「死にたい」「消えたい」を連発する娘
県外で一人暮らしをしている次女のことで悩んでいます。
次女は18歳で大学1年生です。
幼い頃から大きな音が苦手だったり、他の子が叱られているのを自分のことのように受け止め、傷つくような子でした。
大学進学後、頻繁に「死にたい」「消えたい」と連絡してくるようになり、どう受け止めてあげればいいのかわからなくなりました。
理由はいろいろですが、試験や対人関係が多いようです。
当たり障りのない答えをすると「私のこと面倒くさいと思っているでしょ!」と非難されるし、カウンセリングを受けることを勧めても「他人に話したくない」の一点張り。
「死にたい」という文字で埋め尽くされたLINE画面を見る度、気持ちが落ち込みます。
私自身、こどもを追い詰めてしまうタイプなので、どのような心構えで接すればいいのでしょうか。
あれこれ調べて、死にたいという人にタブーな言葉はかけないように気をつけていますが、あまり変化がありません。
私自身に余裕がなくなり、ひどい言葉を投げつけてしまいそうになります。
ほとほと困り果てています。
アドバイスをよろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
徹底して受けとめる
はじめまして。
娘さんがおっしゃる「死にたい」や「消えたい」は孤独のサインではないでしょうか。
また、ご相談を読みますと娘さんは、人の痛みに敏感でとても優しい方ではないかと推察いたします。
死にたい・消えたい理由として試験や対人関係とお書きになられていますが、今の時代は人を評価する時代社会です。間に合うか・間に合わないかで評価されてしまい、自分を受けとめてくれる人や場が殆ど無いように思います。
それが孤独を感じる一因ではないでしょうか。
浄土真宗では「親」や「ふるさと」という言葉が使われます。
親というのはどの様な存在なのでしょうね。
わたしは親は子供が世間で失敗しようとも挫折しようとも、子供が家に帰ってきたら「大変だったね」「苦労したね」といって迎え入れるのが親でないかと思うのです。ニュースを見ると色々な親がいるようですが、親という言葉に託された深い意味があります。
子供が人間関係・試験が上手くいかなかったと言ったら、それがどうしたと。そんな事で人生は決まらないんだと。人生には深い意味があるのだと、それを一緒に尋ねようと声をかけるのが親の大切な使命ではないでしょうか。
シエルさんご自身も大きな苦悩を抱えていらっしゃると思います。丁寧に娘さんと向き合っていただきたいと同時に、娘さんの悩みから学ぶことも大いにあるように感じます。
悩むことは悪いことではありません。悩みを大切にする生活をしたいものです。
御身大切に。
心がとても素直な子だからこそ、大切な心をとらわれないように
初めまして、お早う御座います。
心からの不安などを拝見させて頂きました。心がとても繊細で、傷つきやすく敏感なお子さまだと思います。周りに誰よりも気を使ってしまって、心が窮屈になって苦しみながらも必死に日々を過ごしている事だと思います。
大切な心を、とらわれたり縛りつけたりせずに・・心の傷は見えません。絆創膏や包帯を巻いて治すことが出来ません。必死に頑張って耐えたのです。”がんばる”という言葉だけは絶対にかけたり、結果をすぐに求めることはやめましょう。”ほどほど”それが一番丁度いいことですが、日本人は”がんばる”という言葉を使いすぎてしまっていて、無理に周りに合わせたり、TPOに合わせて顔を付け替えたりして日々を過ごしているから大切な心を壊してしまうのです。
人生は長い冒険旅行だと私は思います。それは、私も様々な出来事により追い込まれ自ら命を絶とうと実行した事があるからです。行きたい!だめだ・・と心が揺れて様々な要因が重なり追い込まれてしまうからそうしてしまうのです。
大切なお子さまの将来は、お子さまが自ら描き人生を歩みます。親が人生を決め仕合せを決めるのではありません。無知な子どもです。導線だけはしっかりと作って本人の好きなように歩ませて上げてください。”共感”をして心と寄り添うことが今はとても大切です。お母さまと一緒にメンタルクリニックを受診されることをお考え下さい。苦しい時は周りにヘルプを出して甘えることも大切です。お母さまが想像する以上に、必死にはざまを生きています。立ち止まっても人生のものさしでは僅か数ミリの出来事です。運命も、人生もいくらでも描き変えられます。お子さまを一番に信じて上げられるのは親です。苦しい時だからこそ、結果を急がず、枠にはまらず、心をとらわれずに、過去でもない、未来でもない、この二度とない今日を笑顔で穏やかにお過ごしください。
必ず、時が移り変わるように、辛い時も苦しい時も留まりません。
いつでも苦しい時はここに来てください。
合掌
質問者からのお礼
永観さま
桃川英明さま
心にしみるお言葉をありがとうございました。
何度も読み返しました。
そこで気づいたのは、私の心の奥底に娘を責める気持ちが根深くあるのだということです。
これまでに中学校時代の不登校(全く行かなかったというわけではありませんが)や全日制高校から通信制高校への転校があり、いつの間にか「厄介な子」のレッテルを貼ってしまっていたのでしょうね。
娘が私だけにSOSを発信してくれることの意味をよく考え、あるがままの娘を受け入れられるように努力いたします。
また帰省の折にはメンタルクリニックの受診も持ちかけてみようと思います。
このたびはお忙しいなか、ご回答ありがとうございました。
重ねてお礼申し上げます。
永寛さま
お名前を間違えておりました。
大変失礼いたしました。