昔経験した嫌なことを繰り返し思い出す
昔経験した嫌なエピソードが繰り返し、繰り返し襲ってくるようになりました。朝起きてから夜眠るまで頭にこびりついて離れないようです。それが邪魔して、なかなか前向きにもなれません。夜眠るときには、「眠っている間だけは忘れられる」と思って多少は安心できる気持ちになります。
嫌な記憶を頭の中から追放するにはどうしたらいいでしょうか?
色んなご意見をお聞きしたいので、できれば多くの僧侶の皆さんからご教示頂ければ幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
泥の中より蓮は開花する
拝見させていただきました。
人それぞれ人生を刻々と生きる中には、過ちや失敗に後悔というものが存在するものです。
それに気付く、時が経過してから気付くことは、今まさに正しい道におられるからこそ、過ちであったことを強く感じるものでもあります。
かの仏教の開祖でございますお釈迦さまは
「過去は追うな、未来を願うな、今を生きなさい」
と、おっしゃっております。
分かりながらも過去に戻ることはできず、過去というものに執着があるのです。
私たちは唯(ただ)今を生きることが何よりも大切であります。過去や未来のことを考えながら生きるのではなく、本日という今を生きることが、明日へと導きます。
過去はすでに過ぎ去りました。
人々の苦しみは他人には分からず、自分にしか分からないものでもあります。多くを経験された方と共感できるのは類似する境遇にあった価値観が心を癒してもくれることがあります。
私たちはこの世(現世)には、修行で日々を生きております。
生きることは「一切皆苦」なのでもあり、人それぞれに引きずる過去の思いなどは多少なりとも必ずあるものです。
詩人の「あいだみつを」さんのお言葉にこのような詩があります。
「人間、振り返れば恥ずかしいことばかり、前を向いて歩くしかない」
このように苦難があるのが人生当たり前であり、この苦しみを乗り越えた先には必ずや、新しい景色が見えます。
合掌
質問者からのお礼
ありがとうございます。ご教示に沿って前向きになりたいと思います。