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父親が、目の前で倒れそのまま還らぬ人となりました。辛いです。

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父親が、4日前に急死しました。

苦しんで死んだので、今は大丈夫なのか。父親は、急な死を悲しんで、一人孤独を感じていないか。
最期に、耳元で家族が話しかけていた言葉を聞いてくれていたか。気になります。
どうしたら、父親に、ありがとう。大好きです。と伝えることができますか?

死ぬ前に、父親が、私と孫二人を大阪に送る途中の車で、大動脈解離となりショック状態に陥りました。
今思うと、激痛の中、しっかりと車を止めて、私たちを助けてくれたのだと思います。

救急車に乗り、病院に搬送されました。父は、救急処置のため、私たちと離れて懸命に生きようとしていたと思います。
私たち家族は、まさか亡くなるとは思わず。
医者に呼び出されて、死亡確認をしてほしいと言われて最後に、父を囲み声かけをしました。
父は、何度も心臓が止まり、心臓マッサージを受けていたため、心臓の辺りがうっ血し、痛々しい姿でした。

ですが、亡くなった顔はとても穏やかで、本当に眠っているような、少し笑っているような表情で眠っていました。

お通夜は、家に連れて帰り、私と姉が横に寝ました。何度も父親に触れ、話しかけ、涙しました。
お葬式も、できる限りのお見送りをして、焼き場でも、父の旅立ちを見守る気持ちで行きました。

まだまだしてあげたかったこと、見せたかった、話したかったことがたくさんあります。

父も同じく、私たち家族に話しておきたかったことがあると思います。

ここ最近、父親は、もう元気でなくなるような言葉を言ったりしていたので、不調を感じていたのではないかと思います。もっと早く気づいてあげていたら。と思ってしまいます。

今の私に、何かしてあげられることはありませんか?
父の新たな旅の始まりを、何か私が出来ることをはないですか?

こんな気持ちでいることが辛いです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

今からでもできる親孝行がありますよ!

質問読ませていただきました。

大切なお父様を突然に亡くされたこと、本当に辛く淋しい気持ちでいっぱいでしょう。
心中お察しいたします。

さて、亡くなって間もなくというのは魂が身体に残っています。周りの声も聞こえます。ですから、昔は「お通夜」というのは夜通し線香とローソクを絶やさず、お経を唱えて亡くなった方に聞かせ、心を落ち着かせて成仏へと導いたのです。
そう考えれば、よしえさんやご家族の言葉というのは、必ずやお父様に届いていたことでしょう。

また、「亡くなった顔はとても穏やか」というのは、この世に未練無くあの世に逝かれたのでしょう。未練や執着を残すと、次の命はそれに引っ張られて苦しみの世界に生まれてしまいます。お経には、「臨終の相」によって、次に生まれる場所が大体わかると説かれています。
しかし穏やかな顔で亡くなられたというのは、きっと次の命は苦しみがあまりない世界へと生まれ変わられたのでしょう。

色々未練はあると思いますし悲しい気持ちもあるとは思いますが、「お父さんは新しい場所で幸せに過ごしているんだ!」という思いを胸に刻んで、亡くなったお父さんに誇れるように前向きに過ごしていただきたいと思います。

また、たとえ親が亡くなっても出来る親孝行があります。
それは、しっかりと供養してあげる事です。信頼できるご僧侶にお願いして、お父さんの供養をしてあげてください。回忌法要を営んであげたり、祥月命日(しょうつきめいにち)にお塔婆を立ててあげるなど、供養の仕方は色々あります。

さらに、お父さんの言っていたことや、お父さんから教わったこと。生きている間にいただいた色んなことを活かして、よしえさんが幸せに暮らしていくことも立派な親孝行です。
なぜなら、その人が「生きた証」や「生きた意味」を作り出すのは残された人々です。
「お父さんが生きて私たちに伝えたこと」をどうやって活かして生きていくか、これによってお父さんの生きた意味というのは大きく変化してくるでしょう。
ですから、よしえさんが幸せになることも立派な親孝行となるのです。

何か少しでも参考にしていただき、お父さんの思いを胸に、前を向いてたくさんの幸せを掴んで下さいね!

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