他宗の御僧侶のお話を聞いて前に進みたい
物心ついた時からある宗教団体に属し現在はその対立する宗派に籍があります。
幼い頃両親が離婚し兄弟は離れ離れに。
高校生の時弟が事故死しました。
母親は離婚後外泊を繰り返しお金だけ置いて帰らない事もしばしばでした。その後再婚して弟が生まれました。母は溺愛し私も弟は可愛かったけど居心地はよくありませんでした。
父親は息子の死後すぐに再婚。一緒に暮らしていた次男は新しい環境に馴染めず辛い日々を送っていました。
両親に対しては心の底では恨みばかりでしたがいつか愛情がもらえると期待して寄り添いましたが父親はそれを望みませんでした。
母親には本当に愛されたいと願い宗教活動も一所懸命しましたが、子供と宗教の二択なら迷わず宗教を取ると言われ母親とは縁を切り信仰からも離れました。今思えば弟の供養こそすれ、母に喜んで欲しい気持ちからの活動であったと思います。
しかしこの宗派は完全な排他主義であり、謗法という名目であらゆる事を禁止し恐怖で支配して信徒をつなぎとめていた様に思われます。
親の愛情を求めても叶わず自分らしさを失いパニック障害で今は心療内科で治療を受けています。
親と信仰と縁を切ったことで今まで許されなかった神社や寺院、教会などの世界遺産を見て回りたく夫と出かけるようになりましたが頭のどこかでまだ恐怖支配から逃れられずに苦しむ事があります。
宗教に関する宗門の試験も受けた事もあり最上級の試験に合格しています。お釈迦様の事から学び始めますが試験の大半は宗門に関する事で、しまいにはお釈迦様の教えまでもが宗門の教義を説くための嘘であったというものでした。
私は勉強しながらもその理屈には心底納得できず、また他宗を信仰する事の恐ろしさから全て排除してしまう考え方を受け入れてはいませんでした。
今ではそういうものから全て解放されて自分らしく残りの人生を生きたいと切に願い、他宗の御僧侶のお考えに背中を押していただきたいと思っています。
実弟は私とも縁を切りました。彼も悩んでいたし仕方ないと思います。
幸い私にはこの決断を理解してくれた家族がおり、家庭がありこの上なく幸せです。しかし私がこの先宗門の恐怖支配から完全に解放される日は本当に来るのでしょうか?
ご本尊は家にあり亡き弟の為に手を合わせはしますが返すべきかもわかりません。寺院に組織の脱退届けは出していません。
ご意見を伺えると幸いです
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自分自身を見失わないでください。
初めまして、こんばんは。
心からの不安を拝見させて頂いました。
宗教とは、”抜苦与楽”(ばっくよらく)の精神が大切だと思います。そして、宗派問わず、人種も問わず、国境も問わず・・純粋な祈りは必ず届きます。
現代は、新興宗教など様々な宗派が御座います。新興も自由ですが、間違えたご選択をなさると、大切なものを失うばかりではなく財産や住む家までも失いかねません。
私たち僧侶は、誤ったご選択をされてしまった方をお救いする事も、抜苦与楽と一緒で救い出すお手伝いをしなければならないと思って活動させています。良く、マインドコントロールと言う言葉を聞きますが、人は”こう”と思うと心に刷り込まれてしまいます。そのご信仰をやめたから・・呪われるや、地獄に落ちる・・・まったくその様なことは一切御座いません。例え、無宗教でもお仏壇がなくても純粋に祈ればご先祖様も喜んでくれます。
お金を積んで徳は得られません。病気が治りません。大切な人は生き返りません。
日々、出来る事を無理なく周りに返す事が、ご恩返しになり徳を積むという事にも繋がります。その時に、これだけやったからいい事がある!と言う見返りを求めない事が大切です。純粋な、見返りのない心が大切なのです。小さな出来る事をさせて頂く・・それが大きくご家族や友人、愛する人に帰ってきます。
チョットの勇気を出して、脱会なされてご本尊様をお返しなされる事をお勧めいたします。
宿命は変えられませんが、人生や運命はいくらでも変えられます。焦らないでゆっくりと、あなたらしい心になれる事をそして、亡き弟様に心からお祈りさせて頂きます。
辛い時、苦しい時はいつでもここに来てください。
合掌
質問者からのお礼
お忙しい中、私の心に寄り添っていただけた事に深く感謝いたします。本当にありがとうございました。
気持ちがスッと軽くなったような気がしています。
自分らしく生きていいと思えることが何より嬉しくありがたいです。
ご本尊のことや脱会する事をうやむやにして目をそらしていてはいけないとずっと考えていましたが、心と身体のバランスが取れるようになるのを待って必ず自分の力で解決しようと思いました。
永寛さま
僅かばかりですがお気持ちをさせていただきました。
自分らしく生きていきたいと思います。
ありがとうございました。