餓鬼の種類
餓鬼と呼ばれる者達について、質問があります。
以前、ネットの記事で、餓鬼は36種類居て、汚い物しか食べれない物・何も飲み食べれず施餓鬼会で出された物だけ食べれる者・食べることは出来るが満足出来ない者と大雑把に分かれるとありました。
本当なのでしょうか? 又、生前食べ物をけちったりずるをしたから餓鬼になったのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
私たちの生き方のどの場面にも餓鬼となる種が潜んでいる
Wikipediaの「餓鬼」の項をご覧になったのでしょうか。
wikiの記事では「正法念処経」(の「餓鬼品」)に、前世の所業によってさまざまな苦しみを得る餓鬼の姿を36種類に分けて説明している、と書かれています。
不勉強で、私は「正法念処経」を読んだことがありませんが、この記事を読む限り食べ物に限らず、何事にも公正に平等に分け合う事を忘れた振る舞いをしてしまったものが、餓鬼道に転生して受ける苦しみを36の具体的な場合を挙げて説明しているもののようです。
仏教では因果を説きますので、それぞれの因の有様によって果として現れる餓鬼の姿に違いが現れるという説明は大きく見ればその通りかもしれません。
しかし「それでは、ここに書かれた36種類の行ないを避けさえすれば餓鬼道に行くことはないのか」といえば、どうもそのようにも思えません。別の仏教説話には、子供にお菓子を分け与える時に、自分の子供にほんの少しだけ多めに分けたために地獄に転生した母親の話もあります。
このお経に説かれる要点は「私たちの生き方のどの場面にも餓鬼となってしまう種が潜んでいる」ということではないでしょうか。
私たちは意図的にケチってしまったりズルをしたりするほかにも、自分では正しい行いだと思っていても、それが自我(エゴ)に根差しているために、結果として他の生命に対して悪い行いとなってしまう場合もあります。
自分の行いが自我(エゴ)に捉われたものではないのか、いつも注意しなさい。そのために仏の正しい知恵を学ぶことが必要です、ということを言わば寓話的に説いているのだと考えてはいかがでしょうか。
質問者からのお礼
光禪様、返信を頂き有り難うございます。
変な情報を鵜呑みにせずに済みました。有り難うございます。
仏教の本で、勉強してみます。
百目鬼洋一様、返信有り難うございます。
質問をする前に、Wikipediaの餓鬼のページを確かに読みました。
丁寧に教えて下さり感謝します。