自分のこれからの生き方についての御質問
初めまして、この度 人生に悩みを抱えており投稿させて頂きました。
さて、その悩みというのは自分には母がいたのですが、2年前に亡くなりまして、経済的な親孝行ができないまま別れてしまった事と働く理由の大きな理由の1つが無くなってしまった事によってこれからどのように生きればいいのかが分からなくなってしまったという悩みです。
母が病気になった当時私は無職(就職活動は続けていた)でなかなかご縁がなく経済的な心配を母にさせてしまっていました。
そこで就職できた暁には母を旅行に連れて行ったり、美味しいものを食べさせてあげようと思っていたのですが、結局それが出来ないまま別れる形になってしまいました。
その後何とか就職は果たしたものの、母に経済的な親孝行ができなかったことが大きな心のしこりとなって残っていて、連休などがあっても楽しめなかったり、”母との旅行に使えていたらもっと楽しかったのではないか”と考えてしまう自分がいます。
また、母に経済的な親孝行をするという目標が無くなってしまった事でこれから何を目標に生きていけばいいのかが分からない状態になってしまい仕事が続けられるのかどうかが不安で仕方がありません。
(ちなみに父とは離婚しており母が亡くなった後に父も亡くなりました)
不躾ではございますが、アドバイスの御教授を何卒宜しくお願い申し上げます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
一切の有情はみなもて世々生々の父母兄弟なり
実は私も同じことで悩むことがあります。たくさんの人がそうなんじゃないかと思います。
仏教では輪廻ということを考えます。それがお釈迦様の教えであるとするお坊さんも、仏教に後になって混入したお釈迦様の教えとは異なるものだとするお坊さんもいます。が、仏教には輪廻という考え方があります。
ともかくもお経には、〇〇さんとあなたは何十何代前に家族だった、という記述がたくさんあるのは事実です。これをうけ、私の宗派の開祖の親鸞聖人は、「一切の有情はみなもて世々生々の父母兄弟なり」とおっしゃっています。日本人はあんまりこうした考えにピンと来ない方なのですが、ふとした偶然の出来事の中で、私も××さんと深いえにしがあるなぁ、と思うこともあります。
生きている者はみなどこかでつながっていて、みなきょうだいなんだと考えると、母上への思いをもっと広い視野へと拡げていけるかもしれません。自分の周りの人々に少しでも喜んでもらえるように生きることが、母上への感謝を行動に表すことになるかもしれません。
質問者からのお礼
了教寺 藤岡様。
この度は、私の悩みにお答えいただきまして誠にありがとうございます。
これから人生を生きていくうえで心のつかえが取れたような気が致します。
これからは自分のできる事からコツコツと実践していき、母への感謝を表していこうと考えております。
この度は悩みにお答えいただき本当にありがとうございました。