常に文句を言っている自分
私は女性タクシー運転手をしています。昼の勤務でやっています。朝は早起きなので起きるのが辛いです。怠くて仕方ありません。出勤して全然お客がいないときもありイライラしながら仕事するときもよくあります。でも、この仕事を選んでいるのは自分であるのでやっていくしかありません。この仕事は自由がきくので選びましたから。ゴールデンウィークも飛び飛びで仕事に出ていました。ニュースを見ると、旦那さんがいて皆で海外旅行!など、本当に腹が立ちます。言ってはいけませんが亡くなった主人が羨ましい時もあります。何も考えなくて良いからです。私はこれからもずっとずっと家族の為に一人働かないといけない。それが重くて仕方ない時があります。かと言って人を簡単に好きになるわけでもなく、他人と生活したいとも思いません。でも、将来は孤独で暗い。そんな風に思うばかりです。このような気持ちから出たいです。どうして自分の人生はこうなのか悔やみます。どのような考え方を持てば宜しいですか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「やって当たり前」のことではないんですよ!
質問読ませていただきました。
まずは自分をしっかり見つめる事から始めてみて下さい。
朝早起きして、みんなが楽しんでいるときも頑張って仕事をしています。タクシー運転手は色んなお客さんが乗るので、ストレスがたまることもきっとたくさんあるでしょう。
しかし、自分の生活や家族のためにしっかりと働いている。とても素晴らしい事です。やれと言われても、なかなかできることではありません。
そんな自分をまずはしっかりと褒めてあげて下さい!自分の1番の味方は、自分自身なんですから。
そして、そんなはなわさんの姿を、ご家族の方は必ず見ています。「いつも私のために頑張ってくれてありがとう」と、声には出さずとも感じているんですよ。
人に心から感謝されるというのも、実は簡単なことではありません。人に感謝されたくても、されない人というのは少なからずいらっしゃいますから。
その意味においても、なかなか出来ない素晴らしい事をしてるんだ!という自覚を持ってみて下さいね。
はなわさんがしていることは「やって当たり前」のことではないんですよ。
また、私の経験に即して述べさせていただきます。
私には兄弟子がいまして、当初はその方がお寺を継ぐ予定でした。しかし事情により、私が継ぐ事になりました。お寺を継いだ最初の頃は「押しつけられた」というマイナスの気持がとても大きかったものです。
しかし、そこから年数を重ねてくると色々なことがわかってくるものです。その兄弟子は、お寺を継がなかったことで大きな後悔を胸に抱えてしまったことや、僧侶として築いてきた今までの人間関係が崩れてしまったこと、そんな苦しみを抱えてしまったのです。
たとえ楽しいことをしてても、それは一時の気休めに過ぎないでしょう。何かの折に、自分の過去の行いが自分を苦しめるのです。それはおそらく消えることはないでしょう。
このように、一見すると楽をしてるように見えても、心に負ったものや傷というのはなかなか消えません。
そして命は亡くなっても、次の命があります。ご主人ははなわさんやご家族に何もできないからこそ、より大きな責めを負っているかもしれません。
苦しいときもあるでしょうが、「私は頑張ってるから見ててね!」と安心させてあげて下さい。そして、それがはなわさん自身の心を癒やすことにも繋がると思います。
何か少しでも参考にしてみて下さいね。
質問者からのお礼
誠にありがとうございます。お坊様にこんなに褒めて頂いてありがたいです。誰もが出来ない立派な仕事だと言うことを最近では忘れていました。今この仕事が3年経ち、毎日同じ所を走りお客を探してうんざりもしていた中で、これが一生続くのか?嫌だ!と、思うこの頃でした。よくお客様から「なんで、またこんな仕事してんの?ボーナスもないやろ?歩合制できついやろ?いつ、当てられるかわからんで」や、若い人、年上の人にも偉そうにタメ口で言われたり、マイナスな点ばかりが心に残り、自信を失い、最近では能無しがする仕事なんだ、と思うようになっていました。でも、タクシーはどんな人でも対応し、その場所まで事故なく安全に間違わずにお送りしないといけない仕事です。凄い仕事だと改めて思わせて頂きました。娘も七歳の時に主人が亡くなり、一緒にたくさん泣きました。娘は日本の生活もまだ3年半でよく頑張ってくれています。母も家事全般してくれていますし、私に協力してくれています。全部思い返す機会になりました。私も自分自身を大切にし、自信を持つよう、そして、穏やかになれるようしていきたいと思いました。主人も若くして亡くなり悔いのあった死に方をしているので、安心させてあげたいです。
本当にありがとうございました。いつも一人で私だけが辛い友達には何でも相談できる旦那さんがいる、お金もある、自分だけが苦労していると思ってばかりいた中、お坊様の良き回答をいただき心がすっきりしました。自分はすごいいい仕事をしていてお客様に感謝されることもあることを思い出しました。嫌なことばかりではない、そして、私は家族をちゃんと養っているすごい女性なんだと、胸に刻み自信ある自分にしていきたいと思います。ありがとうございました。