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人と比べて嫉妬してしまいます

回答数回答 2
有り難し有り難し 9

いつも丁寧なご対応ありがとうございます。以前にもこれに近い質問はしたのですが、まだ自分のなかで答えがでないのでまた質問させてください。
私は小さい頃から、人と比べて人より優っていないと自分に存在価値がないというような考えを持っていました。この考えかたは私の人生をものすごく生きづらくしました。けれどもなかなか直すことができず今に至っています。こういう考えがこびりついているので、他者の、私にはない優れた一面や私が享受できずにいる幸せを手にいれている様子がわかると、嫉妬してしまいます。また、比較してじぶんがどんどん価値のない人間に思えて辛くなります。
どうしたら人と比べずに自分に価値を見いだせるようになるでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「知足 チソク (足るを知る)」

相対的な捉え方、考え方に行き詰まりを感じ、変えなければ…と思いつつも身に染みてしまっていて、「何」を新たな尺度にすれば良いのか分からない…というご質問で宜しいでしょうか?

質問を拝見する限りあなたの相対評価は、自分よりも条件の良くない相手を見下す…ではなく、自分よりも条件の良い相手を羨み、嫉妬する…ですね?

仮に羨んだものを手に入れても、また次の羨みが生まれて…確かにキリがありません。

では、何を新たな尺度とするか?

ファーストステップとして、「自分」という『個』が生きるために、最低限必要なもの…を基本スケールにしてみたらどうでしょうか?

「起きて半畳、寝て一畳。天下取っても二合半。」という言葉があります。
「自分」という『個』に必要な最低限以上のものは、全て『余りもの』
つまり、恵まれた境遇であるからこそ享受できるものです。

他人と比べて無いものを悲しむよりも、自分の「身に余るもの」に感謝できたほうが『豊か』に思えるんじゃないですか?

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有り難し
おきもち

曹洞宗寺院の住職です。 GALUCHAT(ガルーシャ)と読みます。 思うところあって『非公開』にて参加させて頂いております。
指名も無いと思いますし、不得手な分野な為、他の回答僧諸師にお任せ致します。

比較するよりも、あなたらしくこの瞬間を過ごしませんか?

お早う御座います。

煩悩、我、欲と人は大切な心を奪われがちですが、比較するその人は・・本当に仕合せだったり、悩みがないのでしょうか?生きている方々は、それぞれ小なり大なりの悩みなどを抱えて日々を過ごしています。

どんなに悪どい事をした人にも、誰にでも・・仏心や、その人だけにしかない良さを与えて生まれて来ます。それぞれの育った環境などでそれらは変化をしてしまうのだと思います。私は過去に沢山の試練を次々と与えられ、絶望をし自殺もしました。そこから失った事の大きさよりも、得られた気づきはとても大きかったですその時に人生は冒険旅行だと思いました。人生は、スタートと辿り着く場所は皆んな一緒です。違うのは・・それぞれ自分で描いたストーリーだけです。そのストーリーは自分でいくらでも描き演じ、変えられます。変えられないことは生まれた日と場所です。命と仕合せ・・それらは皆んな平等にあります。

人の心は毎日、沢山コロコロと変わります。だから”ココロ”だと思います。欲や煩悩、我と上手に共存をして生きて行く必要があります。比較したりするよりも今、目の前に与えて頂いた事を大切にしませんか?一気に目標に辿り着こうとはせず、頑張ろうとせずに、全てに当てはまる”ほどほど”で一つずつ、焦らないで歩んで見ませんか?生きる意味や、求めている答えは此方から求めよう!と追えば逃げて行きます。追う事をやめると・・不思議と答えが自ずと現れて来るのです。誰かがあなたを必要として、あなたも誰かを求めて、過去でもなく未来でもない、二度とない今を生きているのです。もっと上へ・・と高いところを求めてしまいますが、結果をすぐに求めようとはせずに、丁寧に一段ずつハードルを上げて行ってください。そうすると、出来る自分を好きになり、褒めて上げると大切にして上げられます。結果・・周りも大切に出来るのです。しかめっ面をして、無理に枠の中で合わせようとせずに、心を捕らわれたり、奪われたり、惑わされずにあなたはあなたらしく、人生という冒険旅行を仕合せに歩めますように。心からお祈り居致しております。

苦しくなったとき、いつでもここに来てください。

合掌

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有り難し
おきもち

皆様、初めまして。ストレスの多い現代・・お寺とはご葬儀や法事のみではなく、悩みを相談し気軽に参拝出来る”心のよりどころ”であって欲しい・・・その願いを叶えさせて頂きました。仏縁を頂き真言宗の小さな手作りのお寺を開山させて頂き4ヶ月が過ぎました。妻を脳腫瘍で看取り、東日本大震災で彼女を失い、父を心筋梗塞で看取り、障がいのある長男と健常児の次男を育てる父子家庭の父、押し寄せるこれでもか!と来る障害。・・どうにかなるさ!と思考を変え、今日に至っております。一切衆生をお救いする事、それは経験させて頂いた出来事があるからこそ、その痛みがわかるからできるのことです。迷わず、負けずぶれず道一筋に、あなたの希望ある光輝く人生を楽しめますように。濃霧も時がたてば天晴の如く見通しが良くなるように人生の羅針盤となり皆様に寄り添い、慈悲の回向の光を届けさせて頂きます。 開かれたお寺と志を忘れないよう挑み続けます。合掌 礼拝

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。

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