自分の気持ちが分かりません
去年、出産しましたがその翌日に可愛い我が子がお空へ帰ってしまいました。
元気で何も問題がなかったのに、容態急変でそのまま…
医師も全力を尽くしてくれたのも分かります。家族の支えもあって少しずつ体も心も元気になってきました。
ですが、いまだによその赤ちゃんを見ると嫉妬というかとても惨めな気持ちになるんです。テレビCMでさえも目を反らしてしまいます。
時々、ベビーカーに乗ってる見知らぬ赤ちゃんに攻撃的な感情を抱いてしまう時があります。
どうやって気持ちを切り替えればこんな負の感情を払拭出来るのでしょうか…
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
一人にならない
問いの文章、拝読しました。それはそれは、さぞかし本当にお辛いことでしたでしょう。私は男ですので軽々に「分かる分かる」等とは言えませんが、世の中にはもしかすると、他にも貴女同様の経験をされた方がいらっしゃるのではないかと思います。
時々、「それよりも辛い〜の方もいる」という言葉を耳にしますが、そんなのは役に立ちません。「辛さ」比べには意味はありません。ただ、ほぼ同様の体験をされた方はいるはず。
幸か不幸か、この数日はもの凄い数の問答が寄せられています。その一つ一つが、ご本人にとって切実な苦しみ・切実な問題です。
もしかすると、あなたと同じ経験をされた方が、今いるかも知れない。どうか、この3000件の問答をお読みになって、その中からヒントを探してみて下さい。そう、全てはヒントです。回答は、貴女が気づくことですから。
私からは「どうやって切り替えるか」という問いの立て方が、あまりよろしくないと感じます。機械じゃあるまいし、パチンと切り替える…という志向は、難しいのではないか。私の経験からは、「切り替え」というのは、ある日前触れもなく、フト思い立つように起きることです。「何をやれば切り替わる」というハウツゥーは、多分ないんじゃないかと。
お母さんの温かい表情、まなざしで
お子さんとの別れはとても悲しい出来事だったでしょう。
しかし、お子さんはお母さんにそんな気持ちになってほしいとはきっと願ってないはずです。
ちょっとの間でもあなたに幸せをくれたはずです。その思い出のプレゼントを胸に、他の赤ちゃんも別の存在として見るのではなく、同じ命として見てください。そしてたくさんかわいがってください。
自分ばかりとか、うらやましいとか、そんな感情は、事実から目をそらし、あなたの思いの目で見ているから起きるものです。心の目はうそつきです。あなたを惑わせ苦しめます。事実の目は比べることもないく素直にそのものをそのように見せてくれます。他の赤ちゃんを見れば、ただその赤ちゃんが映るのみ。そこに比較や嫉妬はないはずです。
自分と他人を分けてものごとを見るのではなく全て同じ命であるという視点で、物事を見てください。優しいお母様のまなざしで人々を見てください。それが亡くなった赤ちゃんが望むことでしょう。