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苦しみ

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いろいろ仏さまの教えを学んではきたのですが、私たちって、生きているかぎり、輪廻から解脱することは不可能なのですか?
輪廻から解脱した状態で生きてゆきたいというおもいだったのですが...


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

【解行一致】

水泳の本を読み漁り、オリンピック出場経験のある名選手の講演を聞き、これを何十年続けたとしても、プールに入ったことのない者は生涯泳げるようにはならないでしょう。
剣豪・宮本武蔵の『五輪書』を丸暗記するほど読み漁り、剣の達人の話をいくら聞いたとしても、剣を握って稽古したことのない者は、絶対に強くはなれないでしょう。

”いろいろ仏さまの教えを学んではきたのですが”
いろいろ学んできたとおっしゃるが、仏教は仮に膨大な経典を丸暗記できたとしても解脱なんてできませんよ?難解な古文書を解読できたとしても解脱とは別物ですよ?有名な学者の名言や布教使の名調子を収集しても、あなたの解脱や往生には直結しません。きっとあなたはいろいろ仏様の教えを学んできたといっても、知識・教養の端々をコレクションしているに過ぎないのでしょう。

いや、いろいろやってるよとおっしゃるのなら、やり方が間違っているのか、足りないのか、あなたが学んだという教え自体が故障しているのでしょう。

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【公認心理師】 【レンタルお坊さん】活動中。 とりあえず何でも相談して...
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 過去の質問も拝読しましたが、今あなたは、たいへん苦しい状態にあり、これをなんとかしたいと考えているようですね。
 でもね、ご質問の仕方が抽象的すぎて、どうお答えしたら良いのかわかりません。私たちもこれでは教科書的なお答えしかできず、あなたも納得いく答えが得られないと思います。
 差し支えなければ、具体的に今どのような苦しみを抱えているのか教えてください。
 秘密は厳守しますし、あなたが積極的に個人情報を公開するような内容の質問をしなければ、個人が特定される事はありませんので安心してご質問ください。

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有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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不可能ではないが難しい。しかし近道もある。

輪廻からの解脱とは、二度と生まれかわらない境地になることだと思います。
つまり、全ての煩悩を滅すること。
それが私達人間に可能なのかどうか、という質問ですね。
「難しいけど不可能ではない。
少なくともブッダやブッダの弟子の多くは成し遂げた。」
と言えます。
それでも難しいなと感じる場合は、まずは悟りやすい(解脱しやすい)環境に生まれかわることを考えましょう。
極楽浄土に往生すれば、阿弥陀仏に直接指導してもらえるので、輪廻から解脱しやすいのです。
解脱を大学にたとえるなら、極楽浄土は予備校や塾です。
自分独りで勉強しても合格は難しいが、予備校や塾の力を借りて勉強すれば合格できる。
では、そのような予備校(極楽浄土)に入るにはどうしたらよいか?
それは、南無阿弥陀仏と念仏を称(とな)えることです。
この地球上で解脱するのは不可能ではないがかなり難しい。だから、まずは解脱の近道である往生極楽を遂げましょうというのが、浄土宗などの考え方です。
どうしても現世で解脱したいなら、
戒を守り、サマタ瞑想(禅定・精神集中)とヴィパッサナー瞑想(観察・智慧)をしっかりやる必要があります。

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

ありがとうございました。

「輪廻転生」問答一覧

解脱する方法は確立されていますか?

私には、「もう二度と人に生まれたくない」という、漠然とした、でも強烈な願望があります。 生まれ変わった自分は今の自分とは関係のない赤の他人であり、そんなことを気にする必要はない、なぜそのような悲しいことを考えるのか、もっと楽しく生きなさい なんてことを言われたりするのですが、むしろなぜ他のみんなはそう考えないのだろうと思うくらい 私にとっては本当に強く願っていることが「もう絶対に、絶対に生まれてこないこと」です。 仏教には輪廻転生の考え方があり、その輪から外れる方法が解脱だと聞き齧りました。 まだ仏教について何も知らない人間の質問で大変恐縮なのですが、 つまり解脱することができれば、もう命として何かに宿ることは二度とないのでしょうか。 私にはそれがとても魅力的なことに感じます。そこで、解脱の方法とは、こうである、と言うものが確立されているのであれば教えていただきたいです。 でもきっと、そんな簡単な、うまい話はないのだろうとも思いますし、この質問自体どこかズレているのかもしれません。 もし回答できるものではないのだとしたら、自己研鑽として、仏教について学びたいとも考えておりますので、何も知らない人間がまず手始めになにをすべきかを教えていただけますと幸いです。 このような場を設けていただいていること、質問のご縁をいただけたことに感謝致します。

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神通力

 前回「釈尊の悟りは神通力を得た結果?」を投稿しましたが、当たりのようです。  駒沢大学学長を歴任された水野弘元先生の著書「釈尊の生涯」の「成道と三明六通」には「(前略) そして濾尽智通以外の五神通は、必ずしも仏教者だけでなく他の宗教家や鬼神狐狸の類に至るまでも、浅深の差はあっても、これも得ることが出来るとせられる」と書かれています。  三明六通の「六通」とは先ほどにに記述の「五神通」とあるように、「六神通」と考えることが出来ますので、「神通力」を得たと考えて差し支えないと思います。  古代インド社会では「輪廻転生」は常識であったそうですが、当時のインド宗教者は、互いに神通力を競い合ったと考えられます。  三明の最初の一明は「過去に関するすぐれた智慧の宿命通(宿命明)」となっていますから、釈尊だけでなく、それ以前の宗教者にもそこに到達して、「輪廻転生」が世間に広まったと考えられます。  余談ですが、阿含宗を創設した桐山靖雄師は、著書「輪廻する葦」のなかで、成仏法と称して、神通力を修練することを勧めたようです。私は読んでいませんので想像ですが、論理の「阿含経」ではなく実践法の「雑阿含経」を研究していたようです。

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輪廻転生の考え方について

質問が2つあります ①仏教では輪廻転生と言う考え方で生まれ変わると言われていますが 人口の増減についてはどう考えているのでしょうか? 今の日本の人口は1億人を超えていますが 奈良時代 大宝律令ができたころは310万人~320万人ほどだったようです。 日本史の教科書では 昭和初期の満州事変が始まった頃のことを 日本は中国人4億5千万人を敵に回すことになった と書かれていますが 今は中国の人口は軽く10億人を超えています 同じ国籍だけに輪廻転生するとは限らない 世界規模で考えるべきとしても 現在世界の人口は70億人程度いるようですが 1世紀に前に比べても数倍になっています もっと言うなら 数万年前の ~~原人 とかいたころはどうなのか? とか いろいろ説明がつかないことばかりです。 昔の 江原啓之さんが出てくるような心霊番組はテレビでやらなくなりましたが (便乗した霊感商法 悪徳商法がはびこるようになるとか、輪廻転生を信じた人が人生をやり直すために自殺するケースが出たなどの理由で弁護士などがテレビ局に抗議したそうですが) 当時の番組では江原さんは輪廻転生を言っていて 「あなたの前世は~」と言う話になると 全て人間であり、他の動物だったケースは見たことがありません。 しかし 全ての人間が また人間に輪廻転生をするとすると 個体数の関係で辻褄が合わないことになります。 これは仏教ではどう考えているのでしょうか? ②私は亡くなったら全て「無」に帰す 霊魂も輪廻転生もないインチキだ と言う考え方は好きではありません。 それは 大切な肉親を亡くし時点で「永遠の絶縁」を意味するからです。 死ぬことは怖いとは思いませんが、肉親と未来永劫絶縁になると想像するほうが怖いです。 霊魂や輪廻転生を完全否定する宗教家の方もいるようですが、肉親を亡くしたら情なんて捨てろ と考えているのでしょうか?

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誕生の仕組み

 輪廻転生が真実であるとすれば誕生の考え方が大きく変わります。  まず結論から言いますと、「心は自分自身であり、親から貰ったものではない」と言うことです。 即ち自分の生老病死は自己責任であるということです。  ことわざからはじめますと、  「身体髪膚これみな父母より賜う。あえて損傷せざるは孝の始めなり」  これは身体だけであり、心は別ということになります。  「子は授かりもの」   もし心も親譲りであれば我が子であって、授かるとは言わないでしょう。  「とんびが鷹を産む」  親子の気質は別物であるという事でしょう。  「愚兄賢弟」  もし親譲りであれば、兄弟でも性格が違うとは、遺伝子的には考えられません。 原則的には類を以って集まるはずですから、性格が似ていることは多々あります。  臨死体験者(新堂のぶ子氏)の言葉(講演会にて)  「親が子を生むのではなく、子が親を選択する。」  ある宗教学者はネットで「龍樹と輪廻転生」と題し   「ブッダは、『大縁経』で、意識が母胎に流れ込むことによって、そして、そこで身心(名称と形態)が増大することによって、この世に転生するありさまを説明した。」と述べています。  「意識」は心と同一と考えてよいと思います。   以上が結論の根拠です。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ