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寺の庫裏は家か?

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有り難し有り難し 11

私は寺に生まれて跡継ぎとして育てられました。庫裏の裏部屋で寝起きし、庫裏の台所で母が作った料理を食べ、庫裏の風呂に入って育ちました。

毎朝本堂にお参りに行くのが日課でした。ダイキンを叩いて「今日もいいことがありますように。」と願っていました。

庫裏は私の家でした。寺の広い境内は庭でした。子供の頃も檀家から隔離されていました。

そして今また檀家から隔離し、寺が家だったことも否定します。

仕事場だといいます。裏の畑を潰して60坪の家を建てましたが、帰ってテレビ見て風呂入って寝るだけの家です。

そこにさえ来るなといわれたら、どうしたらいいのでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

土地と建物の所有名義は?

土地と建物が宗教法人名義であれば、宗教法人の従業員(住職・寺族)以外が住むわけにはいきませんね。
60坪の家の土地と建物が個人名義(あなたの親の個人資産)であれば、住職を辞めても住み続けられます。
具体的な情報をもとに思考・判断しましょう。
頭の中でグルグル同じことを考えていても、自分の脳ミソが知っている情報の中で妄想をこねくり回すことになります。
具体的な情報を外部から仕入れることが、新しい思考につながります。
同じ情報しかないなら、グルグル思考の堂々巡りは疲れるだけで終わったり、負の感情を持続して気分が落ち込んだりする可能性があります。
思考の堂々巡りには注意しましょう。

追記
新しい情報がない中、同じことをグルグル考えてもネガティブな感情に陥ることが多いです。
そんなときは、新しい行動をすることが良いですね。
お寺を出ないといけないなら、その準備をすることに時間を費やした方が現実的です。
不要な書類を1枚捨てるだけでも、引っ越しの準備が前進します。
とりあえずできることからやっていくという、具体的な行動が、新しい情報(新鮮な刺激)につながり、憂鬱な思考の堂々巡りから抜け出せるのです。

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有り難し
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質問者からのお礼

60坪の家は宗教法人名義ですから、もう家を出るしかないのですね。寺を継げないならば。本堂の屋根替えや位牌堂は宮大工が立派な仕事をしましたが、家は檀家を使ったため、ひどい家でした。親だけで勝手に決めましたし、二度とあそこには住みたく無いです。やはり再出家する必要がありそうですね。
追記
宗教法人から給与が出ていない寺庭婦人や寺院子弟と言った寺族も宗教法人の従業員と言ったら、おかしいと思います。

追記
家は外見だけは立派で、中は酷かったです。広いリビングダイニングは父の書斎がわりで、お布施や書類に囲まれてTVを見るのが嫌でした。

追記
寺の内部情報に外部から情報入れられるわけがないじゃないですか。

ありがとうございます。今住んでいるアパートに空室が、2つ出たため、寺から全て荷物を引き上げるため、もう1室をかりることにしました。寺にある私の大量の貴重な仏教書は私の個人給与で買ったから、私のものですし。問題は白衣は母親の手づくりなので、問題ないとしても、衣や袈裟や法具は寺有財産ですよね。私がつかっていた衣や袈裟や足袋があるわけです。頼んでもらえなければ、法衣店から買うしかありません。しかし、高いですね。

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