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負の感情との付き合い方

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怒りや悲しみといった負の感情と上手く付き合えません。

何度も何度も繰り返し嫌なことを思い出しては、イライラしたり悔しくて泣いたりすることがよくあります(会社であった嫌なことを家に持ち帰ってしまうことが多いです)。心身に悪影響であることは明白です。

感情を受け入れてから気持ちを切り替えようと試みるのですが、結局いつも負の感情が残ってしまい、苦しさを引きずってしまいます。

負の感情と上手く付き合う方法があれば是非教えて頂けないでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

無駄な時間より、意味のある時間を意識してみましょう!

質問読ませていただきました。

負の感情のコントロールとのことですが、どうしても我々凡夫は色んな感情に悩まされます。その感情とどう付き合って行くのか、どう向かい合っていくのかは、人生においてとても大きな課題といえるでしょう。

さて、負の感情とどう付き合って行くかですが、一番良いのは負の感情そのものを無くすことです。しかし、そのためには気の遠くなるような厳しい修行を経なければいけませんし、時間も相当かかります。今の命を生きている間にそんな境地に達することが出来るのかどうか、それすらわかりません。

ですから現実問題として、我々は負の感情をなくすのではなく、上手に付き合っていく術を学ばなければなりません。
その術というのは人それぞれあるでしょう。万人に共通する素晴らしい方法というのはありません。なぜなら、人の性格や考え方はそれぞれだからです。その人それぞれにあった方法というのがあるからです。

ここでは、私が負の感情と付き合っている方法を述べさせていただきます。
それは、出来事に意味を見いだすことです。どんな出来事であってもそこから何かを学ぶことができます。新たな知識を得ることができますし、経験として自分を成長させることもできますし、自分の悪かった点を見直すこともできます。
つまり良かったことも悪かったことも、どのように受け取るかによって自分にとって意味が大きく変化してきます。
そこから学ぶものなどなく、自分にとって無意味な出来事だったと思うのであれば、負の感情ばかりが溜まってしまい本当に「無駄」なものとなってしまうでしょう。

私は「無駄な時間」を過ごすより、どんなことでも自分を成長させてくれる「意味のある時間」を過ごしたいと思っております。そして意味のある時間を意識することで、負の感情が感謝の気持ちに少しずつ変わってきます。

私はこのように負の感情と付き合っておりますが、他の人には他の人の方法があるでしょう。たくさんの方の話を聞いてみて、その中から自分に合ったモノを選んでみるのもいいかもしれませんよ。

何か少しでも参考にしてみて下さいね。

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京都府・大阪府・奈良県の県境に当たる、京都府京田辺市の天王院というお寺でお勤めさせていただいております。山手の方にある、自然に囲まれた日蓮系宗派のお寺です。 13才から僧侶となり、たくさんの方と関わってきました。 現在は42才となり、3人の子育てに奮闘中です!また、教育関係の仕事にも勤めたことがあります。 自分の経験したこと全てが私自身の糧となり、それが人を救う力になればいいなと、何があってもポジティブに考えるようにしてます。 その経験を活かし、 ・人間関係 ・将来の不安 ・仏事全般 など、様々な質問に答えていきたいと思っております。 何か悩み事がある、個人的に相談したい、質問について他の人に知られたくない、という方は遠慮なくメールにてご相談下さい。 今までにたくさんの方からメールにてご相談をいただいておりますので、気軽にご相談してみて下さいね! また、ハスノハの回答には字数制限があり、私の回答に対するお礼に返事が出来ない場合も多々あります。ですので、返事を望まれる場合もメールにてご連絡下さい。 メールアドレスは下記をご参照下さい。 一両日中に返事をするようにしておりますが、こちらからの返事が届かない場合は、 ・メールアドレスを間違えていないか ・受信拒否設定はどうなっているか を確認して、もう一度メールを送っていただければありがたく思います。 また、お寺に直接訪問されてのご相談も受け付けております。その場合は、まずメールか電話にてその旨をお知らせ下さい。 お寺の予定と照らし合わせて、日時を調整させていただき、お寺の詳しい場所などをお伝えいたします。 ただし、電話回線が1本しかないこと、他の法務の電話が多いことから、失礼ながら電話での悩み相談は承っておりません。 直接お寺に参詣されての相談か、メールにての相談に限らせていただきます。 また、直接お寺に参詣されての法事や、ZOOMを通じての法事なども受け付けておりますので、希望があれば何でもご相談ください。 メールアドレス joukai4378+soudan@gmail.com 電話番号 0774-65-0161
法事や行事がなければ、平日・休日共に 9:00~12:00 14:00~17:00 の時間帯で相談できます。 土曜日や祝日の前の日なら、お寺の予定が何もなければ 21:00~ でも相談できます。 他にも調整できる場合もあるので、お問い合わせください。 人に話をしたり言葉に出すことで、気持ちが晴れたり、考えがまとまったりすることもあります。 どうぞ遠慮なくご相談ください。

心理学の専門家の話をよく聞きます

私はyoutubeで、心理カウンセラーのラッキーさんの話と、精神科医の樺沢紫苑先生の話をよく聞きます。心理学や医学の研究に基づいて話されるので説得力や具体性があり、たいへんためになります。あなたの問いに関する助言もたくさんありますよ。

私は僧侶なので、仏教の立場でお話します。将来のことを考えると不安になります。過去のことを振り返ると後悔します。みな同じことです。誰だって完全な人生を送ってきたわけじゃないし、年を取れば体は弱るし、将来の日本は少子高齢化がもっと進んで、年金や医療保険が完全に破綻して……。不安の材料はテンコ盛りです。

しかし、過去は過ぎ去ってしまっています。飲んだお酒のために二日酔いになってもお酒は消えてなくなっているので瓶のなかは空っぽです。残っているのは二日酔いだけ、それが過去への後悔ですね。また、いくら人生百年時代といっても、年金もらえるまで生きている保証はないわけです。どうなるか分からない,どうすることもできないものが未来ですね。

だから、仏教は、「いま、ここ」を大切にします。「いま、ここ」「いま、ここ」、これだけが自分がコントロールできる唯一のものです。そのいまの結果として未来があるのなら、未来をよくするには、いま、ここを大切にするより他にない。不安がっているゆとりがあるなら、いまを生きよ、というのが仏さまの教えです。

実は私も、ちょうどいま不安に襲われていたさ中でしたので、あなたの問いのおかげで仏さまの教えに立ち返らせていただきました。有難うございました。

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私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な者ではありません。むしろその逆で、しょっちゅう周りの方々にお尋ねして、教えてもらって生きています。質問について考え、答えようと悩むことで私自身が学び、僧侶として少しでも成長していけたら、と思っています。 youtube法話を始めました。私の名前ですぐ見つけていただきます。
本堂までWi-Fiの電波が届かないので、お内仏(家のお仏壇)のお部屋でお話します。

質問者からのお礼

藤岡様
ご回答頂きありがとうございました。
変えられない過去やまだ起こっていない未来のことばかり考えている私ですが、現在に意識を向けられるよう練習します。YouTubeや他の方の考え方も参考にさせて頂き、感情との付き合い方を学んでいきたいと思います。

藤川様
ご回答頂きありがとうございました。
どんか出来事も自分の受け取り方次第ということなんですね。辛い状況の中ではマイナスに考えてしまいがちですが、きっと何か意味があり、後から振り返った時に無駄ではなかったと思える日がくると信じて乗り越えたいです。

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