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心の引っかかり

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10年ほど前に親戚の紹介で出会った男性が今でも忘れられません。
一目惚れに近いぐらいの衝撃だったことを覚えています。
その人とは残念ながらお付き合いまではいかず、そういう運命だったんだなとその時自分に言い聞かせました。
その方はもう今や3人の子供の父親で幸せな家庭を築いています。

私はというと、まだ心のどこかにその人がずっといる状態です。
相手の家庭をどうこうしてまでなんて思ってもいないので、このことは誰にも言ったことがなく、心の奥に閉まっています。

それが逆に切なく苦しい状態で..
ここまでくると執着だなと思い、私は私で大切な相手を探そうと頑張っているのですが、心の奥にその人がいるからなのか、なかなかうまくいかず..

今後この心のつっかかりとどう向き合っていけばいいのかアドバイスをいただきたいです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「諦める」ということについて

かな様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

一目惚れされた方のことが忘れられないご様子・・誠におつらいことでございます。

そしていつまでも心のつっかかりとして離れない・・

拙生にもそんな切ない経験がございますので、よく理解できます・・七年間、そんな感じで過ごしたことがございました・・

思い切れるための「きっかけ」があれば、また心機一転もできるのでしょうが・・

とにかく、拙生の場合では、執着と言えば誠にそうなのですが、相手の実状や思いなどを無視しての、ほとんどが自分の妄想による杞憂や勝手な思いこみ、全く叶わないような期待であったのではないかと振り返ります。

それがますます想いの積み重ねと時間の経過と共に妄想も増大化してしまって、正直に申せば、「迷惑」に近い形にまでなってしまう場合もあるかと存じます。

もしか致しますと、今のかな様も、そんな感じであるのかもしれません。

今、その方に強く溜まってしまっている想いをお伝えになられたとしても、相手も混乱して、迷惑になってしまうかもしれません。

少し厳しい言い方になってしまいますが、その方のことは「諦めなさい」ということになります。

実は、この「諦める」というのは、「事実・真理・真実を受け入れる」という意味が元々の語原となります。

今の現状の事実・道理では、相手に迷惑になってしまうという現実を受け入れて、これからの新しい出逢い、新しい恋愛へ向けたご縁を大切にして頂けましたらと存じます。

かな様のお幸せを祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

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質問者からのお礼

川口英俊様

温かいコメントどうもありがとうございます。
読んでいて心に響きました。
「誇大妄想」本当にその通りです。
ありもしない期待ばかりして勝手に嘆いて..
川口様のおっしゃる通り
事実を受け止め「諦める」ことが一番だと思います。
明日すぐできることではないかとは思いますが、前向きに考えてみようと思います。

心のモヤモヤをうまく表現できず、返答があるのか心配になりましたが、誠実にお答えしていただき、思い切って相談してみて良かったと今思います。

今後も良い出会いを信じて
どうもありがとうございました。

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