抑え切れない怒り
今回も僧侶の先生方に仏道に基づいたご指導を賜りたく、よろしくお願いいたします。昨今毎日のように児童虐待や過ぎた虐待によって子どもを殺してしまう事件が後を絶ちません。「ごめんなさい」「許して下さい」と懇願する逃げ場の無い子どもに対し、まるでいたぶるように死に至らしめる内容のニュースや新聞記事を見て抑え切れない怒りが湧き起こり、加害者である親を僕の手で殺したいという感情が激しく湧き起こり抑え切れません。何故なら僕も幼少期に感情の起伏の激しい母親から、肉体的・精神的暴力に支配されて、逃げ場無くされるがままだったからです。なので逃げ場無くされるがままの子どもが、必死に懇願する気持ちが痛い程分かるのです。なのでそういう記事を見てしまいますと、一瞬にして「この親を俺が殺す!」と極めて強い殺意が湧き起こり自分自身の感情のコントロールが効かなくなるのです。どうか先生方、そういう時にでもブレ無いように心を保つにはどうすれば良いでしょうか?よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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怒るのは当然ですよ。
怒ってもいいのです。
ただしその怒りに任せて周りの物を壊したり、周りの人に暴言を吐いたりしないように、あなたの心の中だけに留めておきましょう。
この世は縁によって成り立っています。
どんな事にもそれを生む縁が存在します。
虐待にしても、何かいろいろな要因が揃って生まれたのでしょう。
母親は数年前までは大切に可愛がっていたはずなのにとか、父親は最初は優しかったのにとか、いろんな情報がニュースで流れてきますね。
一体何が母親や父親を変えてしまったのでしょうか?
本当の原因はそこにあるのではないか?
それをマスコミや警察やニュースは追及して公にして社会をより良い方向に向かわせないといけないのではないか?
そんなふうに視野を広げて考えてみることも大切ですよ。
そうしたらほんの少しだけですが怒りがおさまりますからね。
質問者からのお礼
三宅先生、今回もご指導頂きましてありがとうございました。ああいう事件を見ると、ついつい自分の幼少期がフラッシュバックしてしまいます。先生のご回答に救われました。ありがとうございました。