hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

お墓、葬式がいらないんですが

回答数回答 2
有り難し有り難し 14

こんにちは。またお世話になります。

自死を考えているに辺り、自分のお墓や法要の不必要を感じていることを遺書でお願いしていくのは私の我が儘でしょうか。
(勿論、私の希望が通るかどうかは分からないとは理解してます)

墓守りの家に生まれ、祖父母はお寺に尽力していました。家業が忙しくてもお寺のお手伝いに行ってしまう祖父。その文句を毎度飽きもせず言い続けていた母。私は祖父が好きだったので苦しかったです。
「神様や仏さまはいないけど、親と先祖は大事にしないといけない」と墓参りにはせっせと連れ出され、地獄絵を見せられては「お前はあそこに行くんだ」と言われていたので、お墓=魑魅魍魎の世界のイメージが取れません。
自分の家の仏壇には手を合わせない(私が手を合わすとおべっか使いと文句を言われる)が、母の生家や母の親戚の仏壇には手を合わすように指示されて、正直、お墓もお仏壇も負担しか感じませんでした。

父方の祖父母、母方の祖母はもう鬼籍に入り、3人ともお葬式には行きましたが、その後の法要には行っていません。祖父はギリギリの知らせで旅行と重なり、旅行をキャンセル出来ずに欠席。母方の祖母は母が姉と大喧嘩をし、縁を切った為連絡無し。父方の祖母は子供がいるからと連絡なしでした。
母から逃げてる私はお別れ出来なくて寂しい気持ちはなく、厄介事に巻き込まれずに済んだという想いです。最近の主人の方の法要はうつ病の為、遠慮するようにしております。

こんな私ですので地獄行きも決定ですし、そんな私にお金も時間もかけてもらうのが嫌なのです。
本当は遺骨は海にでも撒いてもらいたい所ですが、それも手間なので、共同墓地の永代供養を頼もうと思っています。

法要も決まり事だからとしてもらうのが申し訳ないし、しんどいだけの行事なので迷惑かけたくないし、思い出してくれる事があれば十分幸せだと思うのです。思い出してもらえなくても全然良いです。主人や子供たちが幸せに生きてくれてたら十分過ぎる供養だと思うのです。
どうしてもお墓や法要は厄介事という想いが取れないのです。

自死するかはおいておいて、お墓法要不要について教えて頂けるとありがたいです。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

執着は悩み苦しみの種

文化やしきたり、習俗への執着は、悩み苦しみの原因となります。
お釈迦様が説かれた仏教は、悩み苦しみをなくすためのテクニックです。
先祖供養や墓参りは、日本の文化がお寺(仏教)とくっついて長年の歴史で形成されたものですが、
それらに執着して悩み苦しむのは、お釈迦様の教えから外れることかもしれません。
私は、先祖供養やお墓参りを否定しているのではありませんが、楽しい気分、幸せな気分になれるような供養の仕方をしていただきたいのです。
先祖供養のために悩み苦しむのは、本末転倒です。
ただ、遺族には遺族のやりたい供養のやり方があるかもしれませんね。

ところで、自殺願望が続く場合、うつが原因かもしれません。
ぜひ、医療機関に相談してください。

追記
私は、あなたの質問に答えられたことだけでも、自己満足ですがお坊さんとして良い刺激をいただくことができました。
それだけでも、私にとっては、あなたが生まれてくれて良かっと思います。

{{count}}
有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
このお坊さんを応援する

お墓や法要は死と密接な関係にあり、遺された人たちのためにある

こんにちは。亀山純史と申します。
死とお墓や法要は密接な関係がありますから、自死するかしないかはおいておいて、ということではお話しできません。

あなたは、ご主人やお子さんたちが幸せに生きてくれてたら、それで十分過ぎる供養であると考えておられますが、ご主人やお子さんたちの幸せとは何でしょうか。あなたが自死したところに、遺されたご主人やお子さんたちの幸せはそう簡単には見いだされないでしょう。一般的に言って、親族で自死された方をもつ人のほぼ全員が、自死を止めることが出来なかった後悔の念を一生背負って生きていくことになります。

さて、お墓も法要も、遺された人たちのためにあると、私は捉えています。お墓の建立や葬儀等の法要は、遺された人たちの故人への心の拠り所、心の整理のためのものです。人によっては、自分のお墓や自分の葬儀について、生前に遺書として残しておく方もおられます。また、近年は遺骨の扱いも、従来からある先祖代々の墓所への納骨のほかに、永代法要墓のような墓所への納骨、樹木葬や海への散骨もあるようですね。しかし、どのような形での納骨や葬儀であれ、それが本当に遺された人たちのためになっているのかどうか、それをよく考えてみることが非常に大事なことでしょう。

以上が私からの回答になります。ご参考になさっていただければと思います。

{{count}}
有り難し
おきもち

hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

願誉浄史 様
アドバイスありがとうございました。
「楽しい気持ち、幸せな気持ちになれる供養の仕方」とは良いですね。
そうなると、私があれこれ細かく指定するのは間違ってるのかなと思えてきました。
「私の要望を知りたかった」と悩ますのも申し訳ないので、要望は要望として伝えても「あなた達の良いように(幸せな気持ちになれるように)してください」と書き添えるように致します。

うつのご心配ですが、病院にはかかっております。もう2年です。2年経ってもこんなもんです。カウンセリングも受けていますが、次々とおこる子育ての悩みを打ち明けて毎回タイムアップです。自殺願望を伝えると頭をぼーっとさせる薬を出されて、家事も仕事も出来なくなってしまうので言えません。小さい時から自殺願望はあったので一生もんのお付き合いだと思っています。後は決行する行動力と勇気が湧いてくるのを心待ちに毎日過ごしています。

亀山純史 様
お墓や法要は遺された人の為なのですね。
主人や子供たちはどう思うんでしょうね。悲しいのかしら?それともやれやれ、楽になれると思ってくれる?
今でも十分迷惑をかけてるのに死んでまでお墓や法要で金銭面も精神面も縛り付けたくないと思うのです。離婚も駄目、自死も駄目なら病気になるのを待つしかないのでしょうか。
それよりも結婚した事、子供を作った事が間違いだったんでしょうね。いや、生まれてきた事がいけない事だったんでしょうね。
神様、仏様、生をお与え下さったのに申し訳ございません。考え無しに生きて申し訳ございません。
ニュースで事件や事故で巻き込まれて無くなった方を知る度、「代わってあげたかった」と思います。

お墓や法要は主人や子供たちの良いようにしてもらう事にいたします。
ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ