三方良し
商売について、江戸時代の商人は「三方よし」という考えを持っていたという話を本で読みました。お客様にとって良い、従業員にとって良い、社会にとって良い、それならば商売としてOK、という宗教的な考えらしいです。
私は経営の事は無知ですが、この経済至上主義の時代に、こういった考え方は通用するのでしょうか?自分の思い込みかもしれませんが、昨今では「助け合い」ではなく「奪い合い」の考えが浸透しているような気がして、正直に言って、他人のことを信頼できなくなっています。経営とか営業等は結局、奪い合いの世界なのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
うばい合えば足らぬ (相田みつを)
”経営とか営業等は結局、奪い合いの世界なのでしょうか?”
商売のことって正直あまりよくわからないんだけど、大なり小なりそういうものなんだろうね。
”お客様にとって良い、従業員にとって良い、社会にとって良い”
【三方よし】じつにおもしろい。
これって、人生をかけてその正しさを証明する価値のある概念なのでは?
うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる(相田みつを)
これに相通ずるものがある気がするね。
にんじんさん、ちょっとがんばってみてくれませんか?
物を買うのは投票行為に似ている
「三方よし」は近江の商人の経営哲学ですね。
現代日本でも、この言葉の通りに経営している企業もあるし、そうでない企業もあるかもしれませんが、やはり最終的に行き残るのは、「三方よし」をよく守っている企業なんじゃないかなぁ、と思います。
品物を選び買う行動は投票に似ていると言われます。例えば野菜を買うにしても、農薬を使っている野菜を買うのか、無農薬の野菜を買うのか?その購買活動はそのまま生産者がどのような野菜を作るかに直結します。無農薬が売れれば、生産者は無農薬をもっと作るようになります。
私たちは物を買うときに、それを作っている会社がどのような会社なのかまでを考慮に入れて買うようにしていけば、さらに経済も経営もよいものになっていくのではないかと思います。
質問者からのお礼
大忍貫道先生
ご回答ありがとうございます。個人的な関係では、他人が信用できるかできないかに関わらず、見返りを求めずに関わることを教えていただきました。本当に難しいことだと思います・・・。しかし、契約関係のような人間関係は、間違いなく気持ちが荒んでいくので、見返りを求めないように心がけます。
転落院先生
ご回答をありがとうございます。「分け合う」ビジネスでうまくいくか、自分で証明してみようという気持ちになりました。小さなことで、成功体験をしたいです。また、そういう理想的なビジネスを成り立たせている指導者を見つけて、お手本にしたいです。
光禪先生
ご回答ありがとうございます。私は、買い物をするとき、安いか高いかで選んでいますが、自分にとって本当に大事なものは、もっと違う視点で買うように心がけます。それから、自分がお金儲けをする場合には、短期的な儲けに走って、人を大事にしない仕事をしていると、長期的には失敗してしまうということを肝に銘じておきます。