浄土教の深い信仰に入るには。。
浄土教(浄土宗あるいは浄土真宗)の深い信仰に入りたいと思っています。もちろん出家ができればベストなのでしょうが、なにしろ仕事もある身ですから、在家のまま信仰が持てればと思います。勇気を出して近くの浄土真宗のお寺に見学をお願いしたこともあるのですが、門前払いの対応に落胆し、それ以後どこの寺院にも連絡できていません。昔の日本ではお寺は「駆け込み寺」であり、もっと庶民にも門戸が開かれていたそうですが、近年は本当に「葬式仏教」になったのでしょうか?
ただ、そうも思いたくはなく、深い信仰をお持ちの僧侶もおられるに違いないとも思います。ご自分の体験から、在家のための信仰の入り方についてお導きください(ちなみに、仏教関係の読書はある程度は広く浅く行ってきました。もう200冊以上は読んできたかと思います)。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
心を落ち着かせて合掌する時間を毎日つくること
浄土真宗、なごみ庵の平本と申します。
浄土真宗の良さを理解するには、座学と行動だと私は思っています。
仏教関連の本などを読む他に毎日の行動が重要になってきます。
では、毎日何をすればいいのかと申しますと、それは
「心を落ち着かせて合掌する時間をつくること」だと思います。
合掌だけでなく、できれば読経することがいいですが、時間がなければ念仏を称名するだけでもいいと思います。
ゆっくり深呼吸をして、お香の香りを感じて、心を落ち着かせて、お念仏や読経の時間を毎日欠かさず行ってみてください。
いつか、手を合わせて念仏を称名する「良さ、味わい」というのが分かると思います。
この「良さ、味わい」を感じたあと、もう一度仏教関連の本などを読んでみると感想が以前と違うように感じられると思います。
また、その他にもあらゆる宗派の修行の体験をすることもいいと思っています。
そういうことを欠かさず続けていけば、いずれ深い信仰になっていくと私は、思っています。
あとこのようなことをしなくても、深い信仰になる人もいます。
また、これは個人的な見解なので、ひとつの方法だと思っていただければと思います。
気が長い道のりかもしれませんが、ぜひ挑戦していただければと思います。
一枚起請文、念仏
一枚起請文をお読みいただければ、浄土宗の教えが簡潔ながら完全に記載されています。
あとは、南無阿弥陀仏の念仏を続けるだけです。
機会があれば、授戒会(じゅかいえ)や五重相伝(ごじゅうそうでん)を受けられるのが良いですが、
特に五重相伝(浄土宗のお坊さんの修行カリキュラムを五日間にコンパクト化した在家むけの修行)なんかは、
お寺にとっても何十年に一度しか開けない大事業なので、檀家さんであっても受けるチャンスがない人もいます。
ただ、戒名をもらおうと、五重を受けようと、浄土宗の教えは一枚起請文に書いているとおりですので、それらを受けなくても念仏に不足はありません。
質問者からのお礼
ご丁寧なご説明をありがとうございます。ご教示頂いたことを早速実行に移して続けてみます。