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お寺を継ぐべきか

回答数回答 2
有り難し有り難し 18

初めまして。
わたくしは福岡県内にある、臨済宗のお寺の息子でございます。

私は、京都の大学を中退後、2年間地元で働きました。

京都では、本山内にある禅塾で生活を送り大学に通っておりました。
そこから、2年間働き その後 修行道場へ掛塔しました。
ですが、修行はやはりとてもつらくこの世のものとは思えないくらいでした。
そこから3か月目のことです。
ある日足が動かなくなり、病院へ行きました。
両足を疲労骨折しておりました。

それが一度目の逃げ(失敗)でした。

そしてその後、道場へ戻ったのですが。
何か月か外に出ていたら
周りの雲水との関係に亀裂が入っており
それに耐えきれず
逃げ出してしまいました。

それが二度目の逃げ(失敗)です。

そしてその翌年の春
違う修行道場へ掛塔しました。
庭詰めが終わり旦過詰の途中で
いきなりとんでもない恐怖心に襲われ
気が付けば倒れておりました。
そしてそのまま、気が付けば実家のお寺にいました。

 三度目の失敗です。

そして今、パソコンに向かってこの相談を記入している状態です。

私は、昔から父親(師匠)毎晩毎晩
「お前は早く修行に行ってこの寺をついでもらわんといかん」と
口うるさく言われて育ってきました。
私は当時お坊さんには絶対になりたくないと思ってました。
大学も京都の花園大学(仏教の大学)へ行けといわれっておりましたが、京都の仏教大学ではない普通の大学へ進学
そこで、一人暮らしできるかと思いきや
京都のあるお寺にある学生寮に強制的に入れられました。
そこで、朝5時に起き朝課を行い掃除をして大学へ行き
17時(門限)までに帰宅し、掃除を行いというような
小僧のような生活を送りました。
その生活を2年間送り、嫌気がさし大学自体、独断で中退し
無理やり実家へ帰えりそこで、2年間仕事をしながら
お寺のことを手伝いをしながら生活を送っておりました。

その後、修行へ行ったのですが3回も失敗し
このような状態です。

正直、私はお坊さんに今はなりたいと考えています。
ですが、今はなりたくありません。
ほんとに今どうしていいか全くわかりません。
お寺のこと、家族のこと、自分のこと
何がしたいかもどうすればいいのかも
わかりません。

ほんとに文章能力が全くなく申し訳ございません。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

浄土真宗の僧侶の立場から

あなたと私は何もかも逆ですね。あなたは曹洞宗のお寺の跡継ぎで私は一般家庭の二男で浄土真宗の寺院住職です。曹洞宗と浄土真宗が逆かどうかは本当のところ、どうか分かりませんが世間的な価値観では真逆ともいえます。

その私の目から見るとあなたはとても得難い貴重な経験をなさってきたように見えます。回り道や無駄事、挫折みたいにご自身ではお感じになるようなことも、お尋ねの文面を拝読していて、とても意味のあるご経験のように思いました。どれも後々、貴重な財産となる事ごとです。今はそうとは思えないかもしれませんが。

私が尊敬している高橋卓志さんもはじめからすごいお坊さんじゃなかったんです。いやいややっておられたんです。それがきっかけ一つで変わっていかれたのですが、回り道みたいな時期がやっぱり必要だったんですね。挫折じゃないんです。歩いた分だけ何か拾っておられるんです。本人が気づいておられるかどうかは別として。

だから、あなたは何も恥じることはないんです。それでも恥じるのなら、その恥じるということを前向きに僧侶となるエネルギーに転換していかれたら、と思います。お互い立場も宗派も違いますがあなたの見えないところから応援しています。

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私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な...
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正眼短大の学生雲水コース

rueiさま

拙生も一応は臨済宗の禅専門道場にて修行しました。

正直、色々と問題があったと今でも認識しています。

実は、以前にも臨済宗の僧堂に関することでのご質問がございまして、かなり突っ込んで問題点を書かせて頂いたのですが、四方からのご質問者様への圧力により、現在では非公開となってしまっています。

そういえば、先日にも臨済宗とは親戚関係となる黄檗宗となりますが、本山にての修行僧暴行疑惑が明るみになっておりましたね。明るみになるだけまだましというところでしょうか。

寺院の等級において、修行期間が決められている場合がありますが、やはり、ご自坊は等級の高い寺院さんであるのでしょうかね・・

禅塾も確か僧籍期間としてある一定期間数えられるとは思われますが、それと共に僧堂は最低何カ月の期間が必要なのでしょうか。

何とか半年過ぎれば、少しは楽になるところもあるとは思いますし、新到さんが入ってくれば、また少しは違ってもくるとは思うのですが・・

そういえば拙生は、途中で新到頭になり、また、新しい新到さんが入って教育係となり、それはそれで、別の気苦労が増えたことを思い出しますが・・

半年、一年と節目まで、まずは何とか耐えられそうなところの道場を探されますのも一つであるかとは思います。

正直、僧籍取得は僧籍取得のためと割り切り、仏教の修習は別で考えられておかれるのも良いでしょう。

まあ、「僧籍取得=仏教の修習」ではない面もあるということです。僧籍取得として、最低限だけの修行としてまずは取り組み、あとは残るか出るかは、またその時に決められるのも良しとして。

また、正眼短大の学生雲水コースもどうでしょうか。僧堂生活(半年と半年の二期)もありますが、3年で2年の僧堂歴となるようです。閉鎖的な僧堂では問題も起こりやすいですが、短大との併設であり、第三者の目もそれなりにある分、少しは問題が少ないのではないかとも思います。もちろん、それでも正眼僧堂ですから、それなりに厳しさは当然にあるでしょうが。正眼僧堂ならば、お父様も喜んで応援して頂けるのではないだろうかとも思います。

http://shogen.ac.jp/publics/index/68/&anchor_link=page68#page68

とにかく、焦らずに考えてお決めになられて下さい。

川口英俊 合掌

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Eishun Kawaguchi
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