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弟夫婦の行動について

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昨年、父が癌の手術を受けました。その後の弟夫婦の行動をめぐり、弟と険悪になってしまい、辛いです。

手術をすることが決まった際、弟夫婦は海外旅行の予約をしていました。弟夫婦は手術があるとわかっていても、キャンセルすることはなく、結局手術と旅行が重なり、手術の日程を1日遅らせることになりました。手術ではなく、旅行の日程を優先させる心境がわかりません。弟については、実の親が命に関わる病気で手術を受けるのに、旅行を楽しめる気持ちがまったくわかりません。奥さんについても、実の親ほど心配していないのでしょうが、両親から暖かく接してもらっているのに、とても冷たい人だと感じました。
手術の数日前の術前説明には、夫が仕事を休んで両親に付き添ってくれました。私は産後2ヶ月でしたので、同席できませんでした。
大事なことを義理の兄に任せる心境もわかりません。

その後いくつか2人に対して不信感を募らせる出来事があり、2人とどのように接すればよいか悩む日々が続きました。

今年の夏、2人に第一子が生まれました。弟に子供が生まれるというのは嬉しいことと思っていましたが、2人に対する不信感から、まったく喜びを感じませんでした。ただ、お祝いは送りましたし、出産報告などのメールには返信していました。
しかし、その返信内容に弟が違和感を感じ、私が何か怒っていると思ったようです。理由を聞かれたので、昨年の海外旅行以降の2人の行動についてショックを受けている、ただ、これからも今まで通り付き合っていきたい、という旨返信しました。
弟からの返信では、自分たちの行動を省みることもなく、私を攻撃する内容でした。その内容も心外なものでしたので、私も攻撃的な返信をしてしまいました。

兄弟なので、耳を傾けてくれると思っていたのは思い上がりでした。父の闘病生活、母の看病疲れ、子育てなど、精神的に余裕もない中、弟夫婦のことでは1年間とても悩み、熟睡できない日もありました。弟の私に対する攻撃的な言葉がとてもショックでしたし、1年間悩んだのはなんだったんだろうと虚無感に襲われています。

今朝は子供に対して八つ当たりしてしまい、自己嫌悪です。
弟夫婦のことを考えず、目の前の自分の家族に集中したいです。
どう考えれば前向きになれるか教えてください。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お互いの「正しさ」がぶつかり合う

ご相談拝読しました。

産後でお辛い中、また育児にお忙しい中でお父様の手術や闘病生活のサポート、そしてそれをサポートするお母様のサポートに励んでこられたのですね。大変頑張りましたね。

そんな中、弟さんの行動に違和感を感じ衝突してしまい、一年も悩んで来られたのですね。それはまた大変お辛かったことでしょう。

しかしながら、いくら悩もうが相手にしたら言ってしまえば知らんこっちゃないのです。あなたが悩んでいる間、弟さんは弟さんの生活をしているだけです。

>目の前の自分の家族に集中したい

ということですから、もう気にしないようにしてある程度精神的な距離を取れるならそれでよいでしょうし、やはり会ったり連絡をとっていなくともモヤモヤがおさまらないならばとことん話し合うしかないでしょう。

後者の場合に気をつけなけれればならないのは話せばわかり合えるということはないということです。姉弟といえども違う人間です。違って当たり前なのです。

何を正しいと思うか、何を優先するかはその人の考えです。

あなたはあなたが正しいと思っている。でも弟さんは自分が正しいと思っている。だからぶつかるわけです。どちらかの正しさで相手を間違いにしてしまわないと気が済まない…そうなるとぶつからざるを得ません。

どちらが良いとか悪いとか、正しいとか間違いという評価の前に、相手はどう思っていたのか、あなたはどう思っていたのかを確かめ合い、それぞれの違いを認め合えるならば、評価を超えて出会っていけるのではないでしょうか。

二つを同じにしてしまうのでなく、二つなら二つそのままで大きな一つの中にある。

もしかしたら子供の頃の姉弟喧嘩の方がそういう感覚を上手につかめていたのかもしれません。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
おっしゃる通りです。
悩んでいても自分の健康を害するだけで、弟は楽しく過ごしているのだし、悩むだけ無駄だと思っていました。しかしどうしても許せない気持ちがおさまらず、今日に至っています。

とことん話し合うのは難しいと思います。
おっしゃる通り、分かり合えるとは思いません。
自分を守るためにも精神的な距離をとるよう努力します。

「二つを同じにしてしまうのでなく、二つなら二つそのままで大きな一つの中にある。」
私は自分の正しさを認めさせようと固執していただけですね。

ご回答をいただき、感謝しております。

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