hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

嫌な人間になりそうです。

回答数回答 1
有り難し有り難し 13

私は今年で結婚8年目、31歳です。
夫とは職場で知り合い、仕事の悩みをいつも親身になって聞いてもらったり、楽しい話で盛り上がったり…彼からのプロポーズで結婚しました。
彼は私より一回り年上です。わがままで寂しがりの私のことをいつでも大きな心で優しくつつんでくれます。間違ったことにはきちんと叱ってくれます。私もそんな彼を心から愛しています。私たちには子どもがいません。

幼い頃からずっと仲の良い友人達が2、3年前頃から出産ラッシュを迎え、次々にお母さんになりました。
今はそれぞれ家庭をもち、大変な毎日。もちろん以前のように会ったりは難しくなりました。
それでもたまに時間を作り年に2、3回は集まります。
でも、もう以前のような時間にはならないんです。集まる友人はみんなお母さんになりました。
少し壁ができてしまったように感じるのです。なかなか夜出かけることは難しいようで、集まりもランチになることがほとんどで、子どもたちも一緒です。
子どもがいない私は子育ての話についていけるはずもなく、みんなといるのにひとりだけ除け者にされている気になってしまいなかなか心から楽しめなくなりました。

友人達はみな優しくお母さんになっても昔と変わらず笑顔で楽しくなにも変わっていません。とても大切な友達です。
変わってしまったのは私です。勝手に除け者にされた気になって、ランチも子どもがくるならもう行きたくないと心では思っています。

私達夫婦はセックスレスです。
ただ仲はとても良いです。共通の趣味もあります。親友のような夫婦だと思います。友人達からはずっと仲が良くてうらやましい、新婚さんみたいだね、など言われます。
夫はいずれは子どもをと考えてるようですし、私も夫が欲しいと思った時期に欲しいと考え、焦らせたりしたくないと思っています。

頭ではわかっているつもりなのに虐待死のニュースなどを見ると頭にきます。なぜそんな人の家に産まれたの、なぜうちにきてくれなかったの。なぜ殺されなくてはならなかったの、なぜ欲しい人のところにはこないでそんな人のところにいくの…色々な気持ちがごちゃごちゃになります。

人は人、自分は自分。そう素直に思えるようになる日はくるんでしょうか。こんな私のところには赤ちゃんも嫌でしょうかね。

もっと立派な素敵な人間になりたいです。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

嫌な人間でもいいじゃないですか

luhitoさま
はじめまして、なごみ庵の浦上哲也と申します。
お返事が遅くなって、ごめんなさい。

結婚して8年目。夫婦仲は非常に良いもののお子さんのご縁がなく、母となった友人たちと会うと疎外感を感じてしまわれるのですね。

私も子どもがおらず、luhitoさんのお気持ちを自分のことのように感じます。外で子どもを目にした時、微笑ましい気持ちとうらやましい気持ちが湧いてきます。お正月に子どもが写った年賀状などが届くと、正視するのが心苦しくなる時もあります。

でも、luhitoさんが母となった友人たちに複雑な思いを抱くのと同時に、現役で仕事をして夫婦仲が良いluhitoさんを、友人たちはうらやましいと思っているかもしれませんよ。ランチをしながら夫のグチなんて言ってませんか? 率直に「彼を心から愛しています」なんて言えている方たちばかりですか?
人はどうしたって自分の得ていないものを、うらやましいと思う生き物なのでしょう。

そう、人間は嫉妬する生き物なのです。だからluhitoさん、嫌な人間になったっていいじゃないですか。そういった感情が湧かない人間なんていないんです。大切なのは、そんな自分だと分かっていることだと思います。

それはさておき、ご主人と仲むつまじく、しかもお子さんが授かるよう、願っております。でもその際は、私からの嫉妬ももれなく付いてくることをお忘れなく(笑)。

〜お礼を拝読して〜
さっそくお読み頂き、お礼を頂戴し、有り難うございました。
ウチはもう、諦めたのですよ。諦めたことで、気持ちは楽になりました (^_^)

でも10〜20年して友人の孫の話を聞くと、またフツフツと色々な気持ちが湧いてくるんだろうなぁ、と思います。

{{count}}
有り難し
おきもち

浦上 哲也
横浜市神奈川区で、新しく小さなお寺を営んでいます。 仏教の教え・浄土真宗...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

お忙しい中ご丁寧なご回答ありがとうございました。なんだかギシギシ絡まっていた嫌な気持ちが少しほどけた感じがしました。みんな形は違うとしても嫉妬してしまう心はあるんですね、きっと。そんな自分の心も認められるように、成長していきたいです。浦上さまにもお子さんが授かるよう心からお祈りします。

そうだったんですね…世の中には本当に色々な夫婦のカタチ、家族のカタチがありますね。私はまだどうすれば良いか悩むこともありますが、弱い自分には負けないようにしていきたいです。あぁ…なごみ庵行ってみたいです(>_<)

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ