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声のかけ方

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有り難し有り難し 10

最近思うことがあります。
SNS上などで元気がない友達や落ち込んでいる友達とかに対してどのような声をかけるのが正解なのかということです。
直接連絡をくれた場合も同様ですが。

「大丈夫?」って声をかけても大丈夫!と言うしかないと思うし、大丈夫じゃなし、元気がないからこうなってるわけであって「大丈夫?」とか「元気?」って聞くのはお門違いなのかぁって考えたりしています。
でもじゃ他になんて声をかけるべきかがわかりません。
このような場合なんて声をかけてあげるべきなのか教えて頂ければ幸いです。
よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

良き聞き手になることでしょう。

こんにちは。亀山純史と申します。

このようなご質問に対する、唯一の正解はないと思います。つまり、相手によって接し方は様々、ということです。お釈迦様の説法は「対機説法」と言われています。お釈迦様は、「機(=相手)に応じた説き方をなされた」ということです。ただ、それでは今回のご相談の回答にはなりませんので、‟私だったら”という視点で、回答をさせていただきます。

まず、質問の仕方として、「大丈夫?」という問いかけよりは、「最近、どう?」という問いかけのほうがいいと思いますね。「大丈夫?」という問いかけへの返答の基本は、YesかNoです。それに対して、「最近、どう?」という問いかけへの返答の基本は、Yes/Noではありません。(もちろん、答え方としては、「はい、大丈夫です。」という答えもありますが。)相手に、少しでも多く話をさせてあげられる状況を作ってあげることが大切だと思っています。(私たちに不安や心配事があるとき、私たちはその思いを誰かに聞いてもらい、という気持ちをもちませんか?)
そして次に、私たちは良き聞き手になってあげることだと思います。このとき、「何かをアドバイスしないといけない。」などと思わなくていいのです。また、「相手にたくさん話させなければいけない。」などとも思わなくていいのです。相手に対して、「相談したいことがあったら、いつでも相談に乗るよ。」というメッセージだけでよいのです。

以上が私からの回答になります。ご参考になさってみてください。

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おきもち

hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧侶です。令和6年3月に、公立高校の教員を勧奨退職しました。その後、縁あって、令和6年4月からは「まちサポ雫石」というNPO法人のお手伝い、また、令和6年10月からは公立高校の非常勤講師をしています。 浄土真宗における僧侶は、仏さまの教えに生き、その教えを伝える者であり、人を悩みから救う能力を有した者ではありません。人の悩みを救う救いの主は阿弥陀さまです。ですので、hasunohaにおける私の回答では、仏さまの教えに救われているこの私の生き方、考え方を、皆様にお見せするだけです。そして私自身、お答えできるご相談の範囲はそう広くはありませんが、皆様のお役に少しでも立てればと思い、回答させて頂いております。

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