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何度も犯罪を犯してしまう人

回答数回答 1
有り難し有り難し 19

いつもありがとうございます。
抽象的な質問で申し訳ありませんが、何度も犯罪を犯してしまう人(窃盗、恐喝、強盗、殺人など)を仏教的にはどう説いてあげるのでしょうか。
今の時代、SNSなどでは極端な話、犯罪を犯す人間は何でも◯刑というような風潮があるとかんじるのですがどうでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

対機説法

ご相談拝読しました。

いただいたご質問に仏教的にどうかという答えは今の私にはパッと思い浮かばなかったのですが、少なくとも仏陀釈尊におかれましては「何度も犯罪を犯してしまう人」と一括りにすることはないのでしょう。

その人にはその人固有の苦があり、苦しみの原因がある。窃盗症の人もいるかもしれないし、幼少期の生育環境に原因がある人もいるかもしれないし、今置かれた悲惨な境遇による人もいるかもしれない。

そうした機に応じて法を説かれたのが対機説法です。応病与薬とも言います。

機とは仏が人間を見つめる眼差しであり、能力や状況や性質などの意です。とにかくその人自身を深く見つめるということですね。

昨今、確かに厳罰化の流れや、SNSなどでも総叩きにするような流れがあるようにも感じます。
それは人々の「感情の満足」が優先され、その場その場で何となく気持ちをスッキリさせることが求められてしまっているように思えてきます。

しかしその場で多くの人が気持ち的に納得する形であっても、結局本質的に解決していないからまた繰り返す…そんなこともあるかもしれません。

そこでいよいよ仏教をはじめ宗教の時代ではないかとも思うのです。「感情の満足」ではなく、真理・法則にのっとった根本的解決を目指す道です。

真理・法則に我が身の姿を照らし出され、一人一人が他者の姿を「たまたま私がその身でなかっただけかも…」と見出していけるようになると少し変わってくるかもしれませんね。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

質問者からのお礼

お礼が遅くなってすみません。ただ厳罰化するのではその人自身が本当に救われたことにはならないですものね。私も同じように考えていてうまく言葉にすることができませんでしたが、回答をいただけて落ち着きました。納得できるお言葉をいただけてよかったです。本当にありがとうございました。

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