美しい世界さんは、第4希望かもしれませんが、その職種を希望されたのでしょう。それは、「最悪そこでもいいんだ」との意思から選択されたのではないですか?
もしそうでしたら、不安になっても仕方ありません。そこで一生懸命働くだけです。自分がこの仕事をしなければ多くの人が困るんだという誇りを持ち、その職種で誰よりも活躍してやるんだと前を向くことが始めの一歩です。
ただし第4希望で選択したとはいえ、やっぱりそこでは働きたくないというのであれば、辞退して来年もう一度希望のところは受けることはできませんか?
一番もったいないのは、中途半端な気持ちのままでずるずる働くことですよ。

決めつけの心ではなく全てを認める広い心で、自分の選択に自信と誇りを持っていただければ、ものごとの見え方も必ず変わったものになります。

何か少しでも参考にしていただければ、ありがたく思います。

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