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自分の血の繋がった家族がおかしい

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有り難し有り難し 9

最近、自分の血の繋がった家族のことで悩んでいます。

私の両親は、いわゆる毒親でした。
ヘビースモーカー、ギャンブラー、ネグレクト、躾=暴力&大声…挙げるときりがありません。

私は幼い頃から、何故かよくわからないけど、他の家が羨ましい。違うお家に生まれたかった。という願望が強かったです。
それが自分の家庭環境のせいだと気づいたのは、中学生になって積極的に色々な友達の家に行くようになってからです。
色々な家に行きましたが、全然自分の家とは違いました。とても不思議に思ったので、「○○の家は普段からあんな感じなの?それとも誰か来たときだけ?」と聞くと、「えー?いつもだよ。何でそんなこと聞くの?どこも大体そうでしょ。変なの。」と言われました。

その時、「あ、私の家が特殊なんだ」と気づいたのです。

だから、私は、自分の親と逆に生きようと思いました。

ところが、私の妹2人は、私に比べて家から出た経験が少ないからか、恐怖で記憶がなくなったのか…
別に不便や疑問を感じたことがないと言うのです。子どもに手をあげることに対しても「別に普通じゃん」と言われてしまいます。

末の妹は独身ですが、もう1人の妹は旦那さんと娘2人がいます。

妹の旦那様にも聞いたのですが、妹は
とにかく、大声を出しながら子どもに手をあげてしまうようです。
私もなんども見ました。

見る度に、私は心が苦しくなります。
姪の事を考えると妹と私の親を叱りつければいいのか、通報すればいいかどうか悩んでみたり、幼い子の日のことも思い出してみます。

ただ、親から子を取り上げて、本当にいいのか、そういう考えもあります。

これが身内じゃななければ悩まず即通報でしょうが、それがなかなかできません。

どうしたら良いでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

煩悶されている苦しさが伝わってきます。
お辛いでしょう。

妹さんが姪御さんに「大声を出しながら子どもに手をあげてしまう」ということの程度が文面では詳細ではありませんので、不十分な回答になってしまうかもしれませんがお許しください。

結論から申しますと、まずご自分のご家庭を第一にお考えいただくのが宜しいかと思います。親から子への心身の暴力は、次の世代に知らず知らずのうちに受け継がれてしまうと聞きます。相談者様は、幸いこの悪循環を断ち切ろうと気付きを得られたのです。何と素晴らしい人生の方向転換でしょう!。ご自身に子供さんがおられるかは存じ上げませんが、もしおられたり、これから授かるのでしたらまずご自身のご家庭を丁寧に見ていかれるのが優先されるべきではないでしょうか。悪循環の気づきは、もしかするともう少し注意深い継続した観察、改善が必要になってくるかもしれません。

妹さんへのご対処は、一先ず別家庭のご主人が居られるわけですから、信頼をしてまかせるということも必要ではないでしょうか。血のつながった実妹だとしても、既に独立した一家庭への介入は、いかに一見善意に満ちようとも受け取る側には余計なことと映りかねません(「叱りつける」ということなら尚更その危険性があります)。もし、どうしても気になるのでしたら、軽い示唆を会話の中に潜ませて、自然な形で憂慮を軽く伝えるのも方法もあろうかと思います。

先ほども申し上げたように、「手をあげる」ことの詳細を分からないので私の認識が不十分かもしれませんが、妹さんの旦那さんへボールを預けて、ひとまず自分は重荷を下ろすことが肝要だと思います。

ご心配多いことかと存じますが、どうぞ一度肩の力を抜いて、自分の手の届く範囲の地固めをされることをお勧めします。

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有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

ありがたい回答、どうもありがとうございます。
私自身にも9歳の息子がいます。発達障害を持っており、学習面では遅れはないのですが、多動性や衝動性があります。
発達障害のことを説明した上で、息子の育児について、自分の家族に相談した際にも、私と血の繋がった父親、姉妹、みんなに口を揃えて、「口で説明しても分からないから、力で制圧するしかないだろ」と言われました。
衝撃的でした。
子どもはただでさえ落ち着きがないので、汚すのが仕事です。私は、そう思って、最初から汚しても良いようにブルーシートや新聞紙を敷いた上で好きなようにやらせてきました。テーブルの下にも洗濯できるものを敷いて、こぼしたりしても子どもを叱らずに済むようにしてきました。もー!とは言いながらも、次は気を付けようね!と言って、のびのびとやらせてきました。
実家ではそうではありません。子どもが不注意でこぼしても頭を叩かれます。
ひどい時は真っ暗なクローゼットに入れられます。
私は見ていて恐ろしくてたまりません。
妹自身も、後で冷静になった時に、とても反省して、姪が寝ている顔を見ながら涙を流すそうです。
旦那さんが諫めても、スイッチが入ってる妹を止めることが難しいし、旦那さんがいない時は止める人もいません…
しかも、姪に妹が生まれてから、ストレスからくるチック咳を出すようになりました。不本意でも、常に妹のお世話をさせられるそうです。
それを見るたびに可哀相でなりません。
せめて、好きなお菓子でも…と思って、姪にあげるのですが、貰えば怒られるそうです。
だから、今は可哀相だけど、実家に行かないように、見ないようにしています。
でも、息子と同じ学校に通っているのでどうしても見かけることもあります。
チック咳やチックのまばたきをしているのが遠目でもわかるのです。
近所の人に気づいて欲しくても、実家の両隣は空き屋です…
家の中は外から見えない構造です。
万が一のことがあっても、外部の人には決して見えないでしょう。
そのことが、更に不安です。

その後、また色々と考えました。
私の性分では、きっと気にしないことができないだろう。私の息子もまた、気になって仕方がないそうです。
そうなると自分の家庭を大事にして、心穏やかに過ごすという願いも一生叶わないと思いました。
そこで、町の母子支援センターに電話をして、自分達が実の両親から虐待を受けてきたこと。そのことで、自分もそうなったら不安であること。実は、自分の妹もそのことで困っているようだ。
そのように話しました。
私には他の家庭事情に介入することは難しいので、専門の人にお任せして、うまく対応してもらうのが一番だと思いました。
法案が施行されると、たとえ躾のためでも、子どもに手を出したら刑事罰に問われます。その前に、姪から母親を奪うようなことにならないように、専門家に対応してもらう方がマシだなと思いました。
私にできることはここまでです。
あとは良い方に向かうように願うしかありません。
でも、後悔はしていません。気持ちがとても軽くなりました。
動くきっかけを下さり、どうもありがとうございました。
今後は、自分の家庭に集中していきます。ご縁に感謝しています。

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