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仕事に対する不安が消えません。

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有り難し有り難し 4

夫と共働きで、今年育休復帰しました。
思った以上に両立が難しく、子供との時間が取れず、熱を出してもわたしが迎えに行くことも世話をしてやれることもできず、切ないです。仕事柄、急に休むことが難しいです。夫や遠方の母に無理をしてもらっています。
今年度で退職することに決めています。
残り半年ですが、その半年を無事に終えられるのかとても不安です。仕事のことを考えるとずっと不安が付きまとい、心が晴れません。自分に仕事の能力が足りず、それを補うための時間と気力がありません。睡眠時間を削ると精神的に不安定になるのが怖く、早朝に起きて仕事をするという努力もできません。家事も育児も中途半端で、仕事も家庭も罪悪感を持ってしまいます。
あと半年したら、負担の少ない職場に転職するつもりですが、半年乗り切る気力に自信がありません。でも半年は踏ん張らないといけないのです。
辛い仕事を乗り切れる心構え、お言葉を授かりたいです。よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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作った借りを忘れない。

 こんばんは。プロフィール(ご職業)も読ませて頂きました。まずは「お仕事について、時短とか担当の工夫によって、何とか負担を軽くできないのか?これは仕事場の魅力を高めるためにも必要な事だろうに」とは思うのですが、既にその選択肢はないようですね。
 それでも、周りの方々に相談され、その結果として復職することを決められたのでしょう。であれば、腹をくくって迷惑を掛けさせて頂いては如何ですか。
 「一億総活躍」とか言って、「要するに全員働け」というのが今の日本の政治です。余裕はなく、誰かに迷惑を掛けざるを得ない、それについては政治は責任を取らないよ、という事かも知れないとさえ思います。
 「人に迷惑をかけるな」という事をポリシーにしている方はいらっしゃいますが、これ一種傲慢な考え方ではないかと思います。「そんなこと無理だよ。人間の生き方はそうじゃないよ」と。人に迷惑を掛けないためには、お金で解決、機械で解決に向かうか、自分の欲望をきちんと抑えなければなりません。
 人間は、多かれ少なかれ、お互いに迷惑をかけなければ生活していけない生き物だと思います。夫婦だって親子だって子育てだって。でもそれって、「他人の人生に関わる」という事でもあるのです。
 ですから、年度末まで、ある程度の迷惑を周りに掛けつつやっていくよりないと思います。そうであるのに、むしろ「私は迷惑を掛けていない」というのは都合の良いように目をつぶっている、「自分のありのまま」を見ていない状況だと思います。今は借りを作るとき。借りさせて頂いて有り難う。それを肝に銘ずるべきと思います。
 もちろん、「なるべく迷惑を掛けろ」と言っているのではありません。「なるべく掛けないようにする」のは言うまでもありませんが、ゼロを目指す必要はないのです。
 私達浄土宗では、「始めに我が身の程を信じ、後に仏の本願を信ずる」という言葉があります。自分の至らなさ、思うに任せなさを見据えてこそ、他人や仏様や仏教の教えを受け取ることもできる、というわけです。「あなたは神を信じますか?」と言う前に「あなたは自分のことをどれだけ分かっていますか、受け止めていますか?」ということです。
 作った借りは忘れない。借りたら感謝する。その姿じたいが、周りによい教育的効果をもたらすと思います。

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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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