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母が成仏出来ますか?

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有り難し有り難し 16

3カ月の闘病生活の末、先月母が、亡くなりました、病院で診断がついたときは既に末期癌だと言われました、母には伝えませんでした、母も、聞こうとしなかったし、元気になったら‥の話をしていたし、頑張っていたので、言えませんでした、昏睡状態になり、疎遠になってた、母の兄弟に父が連絡したら、病室に来ました、母には入院中、教えなくていい、顔見たら気分悪くなるからと言われていて、入院した事姉妹へは伝えてませんでした、生前母と姉妹は、仲があまりよくなく色々話を母から聞いていたので、教えなかったんですが、父が、やっぱり教えるといい昏睡状態の母に会わせました、母の妹さんは、私に怒鳴りました、なんで、こんな状態になるまで教えてくれなかったのと泣いてました、母の頭の上で怒鳴られました、でも、そのあと母が亡くなり姉妹は、葬式には来てくれました、その後、一切連絡は、ありません、母の友達が、母が、その友達におぶさってきて、成仏できないと言ってくると言われました、まだ四十九日過ぎてないんですが、母が成仏できないと言っていると言われました。私は、母に何も親孝行できませんでした!3カ月間毎日病院に通い、自宅へ帰った6日間も、母の介護のお世話できました、でも、側にいるだけで、何も出来ず、母が、癌で弱っていく姿を、ただ見てるしか出来ませんでした。母が成仏できなかったら可哀想です、母は、夢にも出てきてくれません、父は泣か事が多くなり、私は、しっかりしなきゃと毎日父のとこへ、通って母とも、会えてる気分でいます、母は、成仏できますか?余命をちゃんと伝えてあげれば良かったでしょうか?まさかたった3カ月で、亡くなるなんて、悔しいです、母は、昏睡状態のまま、苦しまずに亡くなりました、すごく優しい顔していました、眠ったまんまで、静かに息を引き取りました、私は、パンパンに浮腫んだ母の手を何度も握り、最期を看取ることができました、母は、余命を知らずに突然亡くなったので、友達が言う話が本当なら、成仏できないんじゃないかと心配です


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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亡き人との出会い直し-仏様として見出す

お母様のご命終に謹んで哀悼の意を捧げます。南無阿弥陀仏

さて、お母様の成仏についてですが二つの側面があります。

①お母様自身にとってのお母様の成仏の問題。

②残された人それぞれにとってのお母様の成仏の問題。

①については私は私個人の信仰としては亡き人はもう迷わず悩み苦しみのない世界へ還っていくと受け止めています。しかしそれは確かめようがありません。さらには厳密に言えば厳しい仏道の修行階梯に関わらず亡くなれば誰ても成仏できるとする方が乱暴なのかもしれません。ですがどのような考えにしてもそれは残された人にとっては確かめようのないお母様自身の仏道の問題なのです。

②について。残された私たちが実際に確かめていくことができるのはこちらの問題です。これはつまりはそれぞれが亡きお母様をどのように見出していくのか、どのように受け止めていくのかという問題です。

成仏していないというご友人がいるのであればその人にとってはそうなのです。そしてその時、成仏していないのはお母様本人ではなくその人が見ているお母様、つまりは亡き人が迷っているのでなく、そう見ている人が迷わせている、すなわちその人自身が迷っているということです。

ですから誰がどう言おうと、あなた自身が「私にとって母は確かに成仏しました」と受け止めていける世界に出会えるならばそれこそがあなたにとってのお母様なのです。

それが亡き人との出会い直しです。

今、お母様について色々とゴチャゴチャいってきたり、あるいは心配したり色々悩んだりしているのは誰でしょうか?誰がしていることでしょうか?

全部生きていてる人がしていることです。言ってしまえば勝手に思い計らって勝手に迷っているのが残された私たちです。

そのことに気づいた時に今一度亡き人に真向かうならば、故人はもうそうした煩わしいものから解放され、姿形も超えて、ただただ命の終わりという厳しい事実とだからこその生の儚さを私たちに教え伝えてくれる存在となっています。

その存在をこそ仏様と見出して受け止めていく。

生き様や死に様によって成仏の有無を思い計るのは私たちの勝手です。でも亡き本人は物も言わず私たちに生死の事実を問いかけるのみです。

介護から看取りまでよく頑張りましたね。これからもお母様からの大事な教えを受け止めていってください。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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質問者からのお礼

ありがとうございました。最後のお言葉には、とても救われました。母は、私には、病気になっても、最後まで母のまんまでした、自分より私の心配や孫の心配をしてくれていました。入院してから、何故か病気なのに、母は、痩せこけたものの、まるで、お釈迦様みたいに、とても、優しい顔つきになったのが、今でも不思議です、そして、よく笑っていて、とっても、お茶目だったり、凄く、凄く3カ月間は毎日側にいる事が出来ました。それまでは、日々の生活に忙しさを理由に、実家へ行くのもたまにだったんですが、あの3カ月間があったからこそ、私も、母の事が大好きになりました。そして、ほかの友人などは、本当に母が亡くなった事悔やんでくれて、沢山の人がお見舞いに来てくれて、私は、母が自慢の母です。寂しいけど、残された父を私が、面倒見てあげるのも、母への親孝行になるといいのですが。
母が、成仏出来るように、私も、ずーっと母の事守っていきたいと思います、本当にありがとうございました

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