高齢のお母様のお世話
大変ですね。
施設に入所しているとはいえ、
精神的なご負担は
大変なものだと思います。

私もだんだんと老いて、
物忘れも多くなり、
衰えていく両親を見ていると、
無性にイライラしました。
他人だと仕方がないと、
問題ないのですが、
実の親だと許せない。
何故でしょうかね？
親の贔屓目という言葉が
ありますが、
子は親に対して、
逆に高いハードルを
設定していませんか？
一人の高齢の寂しい女性なんだ。
と気付いた時に、
いろいろなことが、
見えてくるように思えますよ。
ご主人、お父さまを亡くして、
話し相手がいない、
大腿骨頸部骨折をして、
歩くことさえままならない、
生きていても楽しいことなど、
何もない。
できることなら、
ご主人さま、
お父さまのいるところ、
極楽浄土に行きたい。

お母さまのお姿を見るにつけ、
自分の将来を投影してしまい、
無情を感じますよね。

逆に思うのですが、
こんな時だからこそ、
お母さまを
支えてくださいませんか。

いまお母さまを支えて、
あげられるのは、
あなたさまを置いて、
他にはいらっしゃらないように、
思えます。

情けは人のためにならず、
親孝行です。
まさにいまですよ。
まさにいまなんです。

どうかお母さまに優しく
思いやりのある言葉を
かけてあげてくださいませ。

深呼吸をして
気持ちを大きく持って、
一緒に帰りたいけど、
うちだとお世話できないから、
お母さんごめんね！
何か食べたいものとか、
飲みたいものある？
今度持ってくるからね、
楽しみにしててね！

たわいのない言葉ですが、
お母さま救われますよ。

大丈夫！
　
あなたさまもお母さまも、
お幸せを祈っています。

三浦康昭

浄光寺

浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...

個別相談を申し込む

？

このお坊さんを応援する

？