心を鍛えたいです。
私は、心の病いと闘っている40代主婦です。病気で、他の方の話し声など、妙に敏感になっております。他人の姿などがこびりつき離れないこともあり、自分の心に悩まされております。
脳のことは、お医者様に治して頂き、心の持ちようや他人様が気になりすぎることは、修行で何とかならないかと考えております。
世田谷区から病院のある清瀬市に移り、病いと向き合うために越してきました。周りの方にもご迷惑をかけ、申し訳無い気持ちいっぱいでおります。
どういう心持ちでいたらよろしいでしょうか?
ご教示頂けますと幸いでございます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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心を静める
もこち様
自分の心をコントロールすることはとても難しいことです。
しかし、修行で何とかならないかと、また、お引越しなさってご自身のお心と向き合っているお姿眩しく感じます。
もこち様は周りの方にもご迷惑をかけ、とおっしゃっていますが、人間は他の人に迷惑をかけないで生きることはできません。
まずは、「周りに迷惑をかけている」ではなく、「周りの手助けを得ている」とお考えください。思考はどのような言葉・どのような表現を使うかによって前向きにも後ろ向きにもなります。思考に癖がついてしまう、と私は思っております。
さて、修行で何とかならないかとお考えなので、ヒントになればいいなと思い、お大師様のお言葉をお贈りします。
「無辺の生死いかんがよく断つ。ただ禅那正思惟のみ有ってす」(般若心経秘鍵)
細かく訳していくとちょっと難しいので、『弘法大師 空海百話』という本から引用させていただきます。
「果てしない苦悩の根を断つことのできるのは、ただ瞑想の静寂な心と、正しい智恵とである。」(訳:山崎泰広先生)
つまりは、精神統一の瞑想によって、明るい智恵の正しい判断が生まれてくる。心が静まると、その静かな心境から、正しく筋道を立てて考えてみることができて、それが人間にとって実は救いにつながる、というようなお言葉でございます。
(追記)
当方は大阪でございまして、東京の方、特に清瀬市というピンポイントでは、なかなか御縁が薄く、ご紹介は難かしゅうございます。
申し訳ありません。
私にお答えできるのは、真言宗には阿字観という瞑想法があり、大きいところでは高野山東京別院(港区)で阿字観実修会があるということだけでございます。
また、瞑想ではなく座禅になりますが、お近くの禅宗寺院様で座禅会などが開かれていないかお調べなさるのもいいかと思います。
質問者からのお礼
紫蓉様
ご回答ありがとうこざいました。
言葉や考え方をちょっと変えるだけで、こんなにも楽になるのだと、とても有り難いお導きを頂きましてありがとうこざいます。人間は、他の方に迷惑をかけないで生きることは出来ないというお言葉もなんだかホッと致しました。
弘法大師様のお言葉も頂戴致しましてありがとうこざいました。精神統一の瞑想、どのようにするのか、興味を持ちました。清瀬市で精神統一の瞑想をお教え下さる、修行の場があるお寺さんがあれば是非教えて頂きたく存じます。
お礼がお願いにもなってしまい申し訳ございません。
弘法大師様のお言葉のように、私も苦悩の根を断ちたいです。
紫蓉様、ここまでお導き頂きましたこと、暑く御礼申し上げます。誠にありがとうこざいました。
紫蓉様
追記まで頂きありがとうこざいました。お手数をお掛けしてしまい、申し訳ございませんでした。早速調べてみたいと存じます。
最後までお支え頂きましたこと、有り難く思っております。
またお世話になることもあると存じますが、その際はよろしくお願い申し上げます。
紫蓉様の今後のご活躍をお祈りするとともに、ここまでお導きくださいましたことに厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。