仏具に使う生地の柄はどんなものがいい?
いつもお世話になりありがとうございます。
仏壇に使う金襴生地について質問です。
浄土真宗の実家から、仏壇の前に置く卓(蝋燭立等を置く卓)の上に敷く敷物を、金襴生地で縫ってほしいと頼まれました。
大切にしている卓上に傷が付き、目立つので、目隠しにしたいそうです。
私は金襴を使った作品製作をしているので、金襴生地をいくつか持っていますが、どんな柄ならば使ってよいのか迷っています。
ひとつは白地の生地に、一面に金糸の六角模様があり、六角(3cm)の中には金色の菊の御紋が織り込まれています。その柄の上を薄い水色の鶴(10cm)が数羽斜めに並んで羽ばたいている、という柄。
もう一方は、濃青と黒が斜めに流れるように配色された地色に、金糸の扇(7cm)が斜めに舞うように描かれ、そこへ桜(1cm~2cm)が舞っているような柄。
実家には、どんな柄でも良いから、余っている生地で敷物を縫って欲しいと言われたものの、手元にある金襴生地が、鶴、桜、扇といった、慶事に好まれそうな柄ばかりなので、果たして使っていいものかと迷っております。
浄土真宗、又は仏教では、仏具に使う生地の柄に決まりはありますか?
ご回答よろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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お好みのものを
ご相談拝読しました。
浄土真宗でも真宗大谷派の者です。回答させていただきますが儀式や荘厳関係にそれほど詳しくないのでもしかしたら間違いがあるかもしれませんが、その際は気がついたらまたお知らせします。
お仏壇の前に置く卓というのは、おそらく経机(きょうづくえ)や和讃卓(わさんじょく)というものだと思います。本来はお勤めの本を置く場所なのですね。
そこに蝋燭立や香炉を置き、お勤めの際もお仏壇の中には立燭・燃香せず前の卓で全部すませて行うというのは実際問題よくあります。ぶっちゃけウチのお寺のご門徒さん宅はたいていそうしてます。
ご実家がどのように卓を使われているかわかりませんが、本来は経机ですので敷物はありません。それに蝋燭立等を置くならなおさら火の扱いに注意のためなくてもよいのかもしれません。
しかしこれは規定がないというだけで置いてはダメということではありません。
つまり結論としては「お好みのものを」ということになろうかと思います。
浄土真宗でお仏壇に使う金襴生地といえば「打敷き」というものがありますが、こちらは華やかな柄のものが多いです。
ですから卓に敷く敷物の柄も慶事風のものは避けるということも必要ないかと。毎日のお勤めで教えを慶ぶという意味合いでむしろよろしいのではないでしょうか。
是非素敵なものを作って差し上げてください。
質問者からのお礼
吉武文法様
ご回答ありがとうございます。お礼が遅くなってしまいすみません。
経机、和讃卓というのですね。
蝋燭などの火気には気をつけるよう伝えたうえで作ろうと思います(^^)
因みに実家は浄土真宗本願寺派です。
毎日のお勤めで教えを慶んでもらえるように、心を込めて作りたいと思います(^^)
ありがとうございました(^^)