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デメリットだらけの肉体について

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有り難し有り難し 12

突然ですが私は今、日々の労働で疲労した身体を癒すべく台湾式マッサージを受け少しばかり軽くなった身体でバスに乗り込んだところです。

さて、今回ふと思い至ったのですが、労働で疲労し、労働で得た賃金で身体を癒し、また労働で疲労し、労働で得た賃金で……。
これって、すごく馬鹿馬鹿しいのでは???
機械も定期メンテナンスが必要だし、ましてや何らかの無限のパワーを秘めた肉体を手に入れることはできないことは分かっているのですが、どうしても思わずにはいられません。

肉体って、邪魔では???

一回そう思うと肉体にはデメリットしかないような気がします。
骨は折れるしガンになるし疲れるし、五感から絶えず刺激を受けまくり混乱するし、しまいには人が人を殴り痛い思いをします。
いっそ身体を持たず、シンプルに脳だけを取り出して、みんな1人1人気楽な海月のように水槽にぷかぷか浮かんで生きていられたらいいのになぁなんて思ってしまいます。(それじゃあ人生の楽しみがないではないかと思ったのですが、脳に電極を挿入して味覚や視覚を再現させて無理矢理解決します)

半ばB級のSF映画のような話になってしまいましたが、何故生き物はこんなに不自由な身体を持って産まれたのでしょうか。他に方法はなかったのか不思議で不思議でなりません。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

テレビでお考えのような未来予測をやっていました

これから地球環境の汚染や、気象条件の変化で肉体を持っているのがますます困難になります。おっしゃるとおり脳みそだけ取り出して、脳みそだけの存在になって生き続けるというのはよいことだと思います。テレビでもそうなるだろうという未来予測をやっていました。

お尋ね?は、種の保存とか個々の生命の維持とかで説明できるんでしょう。人間なんて以前は20代前半で死んでいたらしいので、ガタがきたとか思える長寿の人はあまりいなかったんでしょう。生命を維持するのに必死で、子孫を残したらすぐ死んでいたときには経験しなかったことをし、考えなかったことを考えるようになったのは、幸せなのか不幸なのか、分かりませんね。

人生100年時代をどう生きたらいいのかというよい問いかけをしていただいたのだと、文面を拝読して思いました。有難うございました。

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おきもち

私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な...
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体験してみないとわからないですから

拝読させて頂きました。
あなたのおっしゃることも一理あると思います。
全てが脳への電気信号の送受信だけの世界もありうるでしょうからね。
映画のマトリックスの世界ですよね。そうなると改めて生きる価値や意味を見直してみることも必要ですからね。

とはいえ私達は現実世界で生きておりますから、何でもナマの実体験の中で生きています。、何でも身をもって体験してみなければものごと本当にはわかりませんからね。
人が様々な出会いや交流や接触する中で本当の意味や価値や感動や感情や感謝や喜びや楽しみや悲しみや苦しみや怒りや憎しみも単なる電気信号ではわからないかと思います。
電気信号では本当の人生や生きる価値や意味や目的はわかりませんからね。

生きる中では辛い中でも苦しみのさなかでも人とのつながりや助け合いによって喜びも感謝もありますから様々複合的なものかと思います。それはやってみて初めてわかることですからね。

どうかこれからの人生であなた自身の人生を実体験を通して生き方や考え方や価値や意味や目的を見いだしていって下さいね。
必ずあなたの心に様々なもの痕跡が残っていきますからね。

ありがとうございます。イメージは無限に広がっていきますね。またあなたのお考えを教えてくださいね。(^^)

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

早速のお返事ありがとうございます!
確かに電気信号で支配される人生は空虚なものに思えますが、今の私たちの見ている世界も実は水槽の脳が見ている夢で、誰一人真実に気がついていないだけだったとしたら…と考えたりしました。
そう考えると不思議が深まりますね!心のありかって一体どこなんだろうと不思議がまた増えましたのでまた質問させて頂くかもしれません。
昔はそんなに短命なら元気なうちにパタッと死ねたのでしょうか!?今や老衰が憧れとなっている私にとって羨ましいようなそうでもないような…。
今後医療技術の進歩により更に寿命が延びてしまうことも充分に考えられるので、より良い生き物の進化の形を考えてみたいと思います。結論が出ましたらこっそりとお教えしますね!ありがとうございました!

「煩悩」問答一覧

「足るを知る」と「向上心」のバランス

明けましておめでとうございます。 全ての皆様にとって、健やかな一年となることを祈念いたします。   *   「足るを知る」と「向上心」をどうバランスさせるかについて質問です。   ■質問の内容 ・人間の煩悩はキリがありません ・煩悩とうまく付き合うために「知足」が重要との理解です ・一方で、より良い生を営むには、「向上心」が必要です ・しかし「知足」「向上心」は、ときに相容れないように思われます ・そこで、両者の使い分けについて、ご意見を頂戴したかったもの   ■質問の背景 ・私は肉体や精神、能力等の向上(=欲求を満たせる自分に成長すること)を目標として努力してきました ・結果、自分自身や周りの人の幸せを実現できると考えてきたためです ・しかしある時、幸福度は上昇していないことに気付きました ・そんな時に「知足」の重要性に気付き、「向上心」との折り合わせについて強い興味を抱いたものです   ・両者の使い分け方法について、下記2パターン考えました   ■仮説① 行為の目的(相手のため/自分のため)で、以下の通り使い分けるべき 【良さそうな例】 A「相手のため」×「向上心」 (例)より喜ばれる仕事をしたい B「自分のため」×「知 足」 (例)菜食で十分 【悪そうな例】 C「相手のため」×「知 足」 (例)今の仕事の質で十分 D「自分のため」×「向上心」 (例)より美味しい食事をしたい   ■仮説② ・「知足」と「向上心」のバランスを考える必要は無い。 ・自らの欲求を満たせる自分に成長する「向上心」が重要である ・逆説的だが、向上心(欲望)を満たした経験により「足るライン」を把握できるようになる ・肥大する向上心(欲望)を実現した経験が、「自らを満たさない、長く続かない」ことを体感させる ・知足は、頭で理解するものではない。体得させる必要がある    (例)お金をもっと稼ぎ、食事にお金をかける。結果、最高級の焼肉もファミチキも両方美味しいし、どっちも幸せで、(実は)どっちも大差ないことを体感する。 しかしずっと貧しいままだと、どうしてもやせ我慢での知足となる。「知足の習得」には、欲求を満たして「こんなもんか」という体験が必要不可欠。 お釈迦様が王子の頃に豊かだったことは、悟るための必須条件。。?   少し漠然とした問いで申し訳ございません。 どうぞよろしくお願い致します。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ