hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

亡霊が見えます。どうしたら⁉

回答数回答 2
有り難し有り難し 29

先月の終わり妹がうつ病(仕事の悩みなど)で両親の目の前で実家のマンション9階から飛び降り自殺しました。即死でした。
私とは4、5年前から些細な喧嘩で連絡もとっていませんでした。その時からうつ気味だったようです。
姉もいます。三姉妹でとても仲良しでした。悲しくて涙が止まりません。
先日初七日の時は妹がしきりに(私の意識の中で)私の名前を呼んでいるのが聞こえました。亡くなった頃の時間になるとそれはおさまりました。
翌日はすぐそばで妹が歩いている気配がします。余りにも不憫で私の思い込み からきているのでしょうか。どうしたら良いでしょうか⁉何か伝えたいことがあるのでしょうか。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

妹さんは必ずご成仏なさいます

拝読させて頂きました。大切な妹さんが突然お亡くなりになりあなたもご家族の皆さんも大変ショックを受けていらっしゃるでしょうし、深い悲しみの中にいらっしゃることでしょう。そして妹さんを感じていらっしゃるのでしょうね。あなたのお気持ちお察し申し上げます。

妹さんは病いを抱えて大変辛い思いをなさっておられたのでしょうね。様々な巡り合わせや要因も重なっていき心身ともに疲れ果て追い込まれしまったのではないでしょうか、そして気持ち生きることも耐えられないような状況になってしまわれたのではないかと思います。ご家族の皆さんにとっても本当にお辛い現実かと思います。

妹さんが必ず仏様に救われて速やかにお導き受けますようにと切に仏様にお願いさせて頂き、妹さんをこころを込めてご供養させて頂きます。
南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
妹さんは必ず仏様がお救いなさって下さいます、そして妹さんは仏様のもとで親しい方々やご先祖様方に優しく迎えられてこころから安心なさって下さいます。
妹さんはこれから親しい方々やご先祖様方と一緒にこころ清らかに安らかに何の憂いも迷いもなくご成仏なさいます。
そしてこれからも優しくあなたやご家族の皆さんをいつもいつも見守っていて下さいます。
あなたやご家族皆さんが辛くないか苦しんでいないかといつも寄り添っていて下さいます。ですから妹さんの気配や面影を感じることはあると思いますよ。

その時には真心込めて妹さんに向き合って頂きご供養なさって下さい、仏様にお願いなさって下さい。妹さんはあなたやご家族皆さんのことをいつも受け止めて下さいますからね。あなたやご家族皆さんの思いや声を聞いていて下さいますからね。

あなたがそのようにお感じなさるのも妹さんとの深いご縁があるからです。

妹さんとのご縁は永遠に続くんです繰り返しですが妹さんは何も苦しみもなくこころから安心なさってご成仏なさいますからね。どうか安心なさってこれからも妹さんもご先祖様もご供養なさって下さいね。

あなたやご家族皆さんがこれからも優しく妹さんやご先祖様方に守られて皆さん仲良くお互いを思いやりながら幸せに生き抜いていかれますようにとこころから妹さんやご先祖様方にお祈りさせて頂きます。

{{count}}
有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
このお坊さんを応援する

ホンモノだと仮定して

 たいていは、こちらの気持ちからくる勘違いだろうと思うのですが、本物の元妹さんの可能性もないことではありません。

 2600年前、それまでこの世とあの世くらいしか想像もできなかった宗教世界に、釈尊が、生命の境涯は六種類ですよ、と明らかにして、六道輪廻とそこからの解脱の道を教えました。

 悟りを開くまでは死んでも終わりにならず、何かに生まれ変わってまた生き続けます。

 すごい善行為とかすごい悪行為をしていない場合、しかも、この世への未練などが強くて亡くなったり、死後の世界なんかあるとも思わずに亡くなったりすると、人間界の近くで、餓鬼道に生まれます。これが、いわゆる幽霊です。

 ふつうは、その生涯での寿命を全うしなければなりませんが、助けてほしくて人間に近づく幽霊には、助ける方法があります。

 まず、何とかして話を聞いてみましょう。何か言いたいことがある?と心で話しかけてみるとか。それで、心残りのことを解決してあげる。

 でも、それは大概うまくいきませんので、誰にとってもはずれのないことをするとよいです。何か善行為をして、その功徳を元妹さんにあげると良いでしょう。

 施餓鬼と言われます。餓鬼のために布施行をするのです。寺にお布施するだけが布施行ではありません。何か善いことをして、その功徳を誰かに振り向ける。対象がはっきりしているなら、その人と一切衆生に、功徳を振り向けます。対象がはっきりしていなくても、何か善い行為をしたら、その功徳を、とにかく一切衆生に振り向ける。結構、喜んでもらえて、相手も楽になります。しかも自分は、もともとの善行為の功徳と、その功徳を他者に振り向けてあげた廻向という善行為の功徳と、二倍の功徳を得るのです。「廻向」は心の行為で物質を伴わないので、全然減りません。増えるだけです。

 「今日のこのボランティアはあなたの幸せのためにやったのよ。あなたと一切衆生がこの功徳によって幸せになりますように」などと、言葉はいろいろできますが、自分の善行為は誰か相手のためだと宣言するのです。相手が気付いてくれるなら、受け取って喜んでくれます。

藤本晃『功徳はなぜ廻向できるの?』(国書刊行会)
同  『餓鬼事経――死者たちの物語』(サンガ)
「誓教寺(せいきょうじ)」ホームページの冊子『供養ってなに?』などをご参照ください。

幸せでありますように

{{count}}
有り難し
おきもち

初期仏教というか仏教本来の教えを学びつつ、その在家信者のあり方から見た日本...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

気持ちが大変楽になりました。
ありがとうございます。
見えたとしてもそれは自然なことなのですね。これからも供養し続けます。

妹の為に何かしたいと思っておりました。善行為によって供養になるとは
大変ありがたいことを聞きました。是
取り入れたいです。ありがとうございます。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ