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母に優しくできないです。

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子供の頃、兄から性的な虐待を受けていました。当時は誰にも話せませんでした。虐待は母が居なくなった時に起こるので母が、夜出かけるのが嫌でした。

高校を出て早く自立したくて故郷を離れて働きました。21の時、母の反対を押し切って結婚しました。

兄とは、冠婚葬祭で顔を合わせる程度で、物理的にも遠隔地に住み、距離を置いてきました。心にずっと蓋をして暮らしてきました。

少し前、一人暮らしだった母が体調を崩し、介護休暇をとって実家に戻って世話をしました。もともと母とは相性が悪く、苦手でした。怒られた記憶が多く、あまり可愛がられた記憶がありません。介護で疲れストレスも溜まり、母と口論になった時に子供の頃のことを話しました。母には、「今頃話していったいどうして欲しいんだ?そん時話せばよかったやない」と責められました。私には後悔ばかりが広がってとても悲しくなりました。

母は兄の方で世話になる気はなく、結局私の住まいの近くの老人ホームに入っています。
母に優しくしなければと思う反面、辛かった時を思い出し、優しくできません。母に会いにいくのも心のバランスを崩してしまいそうで辛いです。優しくできないところを主人や子供に見られるのも辛いです。

どうしたら、心穏やかに母に接することができるでしょうか?
この先、私がどうすれば母は幸せに日々を送れるのでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

母を越えよう

 こんばんは。お辛い心中を話してくださり、ありがとうございます。その中でご主人にも巡り合い、お子さんにも恵まれた事、本当に良かったですね。
 読んでいて、「その辛さでは、お金は援助しても、直接お世話しなくても良いのではないか」と、正直思いました。けれどそれは、恐らく叶わない事なのでしょう。
 であれば、「ここで、この人よりも器の大きなことを示す」と決めては如何でしょうか。母と娘というのは、同姓であることも手伝って、「子どもは親のミニチュア」的な扱いになっていることがあります。実際はあなたの方が動けて、家庭も安定して、力もある。けれど意識だけが小さい時のまま。その間違った認識を改め、親は「もう自分は、この子の世話にならねば生きていけないのだ」と分かってもらう必要があります。
 勿論、辛い事です。たぶん双方にとって。けれど、あなたの過去の辛さは、母親に訴えて解決してもらうことはできません。それだけは、彼女の言う通りです。
 「どうして欲しいのよ?」にはどう答えたのでしょう。多分「何をして欲しい訳でもないが、聞いてわかって欲しい。辛い思いをさせて悪かったわ、と言って欲しいだけ」だったのでしょう。けれどお母さんはそれに思い至らず、親としてただ詰られて(なじられて)いると感じ、自分を守ってしまった。
 彼女は残念ながら、そんな器の小さい人間だという事です。
 それを知ったあなたが、なお彼女を責めたいなら、やって構わないと思います。ただ、それがあなたの幸せに繋がるとも思いませんが。母の作った因縁を、あなたが受け継いでゆくだけです。
 そんな因縁を断ち切りたいなら、ただの老人として淡々とお世話してあげてください。それであなたは彼女に勝つことができます。優しくしなくても構いません。淡々と世話をする。
 そしていつか、お別れの日が来ます。その時「ありがとう」と言って目を瞑るかは分かりませんが、少なくともあなたは「やるべきことをやり切った」大人として、過去の呪縛から離れられると思います。

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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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