hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

人生の選択を間違え後悔している

回答数回答 1
有り難し有り難し 9

はじめまして。
自分のした人生の決断に後悔して、生きる気力を失っています。
自業自得とはいえ、夢を自分の手で台無しにした、後悔と自責の念に耐えられず、日々鬱鬱と過ごしています。

私は、長年の夢であった海外移住を昨年叶えましたが、スポンサー会社での就労環境(長時間労働、パワハラ)や経済的な問題などに悩み、永住権獲得までの年数と、海外で老後を過ごすことへの不安、親の老後問題など移住前にはなんとかなると思えていたことが、急に不安になってしまい、年齢的にも今後は再就職も厳しいことなどを考え、先日断腸の思いで退職して帰国してきてしまいました。

ですが、やはり移住先の国への未練があり、どんなに大変な環境だったとしても、辛抱して頑張るべきであったと大変後悔しています。
職場環境も厳しいものではありましたが、今振り返ってみますと、自分の思い込みや、甘えもあり、会社のパワハラなどを言い訳にして結局逃げてしまったように思います。
会社の方も、何度も引き留めてくださったのに、それを振り切って頑なに退職してしまった自分が情けなく、腹が立っています。何とかして移住したいと思い、この会社でチャンスを頂いたのに、自分の手で台無しにしてしまいました。

覚悟が足りなかった自分が情けなく、何故このような形で、自分で自分の人生を駄目にしてしまったのか、悔しくてなりません。また後悔の念と不甲斐なさで、パニック障害もでてしまい、毎日泣いて過ごしています。

学生の頃から海外への憧れがあり、また留学経験などもあった為、社会人となってもなかなか日本社会に馴染めず、転職を繰り返してきました。
思えばこの時から、辛抱が足りず学べていなかったのだと思います。
これまでいつも間違えてばかりの人生だったので、こんどこそはと覚悟を決め臨んだのですが、また同じ過ちを繰り返してしまいました。

応援してくれていた、両親や家族にも心配をかけ、年齢的に再就職もままならず経済的にも追い込まれてしまい、絶望しています。家族がいて、住む家がありご飯が食べれるだけでも有難いとは思い、感謝しています。また、家族には心配をかけたくない為、出来るだけ明るく振る舞ってはいますが、心がついてきません。
特に両親にはこれまでも苦労をかけてきたのに、また心労をかけてしまいました。
一生、この苦しみと後悔を抱えて生きるのだと暗澹たる思いです。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

過去は過去これからは未来

読まさせていただきました。
海外移住に失敗してしまい後悔しているとのこと、大変なご苦労をされましたね。恐らく海外へのあこがれがあり、そこから海外留学を重ね、海外での就職を目指されたのだと思いますが、挫折してしまったのですね。日本で働くのさえ大変な世の中ですので、海外で働くというのはかなり大変なことだと思います。それに失敗してしまったとしても、日本で生きていけばよいではないですか。海外へのあこがれが断ち切れないとしても、いったん忘れてはいかがでしょうか。大事なのは今まで何をしてきたかではなく、これからどうするかです。お釈迦様は生まれて間もなく七歩歩き、天上天下 唯我独尊と言ったそうです。これはあくまでも伝説ですが、六道を超えた世界に行くことを暗示し、世界中で私は私と宣言したようなものです。また私の宗派の派祖である一向上人は立往生と言って、中跪と言って、立ち上がりながら、念仏を唱えながら亡くなったそうです。これも、弟子たちに先に進めと自らお示しになったのです。まずは一歩踏み出す勇気を持ちましょう。いい方向に行くと良いですね。

{{count}}
有り難し
おきもち

浄土宗僧侶です。 寺に生を受け、小学校5年で、得度(お坊さんになる儀式)...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

井澤 隆浩 和尚様

はじめまして、この度はお忙しい中、ご回答頂きありがとうございました。
和尚様の仰る通り、過去は過去と未来に向けて行動していかねばいけないですね。
そう思いながら、なかなか気持ちはついていかず、あの時ああしていればと後ろばかりをみてしまいます。自分の弱さが嫌になります。
せっかく、有難いお言葉を頂いたのに情けない事で、申し訳ありません。
苦しいですが、少しずつでも前に進めるようになりたいと思います。
ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ