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漠然とした孤独感

回答数回答 2
有り難し有り難し 71

長年の悩みを相談させてください。
二十歳すぎからずっと、漠然とした生きづらさがあります。
その時々に友達もいたり恋人もいたり、趣味や仕事があったり、決して不幸ではないと思うのですが、慢性的に孤独だなと感じます。
楽しいことがあった後は反動で寂しくなったり落ち込んだりして、それがきついです。
不安なことを考えすぎて、眠れなくなることもあります。
仕事も恋愛も、あまり長続きしたことがありません。

なぜ、友達や家族がいても孤独を感じたりむなしくなるのか、自分ではよく分かりません。
生きてくのってしんどいなあ、ひとりだなぁと、時々漠然と思います。
抽象的な悩みですが、何かアドバイスいただけるとうれしいです。よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

孤独の所以

ご相談拝読しました。

読んでいて、うんうん、そうだそうだと頷かされるものがありました。あかりさんがお抱えの孤独感というものは皆が根底に抱えているものではないかと思います。

私たちはやはり自分をわかってほしい、認めて欲しい、受け入れて欲しい…まるごとこのままの私を包んでほしい、そういうような願いがあるのではないでしょうか。

だからそうしてくれる何かや誰かを求めている。でもそれはどこに行っても得られないから寂しい、満たされない、むなしいという思いになってしまう。

しかしどうでしょう。相手にそれを求める前に自分自身をよくよくごまかさず見つめた時、はたしてそんなことが言えるのかとも私は思うのです。

誰にも言えないような汚い思い、醜い嫉妬、打ち明けられない恐れ、それでいて他人なんかに簡単にわかってたまるかという驕り、わかってくれないと責めながらもその人の上に立ちたいという競争意識、時にはへりくだってでも同情されたいという下心…

ありとあらゆる人に見せられない心が渦巻いている。それでいて寂しい寂しいと嘆く私。

仏教の経典ではそのような私の姿が

「人、世間の愛欲の中にありて、独り生じ独り死し独り去り独り来りて、行に当り苦楽の地に至り趣く。身、自らこれを当くるに、有(たれ)も代わる者なし。」

と言い当てられています。私たちは徹頭徹尾孤独なのです。それはまた代わる者がいない、つまりは天上天下唯我独尊という尊厳でも同時にあるのですが。

だからその私たちの孤独の解消と言うのは誰かと心底分かり合えるということではないと思うのです。

「あなたも孤独だったのですね、私もそうです。私もあなたも誰にも打ち明けられないものを抱えた存在として仏様に見出されていたのですね。」

というところで共に仏様、仏様の教えに向かっていけるところに孤独を超える唯一の道があるのではないかと思うのです。

どこまでも人対人ではぶつかり合う。そのぶつかり合う相手とも共に向いていく方向を賜る、それこそが仏教の説く「わたしとあなたが共に救われる道」なのかと感じます。

仏教の救いはあなた(私)一人の救いです。同時に、その一人の救いは全てに開かれる救いです。

ご縁ありましたら、仏教の教えにあなた一人の姿を尋ねてみてください。もちろんここhasunohaではいつでもご質問をお待ちしています。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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孤独感をネガティブに扱わない。

あかり 様 相談ありがとうございます。

生きづらさがある
その原因を孤独感にあるように思っているのでしょうか。

孤独感があってもいいんです。
あなたは、「友達もいたり恋人もいたり、趣味や仕事があったり、決して不幸ではない」ので、
孤独感は一人自分を見つめる大切な時間だと思って
孤独を受け入れる。もしかしたら少し楽しめる。
なれてきたら、とても楽しいと感じる、と思う事もできますよ。

生きづらさは、ほんの少しの心の持ちようで、気持ちが変わり
辛い中でも、楽しさを見つけたりすることができます
孤独の中に、明るい光があることもあります。
そうしたら笑顔で、自分に他人に気持ちよく挨拶できたりします。
なので、生きづらさも、孤独も、そして、友達もいたり恋人もいたり、趣味や仕事があっていいんです。
全てがあなたの輝きです。人生一度きり、輝きを放ちましょう。

お読みいただきありがとうございました
参考までに。
一礼

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有り難し
おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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質問者からのお礼

丁寧な回答をありがとうございました。
親元から離れ、二十歳すぎくらいから、ずっとこの孤独感と付き合ってきました。生きるのって切ない、寂しい、色々な気持ちを抱えてきて、この生きづらさをどうにか消して毎日楽しく暮らしたいと思いながら、どうにもならずにこれまで来ました。
解決はしていないけど、孤独もあっていいもので、誰にでもあるものなんですよね。だからこそ、人を求めるのかもしれません。
無理に孤独を消そうとしなくてもいいのですね。。
自分のやりたいことばかり考え、理想通りに全くいかず、ひとりで人生はつらいなと思ってましたが、自分に与えられた役割について、少し考えてみようと思います。

仏教は今まであまり関わりがなかったのですが、各々が幸せに向かう教えなのですね。もっと難しいものと思っていました。仏教の教えを学んでみたいなと思いました。また相談させてください。ありがとうございました。

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