正義を振りかざすこと
お世話になっております。
気持ちがモヤモヤとすることがあったので、何かお言葉を頂ければ幸いです。
現在妊娠8ヶ月です。
仕事帰りの電車で座っていたら、隣のお婆さんから「立ってる妊婦さんいるんだからどけなさい」とピシャリと怒られました。
私も役所からもらったマタニティマークが見えるように鞄は膝の上に乗せていましたが、お婆さんはマタニティマークをご存知なかったのか、隣からは見えなかったのか、そもそも私のお腹があまり出てないから妊婦に見えなかったのか。
最寄駅まであと一駅ですし言い返すのも面倒でとりあえず譲りましたがずっと睨まれていて不気味でした。
あれからも、お婆さんはいい事をした!と正義感たっぷりの様子だったことを思い出してしまい、日が変わってもなんだか気持ちが晴れません。
正義とはなんでしょうか?
余談ですが、電車を降りた後のエレベーターで別のお姉さんが譲ってくれて有り難かったです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
お腹の子供を守るための正義もある
妊婦さんへの気遣いは赤ちゃんへの気遣いでもあります。
あなたは「私さえ辛抱すれば波風立たない」と判断されたのかも知れませんが、赤ちゃんのことを考えれば、主張すべきことは主張する(喧嘩腰ではなく)のも必要な場面があるでしょうね。
「正義」は、その人にとって守りたいことだとも言えます。
お婆さんは妊婦さんを守りたかった。
そこにプライドの煩悩や怒りの煩悩も絡んできてややこしいですが、発言の発端に悪意は無かった可能性がありますね。
お婆さんだってしばらく考えて意を決して(勇気を振り絞って)発言したのかも知れません。
今回は、正義との闘いではなく、コミュニケーション不足なのかもしれませんね。
妊婦さんや赤ちゃんを守りたいという「正義」、法律や宗教上の規則や地域のしきたりを守りたいという「正義」もありますが、正義と正義が相反したときは、まずは対話・平和的交渉が大事かもしれませんね。
ご質問ありがとうございます。
正義というのは人それぞれ違うこともあるので定義することは難しいですね。
お婆さんもあなたが妊娠していることが分からない無知からそのようなことを言ったのでしょうね。
そのような時は冷静に自分も妊婦であることを説明するのがいいですね。
またお婆さんがそれすら聞く耳を持たない場合は、席を譲ってあげた妊婦さんに「私も妊婦だけど次の駅で降りるから座ってくださいね。今何ヶ月なんですか?」などとそのお婆さんにも聞こえるように話をするといいですね。
そのお婆さんが言い出す前に他の優先座席ではない人がその妊婦さんに席を譲ってあげるのが理想なんですけどね。
それにしても、相手の事情を知ることは人間関係でとても重要なことですね。
自己満足ですよね。
こんにちは。ご自身も妊婦さんであるのに、その扱いはムカッときますね。
恐らくあなたのお考えの通り、正義なんてのは自己満足です。
それは、あなたが「これ当然でしょ、私が合ってるでしょ」と思った時もです。
「正義とは何でしょうか?」という疑問に限らず、全ては自分にも向けられることがある、そういう意味では平等だ、とお心得ください。
あと、「別のお姉さん」が「私は正義の行動をしよう」と決意して譲ってくれたかは分かりませんよ。そんなラベル付なしに、やってくれたのでしょうね。
お身体と赤ちゃん、どうぞお健やかに過ごせますように。
無意識に赤ちゃんと自分を守ったのかも?
柚子さん
おはようございます。
早とちりのお婆さんに勘違いをされて悔しくモヤモヤされたこと、
お察しいたします。
嫌な思いをされましたね。
質問があります。
柚子さんは過去
「あまりにも理不尽、不条理な扱いをされたり言い掛かりをつけられて言い返せなかった」記憶はないですか?
私は以前、言い掛かりを付けられると「固まる」「凍りつく」癖がありました。
ポリヴェーガル理論というのをご存じでしょうか?
私たちの神経系がどのようにストレスや危険に反応するかを説明するものです。
① 交感神経系:
これは私たちが危険を感じたときに活性化するシステムです。
心臓がドキドキしたり呼吸が速くなったり、筋肉が
緊張する。
このシステムは、私たちが「戦う」か「逃げる」かを決定するのに役立ちます。
②背側迷走神経:
これは私たちが極度の
ストレスやトラウマに直面したときに活性化するシステムです。
このシステムが活性化すると、私たちは「凍りつく」反応を示します。
サバンナの動物にも見られますね。
③腹側迷走神経:
このシステムは私たちが他の人とつながったり感情を調整したり落ち着いたりするのに役立ちます。
※トラウマを抱えている人は「背側迷走神経」が過剰に活性化している可能性があり、日常的なストレスにも「凍りつく」反応を示してしまうことがあります。
トラウマを思い出させる状況や刺激にさらされると、身体が過去のトラウマを再体験しているように感じる場合があります。
心理療法などを受けることで、背側迷走神経の過敏性を改善することができます。
妊娠中ですし、医師、助産師さんと相談して呼吸法や瞑想、簡単なヨガなどのセルフケアはリラックス効果を高め、凍りつく反応を軽減するのに役立ちます。
もちろん、お産にも役立ちます。
お婆さんに
「違います、私も妊婦です!!」と言い返そうと思ってもできなかった、
しなかったのは、無意識にトラブルを避けようと赤ちゃんと自分を守った反応かも知れませんね。
もちろんこの理論がすべてではありませんが参考になれば幸いです。
寒くなってきましたのでお風邪などにも気をつけてくださいね。