恨む心は身を滅ぼしますか?
はじめて相談させて頂きます。
私は余り恵まれた環境ではない幼少期でした。
4才頃からの両親の記憶は
夜中に一緒に死のうと母から手をひかれ池に入水する為に徘徊した事。
その都度、帰ろうよと泣いていた自分の姿。
父の愛人に包丁を振り回す母の姿。
その母を殴り倒していた父の姿。
二人して働かずパチンコに通う姿。
ついには両親は離婚をし母親に引き取られたのですが小学校2年生の時に母は私を残したままアパートに帰って来なくなりました。
冷蔵庫にあった牛乳やヤクルトなどで1週間ほど1人で過ごしたと思います。
心配して定期的に電話をくれていた(父方)祖父母が現状を知り救出してくれました。
それからというもの祖父母が育ててくれたのですが、優しい祖父母も高齢になるにつれ(多少あった蓄えは全て父の借金に消えたようです)不安が増したのでしょう。
あんたを養わなければいけない理由は無いんだけどね…などと言われもしました。
幼心に傷ついたものの、暴力も無くなり、食べる物もあり、本当に有り難く思ってます。
中学を卒業後、ホステスをしながら(ダメですね…)食べていく為だけに必死に働きました。
仕事が嫌だった事は一度も無いです。
ただずっと第一線で働ける仕事では無いので貯金の出来る間はホステスとして頑張ろう。
(年齢的に)食べるのがやっとの収入になった時、自分のやりたい仕事をしよう。と自分を鼓舞し続けてガムシャラに働いてきました。
近頃やっと自分のやりたい仕事に向かいたい!と思えるように。
独立に向け学校に通ったり、本を読んだり、講演会を聞きに行ったり、毎日が楽しいです。
ただ本を読んだり、講演会に行ったりするとよく精神論を語られます。
両親に感謝をしましょう
(毒親でも)許す心を持ちましょう
ご先祖様に手を合わせましょう
頭では理解しても心が付いていけません…
感謝どころか、憎む事でしかモチベーションを上げてきた事がなく、憎む気持ちが全ての動力でした。
私から、なにくそっ!という気持ちを取り上げたら何が残るのか解らないのです。
精神論も過激なものになると両親に感謝も出来ないようでは破滅しますよ!産んでくれただけでも有り難く思いなさい!と諭される方もいます。
やはり許す事はそれほどまでに大事な事なのでしょうか?
恨みを持ったままでは人は破滅してしまうのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
いつに日か
拝読させて頂きました。
あなたが今まで大変な思いをなさって生きていらしたこと読ませて頂きました。その思いはあなたでなければ分からないとは思いますが、あなたがそう思ってしまうのはやむを得ないとは思います。
あなたが今まで受けたことで怒りうらんでしまったり憎んでしまったりするとは思います。そのようなお気持ちが日々湧き上がってくるとは思います。
怒りやうらみや憎しみや呪いの気持ちはその者にいずれは戻っていきます、そしてそのような気持ちを持ったままではこころの芯から安らかになったり穏やかになったり、円満に感じたり幸せになることはできないと思います。
ですからやはりいつかはあなたのその気持ちを整理することが望ましいと思います。それはあなた自身がこれからの人生をこころ豊かに幸せに生きる為にです。
人を傷つけたり己の我欲の為に周りの方々を振り回したりすることはやはり善くないですものね。そのような考えや行いをすれば必ずその人に戻ってきますからね。ですらかやはり「人の振り見て我が振り直せ」かと思います。
人の姿は自分の鏡のようなものです。
他人がしている悪しき考えや行いはよく見えます。少なくとも自分はその様な考えや行いをしていいかどうかを見つめる機会を与えれくれます。そして自分がこれからどのように自分の人生を生きていくことが望ましいのか、どう生きていきたいかのきっかけになると思います。
怒りや憎しみやうらみの炎はなかなか消えることはないかと思いますが、ふとした瞬間からフッと消えてまた別の思いが湧き上がってくると思いますよ。
なかなか難しいですが
「恨みに報ゆるに徳を以てす」という言葉もあります、実践することは難しいかもしれませんけれどもそういう考えもあるんだということでも違ってくるのではないかと思います。
あなたがこれからこころおおらかにお健やかに成長なさり、ご縁ある方々と一緒にこころから幸せに生き抜いていかれます様切に祈っています。そしてあなたをこころから応援していますね。
調理実習
あなたの場合は、親に感謝せよ、過去は水に流せと言われてもね…。だから、無理に赦そうとはしなくてもいいのではないでしょうか。
"恨む心は身を滅ぼしますか?"
たしかに恨む心をそのままにしておけば、100%身を滅ぼします。しかしながら、生のままでは単なる毒物だけど、正しく調理することで美味しく食えるこんにゃく芋のようなもので、恨みなどの【煩悩】も、【智慧】によって適切に調理されることで、人生のスパイスにも栄養素にもなり得ます。
"憎む気持ちが全ての動力でした"
これ自体は問題ではないと私は思います。ただ、そのプロセスがベストな管理、調理方法だったかはわかりませんが。
質問者からのお礼
何度も繰り返し読ませて頂いてます。
深夜の投稿にもかかわらず温かい御言葉、本当に有難うございます。
実際のところ今更両親の事を恨むというより貧しかった事を恐れ恨んでいるのだと思います。
普段は両親の顔もよく思い出せない程、月日も経っていますし、もうヤクルトだって自分で買って大量に飲めますし!
ただ無理に両親を思い出そうとすると心臓を掴まれ吐き気さえ伴う様な気持ちになるので、まだまだ気持ちの消化が出来ていないのも現実で…
しばらくは反面教師、絶対あんな風にはならない!!と自分に言い聞かせる為にも住職様に頂いた回答の様、スパイス、栄養素としてもうしばらくは(ちょっと恨みながら)生きていこうと思います。
いつの日が産んでくれて有難うと思える程、穏やかな日が訪れればいいのですが…